へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

藤川先生しょげかえる

2011-06-21 23:34:40 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

昨日の秀兄ちゃんの話をおばあちゃんに伝えたら、
「バカじゃないの、いつまで時代劇やってんのよ」
と、相手にしない。
「それだから、いつまでたっても田舎もんの田吾作っていわれるのよ」
まあ、そうだけど。。。
「いまさら、旧大名家の相続争いっていったって、もう一般人なんだし、他人が口だしできるものでもないはずだけどな」
と、いうのはおじいちゃんだ。
「県庁でも知事がその話題を取り上げて、結局はバカ殿が意味ありげに独身なのがマズイだろうっていってたな。結婚しないのは、からだに欠陥でもあんじゃねえのか?と心配してたし」
「体に欠陥って、なに?」
ぼくは真剣にわからなかったので聞き返すと、
「まだわからなくてよろしい」
と一喝された。
う~ん、どんな意味だ。
「おりゃあ、毎朝元気だぞ」
藤川先生がのそりと入ってきて異議を唱える。
「まだまだいけるぜ」
と、下半身を突き出してポーズをとったとたんに、後ろからおとうさんに殴られた。
「子供の前で変なマネするんじゃねえ」
ぼく、中三だし、朝が元気なのは僕だって同じだ。
「とにかく、覚悟を決めて結婚して種馬の役割はたせや」
「おやじさ~ん」
藤川先生ががっくりうなだれてしょげ返ってしまった。
「やっぱり欠陥があるわけ?」
おばあちゃんのとどめのきついセリフに、
「俺は、もっといろんな女とヤリたいだけだ」
と、藤川先生は涙ぐんだのであった。
さすが11代将軍の血をひいているだけのことはある。
食意地と女たらしの合わせ技かよ。

コメント
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