今日は年度末、外回りの舗装が終わって、芽伸ばし冷蔵庫の引き渡し、長い道のりのゴールだ。
大雪の中での工事は雪をのけては晴れ間を待つ、タイミングとの駆け引きだった。
工事が始まったのは11月末、秋陽気も悪かったので苦戦を強いられた。
このドーム庫の特徴は、0.8mの鉄板を現場で加工して、板そのものに強度を持たせるやり方。
板だけでも1m位の積雪には耐えるそうだがここは4mの豪雪地、内側を鉄骨で補強して耐雪設計にした。
工事の人が、「 あんたがたシェルターでも作るのかい?」 と。
ロール状の鉄板をトヨ状に伸ばして、さらに波型をつけながらアーチに加工する。
組み合わせてから吊って屋根にする。この行程はいたって早い。
屋根がかかったところで根雪になって、外回りの工事は中断してしまった。
内側にはウレタンの断熱材を吹き付けて冷蔵庫の出来上がり。
後ろの雪山には断熱シートが掛けられて、夏の間地下に埋設してある溝から、湿った冷風を引き入れる。
うまく雪が長期保存できれば電気代のいくらもかからないエコロジーな芽伸ばし冷蔵庫ということになる。
秋には箱栽培のなるこの株やウルイの冷蔵、湿った空気を利用する雪室貯蔵庫にもなる。
いろいろ考えて長い間かけて出来上がった冷蔵庫。うまく使いたいものだ。
昨夜のカズのゴールは感動ものだった。
長年の努力と経験が見事なタイミングとなって決まった。
やっぱ、キングだなぁ。