ヨウシュチョウセンアサガオの果実を見ていて目に入ったのが白い卵。果実の表面にも,果皮の断面にもあります。「こんなところに何が産み付けたのかな」と思って,見ていくと,あちこちに点在しているのがわかってきました。
中には一つの実に10個以上も付いたものが。
花弁が落ちたばかりの子房にも。
棘にもあります。ヤマトシジミの卵そっくり。
葉にないか,ざぁーっと見てみました。すると一枚の葉の裏側に一粒だけありました。つまり,卵は果実に集中しているというわけです。何を思ってか,何を感じてかわかりませんが,何がしかの執着心があったと解釈するほかありません。
この空き地でヤマトシジミを最近撮影したばかりなので,もしかするとそれが産付したのかもしれませんが,ヤマトシジミがヨウシュチョウセンアサガオに卵を産むと聞いたことがありません。それに,今の時期に卵をこんなに産むなんてふつう考えられません。しかも,しかも,ヨウシュチョウセンアサガオは一年草で,間もなく枯れるのです。幼虫が孵化しても生き延びる術がなし,です。
拡大して撮影すると,ヤマトシジミの卵と瓜一つ。
孵化にはまだ日数がありそうです。継続して見ていきます。とはいうものの,前日の最高気温と最低気温はそれぞれ10.2℃,-0.3℃。こんな環境下,孵化まで行くでしょうか。