自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キアゲハ,ハナウドに産卵(孵化後 ~その2~)

2013-05-20 | キアゲハ

アゲハ類は食欲旺盛です。ただ,ずっと食べているわけではなく,食べる→休む→食べる→……,というサイクルがきちんとしているように思えます。静かにしている時間がかなり長いのです。 

さて,キハゲハの育つハナウドには,意外とテントウムシが多いことに気づきました。幼虫も成虫もいます。多いのは,もちろん餌となるアブラムシがその辺りにたくさんいるからなのです。

先日は羽化直後の成虫を見ました。偶然の目撃でしたが,それだけ変態する場面が多いということでしょう。こんな出合いはいいものです。

テントウムシが多いと,キアゲハの幼虫と遭遇することもあるでしょう。じつは,同じ葉のすぐ近くにこの二つが居合わせたことがあります。大食漢のアゲハ幼虫と,静止状態のテントウムシの蛹。どうなるか確かめようと思って,葉柄の根元から折って持ち帰りました。それをコップに入れておいて観察したのです。

結果は以下のようになりました。葉を相当食べていますが,テントウムシのところは避けているように思われます。

葉の下の部分を食べています。そうして,また元の位置に戻って静止していました。 

数時間後,葉の右や下の部分を食べて移動していました。 

キアゲハに思いやりがあるかどうか,それはわかりませんが,異物として認識でき,その箇所を避けていることは確かです。 

 


ジャコウアゲハ観察記(その217)

2013-05-20 | ジャコウアゲハ

5月15日(火)。

今春初めて幼虫を認めました。植木鉢に植わった食草で誕生したのです。体長3mm。この中に,いのちのバトンを託された期待が詰まっています。殻は,食べられたのか,見当たりませんでした。もう草にも食欲が向かっていたと見え,食痕ができていました。

「それなら」と思って,他の草を一応確認しました。すると,露地植えの食草で食痕が見つかりました。ここでも孵化していたのです。それで,確かめると幼虫がちゃんとそこにいました。孵化後間もないのでしょう,殻を食べている最中でした。

 

隣りにある卵を見ると,中が黒っぽくなってきていました。これも間もなく孵化するでしょう。

これから,あちこちでどんな風景が見られるか,とてもたのしみです。