自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ギフチョウ,羽化!

2017-04-05 | 昆虫

ギフチョウの保護に汗を流していらっしゃる,大先輩のH先生から電話がありました。「ドームに蛹を置いている。盛んに羽化しているので,見においで!」という内容です。さっそく出かけました。

ほんとうにたくさん生まれていました。しかし,ケージの上の方にとまってじっとしているのがほとんど。気温の関係なのでしょう。蜜源として植えられた菜の花には,ときに一頭程度が吸蜜に舞い降りるだけ。なんとも弱々しい生態です。

 
それでも,観察していると,しっかりストロー型の口吻を伸ばしています。オスならメスに,メスならオスに会うまでのエネルギー補給をしているのです。寿命2週間。こういう場面にはこころを打たれます。


菜の花は花粉がいっぱいなので,からだは自ずと花粉まみれ。 

 
羽化して,さっそく交尾。子孫を残すための我がいのち! そんな宿命のようなものがじわーっと伝わってきました。金網で。

 
花で。

 


地面でも。

 
食草のカンアオイの葉を裏返すと,もう卵が。このかたち,色,そして密集振り,懐かしい!


蛹の付いた植木鉢の内側を見ると。


カンアオイの花が咲いていました。

 
観察をしながら,じっくり撮影できました。H先生に感謝しなくては。