自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

❜17 春,虫の目写真(8)

2017-04-21 | 生物

カタクリの群生地を訪れました。

受粉・送粉には当然昆虫の手助けがいるでしょう。その話は他日取り上げることにして,まずは訪花昆虫の目になったつもりでカタクリの花を見ていきましょう。

花は満開を過ぎていました。それでも,群落の雰囲気は感じられました。反り返った花弁がなんとも優雅な曲線美をつくり出しています。昆虫が訪れたら,この花弁は脚場になるでしょう。花弁の中心に蜜源があることを察知するはずです。

 


オシベもメシベも,大きく突き出して存在をアピールしているかのよう。ついつい虫たちはとまりたくなるのでは? 

 

 
朝露に濡れて,静かに咲いています。虫を招く準備が進みます。

 


わんさか咲く群落で,虫たちはどの花にしようかなと迷うのでしょうか。どれでもいいやという感じで,片っ端から訪れるのでしょうか。 

 

 
こんなに反り返って,あっぱれなほどに反り返って,人間の目をも引き付けます。

 


花のじゅうたんといった雰囲気さえ漂っています。 

 


満開時だと,もっと迫力があるでしょう。虫の目になって対象を見つめ直すのは結構愉快です。