自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

”虫の目”でとらえた幹~サクラ~

2018-12-19 | 植物

ソメイヨシノ百年,ヤマザクラ三百年。こういわれることがあります。ソメイヨシノの寿命は長くても百年あたりで,ヤマザクラはそれよりずっと長生きするというわけです。これは品種の特性でどうしようもないことです。

山に入ってヤマザクラを見て,「枯れているなあ」「弱っているなあ」と感じることはめったにありません。その点,ソメイヨシノは逆です。春を彩るすてきな花なのに,じつに弱々しいのです。人の手厚い見守り抜きでは育ち切れません。幹に穴が開いたり,樹皮がボロボロ崩れたり。管理にもよるでしょうが,生命力という点から見ると両者には雲泥の差があります。

近くの公園で育つソメイヨシノは軒並み地衣類で覆われ,一目でなんだか気の毒なような。地衣類は寄生植物ではないので寿命には直接関係しないといわれますが,こうした姿はわたしには健康には見えないのです。とくに樹齢がかなりのサクラともなると,貫禄の地衣類といった感もしますが,中には樹皮がめくれ,幹が腐りかけている例も散在します。

 

近寄って一本一本見てみました。「うーん」。

 

樹皮が剥がれた部分が露わになっています。雨が入ってどんどん朽ちていくでしょう。

 

これらの木々が枯れかけるのはそう遠くないでしょう。後継木を植栽しない限り,空白期間ができるのは目に見えています。“ソメイヨシノ百年”が念頭に置かれていそうにありません。こういう例では先見性をもって手を打っていくのがよさそう。 

 


師走の顔見世興行に

2018-12-19 | 日記

12月18日(火),久しぶりに歌舞伎を観に行って来ました。行く先は京都の南座。 

 

四条通りはクリスマスモード。

 

南座は伝統美を醸し出す建築物です。

 

観たのは昼の部。人間国宝や芸術院会員などの,東西の一流役者が出演。人間国宝片岡仁左衛門も! 

 

改装された豪華絢爛な内部。

 

いうまでもなく,内容はすべて申し分なし。芸にいのちをかける人の生き方がいっぱい見える感じがしました。出ると,夜の部を観に来た人でごった返していました。

 

ほんまもんはこころを肥やしてくれます。

 


どうやら,この卵はヤマトシジミ(2)

2018-12-19 | 昆虫

12月15日(土)。早朝。目に見える変化なし。

 

夜露で濡れています。

 

12月16日(日)。朝起きてガラス越しに外を見ると,地表が白っぽく見えました。霜です。もしかすると初霜かも。さっそくヨウシュチョウセンアサガオと卵を見ました。チョウセンアサガオは熱帯性植物なので,たぶん枯れ始めると思われます。枯れなかったら,なんとも適応性に富んだたくましい植物だということになります。

 

卵は氷点下の環境に置かれたのですから,なにか影響があるでしょう。孵化するか,気になります。

 

 

突起の間にある卵を見ると,なんだかヒヤッとします。

 

未熟な実では,霜と卵が同居。

 

突起の間にあれば,すこしは霜害から逃れることができるのかもしれません。

 

結果は果たしてどうなるでしょうか。