勤務施設で実施している親子野菜づくり体験でのこと。ジャガイモがよく育っていて,葉にいるテントウムシ(幼虫も)が目に付きます。それを目敏く見つけた子がいます。そのときの一コマです。
子 どうしてここに,幼虫が何匹もいるんだろう。
わたし そりゃ,食べるものがあるからじゃないの?
子 だったら,なにを食べるの? 葉っぱ?
わたし テントウムシの親はなにを食べる?
子 えっと,葉かな?
子 アブラムシじゃないかな。
子 そうだ! 教科書に載っていたっけ! アブラムシだった。
わたし じゃ,この幼虫はなにを食べるんだろうか。
子 葉でしょ。
子 アブラムシ?
わたし 親と子,つまり親も幼虫も同じ食べ物を食べると考えるのがふつうなんだよ。どちらも,こんな(手で格好をして)牙を持っているんだ。
子 わぁー!
子 ほんまや。ジャガイモの葉にアブラムシがおる!
キハゲハの卵を目撃したハナウドにも,テントウムシの幼虫が目立ちます。それも,そこにはアブラムシがたくさんいるからです。晴れた日,カメラを持って観察に出かけました。至近距離から写したのが下の写真です。鎧状の殻を付けた幼虫が,異様にたくましく見えます。
前から見ると,発達した顎がいかにも恐ろしく見えます。前肢の格好からは威厳のような雰囲気さえ伝わってきます。
これを一度見れば,テントウムシの幼虫は草を食べているとは思えないでしょう。幼虫は,葉や茎にいるアブラムシを漁って,貪り食っているのです。