本記事は12月11日(火)の観察に基づいています。
自宅横の家屋が解体されて更地になったのが今夏。どんな草が,どんなふうに生えて来て植生が形成されるのか興味津々。そのうちに生えて来たのがヨウシュチョウセンアサガオ。家の裏にでも元々生えていたのかもしれませんが,近くではまったく見かけないのでとてもふしぎです。
この植物の正体がもう一つよくわからないので,ネット検索をしました。結果,原産地は熱帯アメリカであり,明治時代に渡来した外来種で,有用性を備えたナス科の有毒植物であることがわかりました。有用とは薬効性があるもので,葉と種子から成分を抽出して取り出して鎮痛剤として使用するとか。しかし,食べると嘔吐や下痢,幻覚症状を起こす恐ろしい側面をもっているようです。ふつうの人には相手にできないシロモノです。
傍にいても,クサギのような強烈な匂いを感じます。果実の姿もそのスゴサが共通しているように見えます。
実になったつもりで,虫の目写真を撮りました。実の中央付近に白い点が見えます。このときに気づいたことなので,次回これに関して記事にします。
実が裂けかけました。
多少大きめに裂けた果実を覗いてみました。黒熟した種子が詰まっています。繁殖力のすごさが一目瞭然です。どんどん生えて来たら,たぶん厄介な草になるでしょう。