カタクリは,とにかく見る人のこころを引き付けるというか,可憐さを見事に演出しているなあと思います。花弁の反り具合は,「なんでこんな姿をしているの?」とふしぎなくらい。朝露を付けたまま,もう虫の訪問を待っています。花弁にチョウが脚を引っかけ,ぶら下がっている光景が浮かびます。
これだけ生えていると,受粉できない花があっても種としては十分維持できます。
もう一杯!
光を背に受けて,まぶしく光ります。
群生地を巡る人の群れが続きます。
斜面を覆う花,花,花。保護しようとする人の努力が実った風景です。人手が入らなければ,雑木が生え,こんな風景にはならないでしょう。言い換えると,人為的な環境なのです。
ほんものの虫に出合えれば,申し分なし,というところです。