自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

❜17 春,虫の目写真(12)

2017-04-29 | 生物

アゲハの庭にて。暖かくなって,それとともにジャコウアゲハの羽化が続いています。

陽が高くなってきた頃,庭の花にアゲハがいることに気づきました。花の高さは20cm。まだ舞い上がる気配がありません。風景の鮮やかな色彩が印象的なので,虫の目写真に残すことにしました。

これだけ低ければ,這う態勢になって被写体をとらえなくてはなりません。もちろん,こういう絵にはめったにお目にかかれないので,そうすることに。

 


視野からからだがはみ出してもよいし,むしろその方が迫真に迫れる気がします。きれいにというよりも,虫の目と一体になったつもり,という目線に立てるのがこの写真のよさです。 

 


光量がじゅうぶんあれば,気難しがり屋のレンズでも色を鮮やかに表現できます。

 

 
これなので,這う姿勢はやめられません。 

 


ナナホシテントウの変身

2017-04-29 | 昆虫

ウォーキング道沿いにカラスノエンドウの群落がずっと続いていて,至るところにわんさとアブラムシがいます。すると,当たり前なのですが,それを食する天敵ナナホシテントウがこれもわんさと出現。もうすごいばかりです。

 


一つの種が殖えれば天敵も増える,それが自然の法則です。うまくバランスがとれているところに,しくみの妙があります。 バランスを崩す事態が生じると,それを元に戻そうとする力がはたらくのです。

幼虫がアブラムシをねらっています。


こういう姿はあちこちで見られます。


そのうちに,アブラムシを食べている幼虫を発見。大顎で捕らえた姿がすごいので,拡大写真に収めました。アブラムシは時折逃れようとしてか,動きました。幼虫からはまた,それを放さないぞといった決意のようなものがもがき続けるアブラムシをとおして見えてきました。