4月2日(日)。快晴。最低気温-0.4℃,最高気温15.4℃。日中は春らしいポカポカ陽気ながら,風が吹いて,ときに寒さが感じられる日となりました。
朝の雰囲気からすれば,たぶルリタテハに出合えるのではないかと予感。それで虫の目レンズを持って出勤。午後のひととき,ミュージアムのある公園で写真撮影で動き回りました。これは公園に棲む生物の生態調査の一環。たとえば,下写真のタンポポには小さな甲虫がいます。そういういのちを記録するのです。
そのうちに,思ったとおり目の前にルリタテハが出現! ふしぎでもあり,感激でもあり,の一瞬でした。
スーッと飛んで行って,山の斜面のタケに降りました。走って駆け寄り写真に撮ろうとすると,舞い上がって見えなくなりました! 「残念!」と思っていると,また反対方向から違う個体が出現。そうして同じタケに降りました(下写真)。ふしぎなことが起こるものです。
このあと斜面を降りると,またまた別の個体が二頭もつれ合うようにしてやって来ました。そうして,うち一頭が近くに舞い降りたのです。斜面にある小石の上です。今度こそ至近距離から撮りたくて,そっとそっと近づきました。それも,万一に備えて撮影しながら。
うんと近寄って撮ったのが下写真です。30cmぐらいの距離だったでしょう。
瑠璃色をした春の使者,ルリタテハとの劇的な再会となりました。予感的中です。それも一頭との再開にとどまらず,ほぼ同時に四頭も! もしかすると,昨秋放蝶した個体が含まれているかもしれません。そうなら,たいへんうれしいことです。だって,冬を無事に越したのですから。いよいよルリタテハの季節。観察が始まります。