サクラサク ようやく桜咲く。
家の裏の桜は見事な雪中桜だ。
冬中出荷した促成山菜 うるい も出荷終了。 どうやら人気が定着したようで高単価に恵まれた。
ただ、おととしの猛暑で元株の生育が悪く、規格も収量もダウンした。売り上げはやや↗
2年間働いてくれたyas(右端)が退職した。花農家の修業はひとまず終了、今度はコメ農家に修行に行く。
将来はおやじの後を継いで棚田を引き継いで地域を守っていく。
雪国の農家は毎年、毎年、サクラサク を待ちながら冬を越す。晴々した気持ちで桜の季節を迎えるにはそれまでの1年にどれだけ汗をかいたかにかかっている。
桜は1年の集大成として花を咲かせる。散った日から新しい年が始まる。
地に張った根から水を吸い、葉を広げ、養分を蓄えて新しい花芽を育てる。
育てて育てて冬を越す。 そして、集大成として花を咲かせる。
yas のサクラサクに期待しよう。
20年前のオランダを訪ねてみようとアルバムを開いたら、16年前のオランダの写真が出てきた。
そういえば平成8年2月、真冬のオランダにも行っていたのだ。
その年は1月30日から記録的な大雪が降り、太いパイプで建てた雨よけハウスに大きな被害が出た年だった。
失意の中でなぜ真冬のオランダに行こうと思ったのだろうか? 記憶はほとんどない。
写真とアルバムに残ったメモ書きを頼りに、、、、
平成5年に建てられた越冬できる鉄骨ハウスでチョーリップの箱栽培が始まった。
でも日照不足のせいか思ったような品質ではなかったように記憶している。
ここはハークマン社。オランダでは箱栽培が一般的だった。
冷蔵庫での栽培期間が重要だ、、、みたいな説明だったような、、、、
ウエストリーズフローラ。真冬のフラワーショウ。 栽培期間の長い作型での品種適性を見るにはよかったのかもしれない。
濃い人達と一緒だったんだな。
フラワーショウとはいえ農業祭でもあった。牛やアヒル、酪農も展示してあったし時計ぜりでの花束の販売もあった。当然素人参加なので思わぬ高値で競り落として笑われてる場面もあった。
エンカイゼンの駅。冬のヨーロッパには煉瓦の建物が似合う。
さあ思い出そう。当時18歳の彼女は津南のユリ農家の娘さんだ。今はどうしているだろうか。
ウエストランド花市場。説明しているのは、、、おっ、16年前の山喜社長だ。まだあるじゃねぇか。
矢印のDB箱やプラ箱は 通い箱だ。
PO社。
VAN DE ZAND社。 1.3haのハウスに4人で200万球 とメモ書きがある。その時は驚いた数字だったと思う。
バンに書いてある会社名のフリージア切り花球根会社。
実はフリージアにあこがれて平成7年に1度だけフリージアを生産出荷してみた。で、やめた。
温度が高くなると花持ちが悪くなって単価が出ない。冬に生産するには雪の日が続く魚沼ではあまりに日照不足だった。オランダに行ってみてあきらめがついた気がした。
驚いたのは菊生産工場。パースン社。6人で600万本。
プラグ苗をマスの中に落として、その後の生育はほとんどがオートメーションだ。
畑で切り取った菊は空中のコンベアーで脇の作業スペースに運ばれる。
その場でパタパタと束ねられて、箱詰めまでされてしまう。
さらに驚きのセントポーリア鉢花工場。マリエノールド社。
ハウス内を移動しながら生育する。
鉢上げの工程はさすがに人力だが間隔を広げたりきちんと並べたりするのはずべて機械化されている。
短いオランダの昼間。お昼だったか夕飯だったかを海辺のレストランで。
楽しげな彼女は当時独身だったような???去年我が家に来たときは農業大学校の先生として登場した。お互い16年たっている。
やっぱり色濃いメンバーだったな。
次の日はスペイン、バルセロナへ飛んだ。続く。
枯れていると思っていた鉢から芽が出たと思ったら、咲きましたねぇ。
トレーシーローズじゃない、クリスマスローズってぇのはやさしい顔に似合わず結構強い。
いよいよ雪国にも春が来たようだ。世間はもう初夏だ、今日は夏日のところもあったそうな。
そろそろ畑仕事も始まりそう。
春と言えば、、恋の季節、、、ッと。 婚活パーティーを企画しました。
花農家の若者に興味のある娘さんたち、おいしいフレンチを用意しているそうです。
ユリの花プレゼント、ボーリング、、、、そのまま国道を渡る? 盛りだくさんの企画。
ちなみに、花農家の嫁さんは県外からの人が意外に多い。 魚沼は季節がはっきりしているので都会の人には刺激があっていいとこですよ。
なんと、次の日20日には うおコン なるものもあるそうな。
連ちゃんで行ってみるのもいいかも。 下手な鉄砲何とやらですよ。
ここ2.3日の暖かさで山の花たちが一気に咲き出した。
バックにはまだ雪がのっそりと。
暖かくなるとこの道はウォーキングのメッカだ、そしてもうすぐ山菜取りのメッカになる。
でも山際の田んぼは去年の水害の跡がそのまま。条件の悪い農地はこのまま放棄されるのかねぇ。
流れ着いた土砂の上にはもう新しい息吹が。
ボタン猫の目草。その気で見ないと気が付かない花だ。大きな塊になる普通の猫の目草と違ってぽつぽつと離れて増えていく。
これはおなじみショウジョウバカマ。
一番早生のスミレ、スミレサイシン。
早生なので最新かと思いきや、ウスバサイシンの葉に似ていることからスミレサイシンだそうだ。地下茎が食べられると書いてあるがどんだけ掘ったら腹の足しになるのか?
キクザキイチゲ。白花はまだ見当たらないので紫の方が早生なのだろう。
ピンボケだけどマンサク。暖冬の年は2月にでも咲くのに今年は初めて見た。
やっと山野草が目覚めたようだ。
さて、ヒカラビ君、何を思ったか剣道部に入部したそうだ。
やっと硬派に目覚めたか?
オランダに来ています。ここはアムステルダム中央駅。(の真似して作った東京駅)
ここは東京の中のオランダ。オランダ大使館。
JFTA(日本花き球根輸出入協会)が駐日オランダ大使館へチューリップ球根を10000球寄付されたことへのお礼の昼食会に、オランダ球根使用関係者ってことで呼ばれまして、、、知らない人ばかりかと思ったら、球根業界勢揃いみたいで3分の1は知っている顔ぶれ。
めったに経験できないことなので、おのぼりさんしてます。
大使公邸の2階は住居、1階はゲストを迎えての催し物専門みたいなつくりだ。
左が新しく発足した ibulbのボスでレンさん。日本語のジョークがおなじみ。
右のリヤードギヤ似の紳士がフィリップ大使。1/8日本人だそうだ。
「チューリップは古い花だと思われているかもしれないが、品種の魅力や価値を維持するために高度な技術で研究開発され続けているハイテク商品です。」
ハイネッケンかと思いきや、ワインパーティーでした。
JFTAがプレゼントしたチューリップが満開ですばらしい。この庭はいいなぁ。
石灯籠があったり、、、、ちょこちょこと和のテイストが、、、、相当歴史ある建物のようです。
ニシンの酢漬けかと思いきやシェフはフランス仕込みだそうで。でもいける味付け。
これはめったに見れない2ショット。
貴重な体験でしたね。ご馳走様でした。
オランダの農家はこんな感じ。 平、広い、ごみも何も落ちてない。使わない無駄な機械や道具が散乱していない。 とにかく片付いている。
10年前のオランダ、カルチャーショックの極めつけはバッカー社だった。
2m真四角ほどの箱栽培。移動はすべてオートメーションの機械化。まさに切り花工場だ。
ベッド全体が移動しながら栽培が進んでいく。
消毒はミストの下に箱が移動してくる方法。酪農っぽい。
ハウスを一回りしてくると収穫期。
システム以上に驚いたのは、システム導入の際に何haだったか覚えていないが、ハウスをかさ上げして水平になるように大工事をしたそうだ。
設備投資を徹底的にやってコストダウンにつなげる。やることが桁はずれだ。
「 ここまでやるとは相当のバッカーだなぁ 」 と飛ばしたのだが、気が付いてくれたのは津南の江口さんだけだった。北海から寒い風が吹いた。
みんなは1週間の旅だったが自分だけ4日で帰った。5月に1週間家を空ける余裕がなかった。
翼の下に見える大堤防。堤防から内側は海面下の高さだ。作ったのは80年も前だから驚きだ。
海外研修の目的は、「見聞を広めること」 ほぼそれだけだ。
活かせることと活かせないことがあるし、活かすも活かさないもその人の個性と力量だ。
ただ、見聞を広めることはその人の器に影響するし考え方や発言の引き出しを多くする。
見てきて損はない。
次回からは20年前のフロリアードを、、、続く。