自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

❜17 春,虫の目写真(3)

2017-04-09 | 生物

フキノトウをあちこちで見かけます。どれも,ずいぶん背が高くなっています。フキノトウは淡い緑の身なりをしています。日を浴び,やさしい表情で春を告げています。

 
田では,冬野菜がとうを伸ばして花を付けています。ミズナの花がこんなに咲いています。しかし,昆虫は一匹も見かけませんでした。気温が低いからでしょう。

 


ハクサイにも花が咲きました。 一つひとつの花は大きめです。

 

 
ナズナが小さな群落をつくっています。種子をポロポロ落として地面を独り占めしています。冬はロゼット状に葉を広げ,わずかな光をうまく受けとめてエネルギー源にします。そして早春に花を付け,早々と結実して種を散布。遅れて生えてくる草との光とり競争を避けて早々と姿を消します。生息時期をずらすことで生き延びる,巧みな生存戦略の持ち主です。お見事!

 


道際にアマナが咲いていました。可憐なユリを連想させます。少年時代,地中の鱗茎を掘り上げて食べた経験を思い出します。甘い味が舌に残り,季節が巡り来るたびに一度は口にしたものです。

 


小さな花なりに優雅さが漂います。

  


虫の目レンズは晴れた日は威力を発揮します。