自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

石川の旅,印象深かったこの風景(2)

2017-04-13 | 旅行

そのほかにも,思いも寄らぬ印象深い出合いがありました。

一つはライチョウです。ほんもののライチョウはずっとずっと前,乗鞍の大自然で見ただけ。いしかわ動物園では飼育,人工増殖に取り組んでいるのです。絶滅危惧種のライチョウが,このようにして地元で手厚く保護されながら展示されているのは,ヒトと生きものとの共生を考え合ううえでとても価値あること。

見ていると,奥の方にいたライチョウが目の前にやって来ました。


そして容器に入った餌を食べかけました。このとき思わず左手をガラス際に出してトリック風に撮ったのが下写真です。なんだか人懐っこく見えます。羽根の色が夏・冬の環境に応じて変わります。それが保身術であることを思うと,いたって外敵に襲われやすい生態なのだろうと容易に推測できます。


実際,わたしの手の傍にいるライチョウからは警戒心はまったく窺われませんでした。

もう一つはゾウガメ(アブダブラゾウガメ)のうんこです。体形に見合った大きさに圧倒されます。足元に生えた草を食べるのに大忙し。辺りの草は地面すれすれまできれいに食べ尽くされ,長めの茎や葉は一本も見当たりませんでした。


ズームアップして撮りました。今にもにおってきそう。どんなにおいかなあ。一瞬思ったのが「これで紙を漉いたら?」ということ。もちろん,できるでしょう。では,どんな? 想像はつきます。「動物園に行くなら,ウンコを見逃すな!」。これはわたしの見学指標です。


静かな園内で,ゆったりとした気分でひとときを過ごせました。申し分なし。

 


サクラ,散りかけでも見事!

2017-04-13 | 日記

4月13日(木)。今年のサクラは開花がずいぶん遅くなりました。加えて,雨がよく降り,「これぞ,見頃!」という感じがしないまま,サクラの季節が過ぎていきます。なんだかもったいないと思い,通勤途中に見るソメイヨシノを,今日撮影しておきました。

小川の堤防で,サクラの老木が数本並んでいます。さすがの老木で,幹やら枝やらの張り具合がなんともいえぬ雰囲気を醸し出していました。それを一言でいえば,貫禄とか風格とかといった趣きです。ありきたりのことばですが,それ以上のことばは思い浮かびません。

 


近づいていきました。向こうを流れる川の水質がもっとよければ,一段と映える風景なのですが。


どっかと居座って,枝がわんさか出て,伸びて,……。花がちりちりっと付いているように見えます。


春の勢いのなかにありながら,ひと際異彩を放っています。ほわーっとした,大きなやさしさが見えます。花が散り始めていましたが,見事さはちっとも変わりません。 

 
こんなサクラをプレゼントしてくれた大自然に感謝。