自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

❜17 春,虫の目写真(11)

2017-04-28 | 生物

アゲハの庭園にて。庭の脇を通りかかると,ツゲの垣根に,黒いものが付いていました。見ると,孵化して間もないジャコウアゲハ(メス)でした。きっと枝に蛹があって,羽化後そこから歩いてきたのでしょう。まだ翅は湿って柔らかく。よれよれ状態でした。


せっかくなので,虫の目レンズを使おうと思って撮ったのが下の2枚です。剪定していないので枝が伸び,環境はあまりわからないのが残念。でも,枝があるからこそ羽化後この位置までやって来たともいえます。 

  
日を浴びて,翅が乾くのをじっと待っていました。この位置なら翅が垂れ下がって,うまくいくでしょう。そういう場所を選ぶ行動が遺伝子情報に組み込まれているのです。ふしぎといえばふしぎ,当たり前といえば当たり前です。

 

 
ウマノスズクサが伸びてきました。いよいよジャコウアゲハの季節です。 

 


❜17 春。アカタテハの成長(1)

2017-04-28 | アカタテハ

アカタテハの幼虫の食草はカラムシです。カラムシが伸びてきて,若葉を付けてるのを見ると,カラムシの卵や幼虫を思い浮かべます。今年もその季節になりました。

道端や家の庭に生えたカラムシに卵が産み付けられていないか,近頃気になりかけていました。しかし,まだ産卵時期が早いようで見ても卵は見つかっていませんでした。ところが,昨日4月27日(木)の朝,庭に生えているカラムシの葉を見てびっくり。翡翠色の卵が付いているのですから。 

 
驚いたことに,あっちにもこっちにも。複数の成虫が訪れたのでしょうか。


接写で撮ると,澄み切ったきれいな卵!


こんなふうに突然の出合いがやって来ました。もしかすると,とても印象深い孵化場面を目撃できるかもしれません。観察を続けます。