自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

どうやら,この卵はヤマトシジミ(5)

2018-12-22 | 昆虫

 12月19日(水)。卵を観察するために採取しておいた果実を確認。孵化兆候のある卵はなし。そんな中,二日前にキイロタマゴバチを撮影した卵に,まだキイロタマゴバチがいました。なんとも辛抱強い!

 

コンデジの接写能力を最大限生かして撮ってみました。もうこれ以上は無理です。体長1mmの世界が見えます。そこには頭部・胸部・腹部が明瞭にあって,触角も複眼も単眼も確認できます。脚も翅も!

 

過去に観察したアゲハや,正体不明の卵で同様の産卵行動を撮影したことがあります。そのときは,小さな世界のふしぎ程度にしかみていませんでしたが,調べると,イネの害虫の天敵とか。イネに産み付けられたズイムシ類の卵に産卵する習性があって,その行動が農業研究者には益虫とされているらしいのです。年に7回以上発生を繰り返すそうで,これはもう大したもの。

ところが,農薬の種類によっては害虫ばかりか,この黄色タマゴバチまでもが死滅する恐れがあるので,研究者にとって害虫退治はなかなかたいへんなようです。

わたしがおどろいてしまうのは,今の気温で元気に生きているということ。大した適応力の持ち主です。