アゲハの庭園にて。庭の脇を通りかかると,ツゲの垣根に,黒いものが付いていました。見ると,孵化して間もないジャコウアゲハ(メス)でした。きっと枝に蛹があって,羽化後そこから歩いてきたのでしょう。まだ翅は湿って柔らかく。よれよれ状態でした。
せっかくなので,虫の目レンズを使おうと思って撮ったのが下の2枚です。剪定していないので枝が伸び,環境はあまりわからないのが残念。でも,枝があるからこそ羽化後この位置までやって来たともいえます。
日を浴びて,翅が乾くのをじっと待っていました。この位置なら翅が垂れ下がって,うまくいくでしょう。そういう場所を選ぶ行動が遺伝子情報に組み込まれているのです。ふしぎといえばふしぎ,当たり前といえば当たり前です。
ウマノスズクサが伸びてきました。いよいよジャコウアゲハの季節です。