自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その201)

2013-05-02 | ジャコウアゲハ

4月25日(木)。

夕方,植木鉢に付いていた蛹1個体を見ると,羽化しそうになっていました。

4月29日(金)。風が吹き,雨も少々。寒い一日となりました。夕方,鉢を見たら,すでに羽化後でした。成虫の姿は見えず,そこから2mほど離れた犬走りに移動していました。羽化後すぐ悪天候に災いされたようで,翅が伸びきらず変形していました。

個体を家に入れて,撮ったのが下の写真です。 翅の色からメスとわかります。

反対側からも写しました。 

複眼にピントを合わせ,個眼を撮りました。それをトリミングすると,すてきな世界が見えてきます。

もっと拡大すると,それこそ個眼の配列までみごとに確認できるのですが,これ以上はやめておきます。

この個体のお蔭で,その他の部分もくわしく写すことができました。しかし,モデルとしてはうれしい情報を与えてくれましたが,個体自身は,変形してしまった翅がもとで飛べないままいのちを閉じてしまうでしょう。かわいそうですが,自然の摂理なので止むを得ません。

 

 


タンポポを訪れた昆虫(その13)

2013-05-02 | 昆虫と花

ヒメジョウカイが一匹,タンポポに取り付いていました。体長は1cmもありません。上翅が黒,黄褐色の縦縞模様。胸の辺縁部が黄褐色。まちがいなく,ヒメジョウカイです。

口を動かしている様子から,何か食べている感じてしました。その何かとは,花粉か蜜でしょう。同じ仲間のジョウカイボンは雑食性昆虫で,昆虫,小動物,花の蜜を食べるといいいます。したがって,よく似たもの同士という観点に立てば,あながち間違った解釈ではない筈。

花の上での動きをじっと観察していると,やっぱり食べているとしかいいようがありません。タンポポを,です。  

写真に収めている間,ちっとも気にしていませんでした。ありがたいモデルです。