入院している間に人参売り場に新規参入者が現れた。相手は魚沼一大規模なコメ農家だ。
前々から宣戦布告されていたので驚きもしないが、いざ並んでみると、、、、勝った。
うちの人参の方が圧倒的にきれいだ。
「 ベト(土)だろか?おめぇのがん方がキレだすけちっと安くしったいや 」
「 作った親父のつらのあばたかげんそぅ 」
「いや!すっけんこたねぇのぉ 」
大人げない代理戦争をしている。
その直売所も年内は今日で終わり、4日の初売りにはまたにんじん戦争を再開します。
出荷残のココサも昨日で完売。あとは人任せだ。
これから魚沼の花は雪国チョーリップ http://blog.goo.ne.jp/yukiguni_tulip が主役だ。
雪の負けない魚沼の花農家。冬は大挙して山菜農家に変わる。
ふきのとう も ウルイ も暮れの出荷は驚くような高値だったそうだがここではとても安く並べてある。
そして南国の地元より早い新アイデア 雪国のアスパラガス。
大手こめ農家は野菜類だ。特産品の評価はまず地元から。みんな分かってきたようだ。
近いようで遠い、南魚沼。昔から 郡 が違うとどうしても人的交流は少ない。
直線距離なら1.5㎞程で市境なのだが、本当に近くて遠い。
夏は山越えで12分ほどで行けるの浦佐駅、冬はグルーーーと回らなければ行かれない。
それにしても、、、、浦佐駅の前は土産物屋もラーメン屋も本屋さんもみんな店じまいしてしまった。
スキー学校でにぎわった浦佐スキー場も閉鎖したまんまだ。
隣の家の婆ちゃんが旧大和町へ嫁いだ娘のうちへ冬の間だけ行っている。
払えずじまいだった畑の借地料を届けに。
まあまあ元気そうでよかった。
次は六日町へ。直江兼続ブームが、、、大河ドラマが終わると同時に終わってしまって、、、
中央商店街は軒並みシャッターが閉まってまして、、、、なんとも寂しい。
訪ねた先は、 たいやきともちゃん
軽トラックにたい焼きを積んでの行商からスタートして、野菜、切り花、あんぼ、惣菜と手を広げて、今は食堂までやっている。
規格落ち、等級落ちのユリばかりだが夏の間ほぼ1日おきに20~30本のオリエンタルユリをさばいてくれる。
「冬に仕入れるユリと違って花が咲いても花首がダレない」と、うちのユリを高く評価してくれている。
もう10年来の付き合いで、我が家の共選率を支えてくれていると言っても過言ではない。
今は正月用に千葉から仕入れた花で束を作ったが、こんな大きな束が1500円。
なぜここだけ繁盛しているのか?
行商、売りに来てくれることが今の高齢化社会に受けているのだそうだ。
雑誌にも紹介されて、遠くからのお客さんもあるそうだが、、、、ともちゃん=看板娘、、とは思わない方が良い。
そのまま田んぼの中を塩沢へ。
入院中、今日が手術と言う日にヘリコプターで指をけがした親父が運ばれてきた。
小柄でにぎやかなオヤジとは話が合って、病室はいつも話が絶えずに退屈しないで済んだ。
キノコ農家と花農家、作る品目は違えど同じ悩みや苦労話で話が弾んだ。
今年最後のユリを届けてキノコをどっさりもらってきた。こういう縁も面白い。
ついでに噂の牧之通りへ。
とてもきれいでオシャレな街並みなのだが、、、、お昼時なのに、、、、ほとんど人が歩いていない。
同じような町並みの長野県小布施町は雑誌片手の姉ちゃんたちでにぎわっているというのに。
よく言われるように、 「 新潟県は素材は良いがコマーシャルが下手 」 それだけだろうか?
美術館前の道の駅にできたJAの直売所。両側に山とスキー場を眺めながら後ろは魚の川。
素晴らしいロケーション。ライバルだ。
でも、はっきり言って、、、農産物がほとんどなかった。土産物ばっか。しかもすごく高い。
明らかに観光客目当ての直売所かな?お客も少なかった。
昔に亡くなった姉の嫁ぎ先を訪ねて湯沢へ。中央の山は湯沢のマッターホルン大源太山だ。
どこのスキー場もあまりにぎわいが感じられない。
昔、地ビールレストランだったところ。いちご狩りのハウスはあるものの人影が無い。
残念ながら親戚の人には会えなかったがこれ以上無いような晴天の中を快適にドライブできた。
でも、これだけ写真を写して、、、、人がほとんど写っていない。暮れだから?連休なのに?
本当に景気回復できるのだろうか。
ココサ、、、今年最後の花が終わった。花びら8枚かよ。
とても好きな品種だけど縁が無かった。入院する日が初出荷、退院したら終っていた。
8月20日出庫なので普通に植えていたら11月中には終わっていたはず、、、
ハウスの完成が遅れて植えたのは9月22日。なんと1か月間低温芽伸ばしをしていた。
その上10月11月12月と晴れた日はほとんどなく、早い雪で脇も開けることができず、、、
さらに暖房機の不具合やヒートポンプの室外機が凍り付いて機能しなくなったり、、、
追い打ちをかけるようにいきなりのドカ雪で、未完成の道路は給油車が入れずに燃料切れの日が続いたり、、、、まったく試練のハウス栽培だった。
芽伸ばしのし過ぎでアンテナ咲きのものはあったものの、新しい土の力に助けられてボリュームは結構出せたと思う。
何はともあれ年内に終わってよかった。
今日は皮肉にもいい天気。昨日と今日で20軒の地主さんへ畑の借地料も払い終えた。
お歳暮配り、年末調整と年末はとにかく忙しい。
クリスマス寒波襲来。長岡も一日中雪、いつもより多くの救急車が入ってきた、、、かな?
いつの間にサンタが来たのか、中庭にはプレゼントが、、、
入院中に見ようと映画のDVDを何本か持ってきておいた。まだ見ていないものや前に見てもう一度見たかったもの。
スティーブンキング原作のものは 「 イット 」 や 「 シャイニング 」 などホラーものが多いが、普通の物語でもいいものが多い。
「 グリーンマイル 」 「 スタンドバイミー 」 に隠れているが、どうしてももう一度見たかった 「 ショーシャンクの空に 」
入院中に見たものだから、なんとなく今の自分にかぶる感じがして妙な気分になった。
最初は不安でドキドキ。手術後は痛かったり不自由だったり。 徐々に生活に慣れて、、、、少なかった食事にも慣れて空腹にもならなくなったり、薄味にもなれたり。
だんだん居心地がよくなってこのままでもいいかなぁと思えたりと、、、でも最後まで希望を持ち続けて、出ていく、、、刑務所と病院の違いはあれ、気分は 「 ショーシャンクの空に 」、、、、ってほどでもないか。
今夜はクリスマスイブ、入院患者全員にサンタがやってきた。
今日は階段を6階から1階まで5往復含めて7000歩の歩行とストレッチ。くしゃみをしても傷口に痛みなし。
ってことで退院許可が出ました。 売店の花もクリスマスが終わって暮れモードになります。
明日は退院。 地代の支払いや暮れの決算、、、、それとすっかり忘れていた年賀状書きが待ってます。
壁の外には来年が待っているわけです。
入院から10日、手術から1週間、今日は抜糸でした。
抜糸といっても傷口は接着剤でくっつけてあるだけ、保護シールをはいで傷口を確認するだけ。
「 うん、くっついてるな 」で終わり。明日からは入浴もできるそうだ。
週明け退院に向けて、血液検査、尿検査、CT、レントゲン 退屈できない1日だった。
リハビリは順調、今日は6階から2階までの階段昇り降り2回を含めて6000歩、ストレッチ、筋トレ、、、まさに体育。
ここの看護師さんは美人ぞろいで最高なのだが、、、、おやじギャグには動じないように訓練されているようだ。
「 回診です 」 「 はい、すでに改心しております 」 「...............無言」
「 採血します 」 「 否決ですか?可決ですか? 」 「................無視 」
「 次はCTです 」 、、、、、、思いついたけど一応下ネタは控えました。バッシッ!!(抜糸) と殴られるかも。
看護学生がクリスマスソングを歌いながら病室を巡ってくれたり、メッセージカードをくれたり。
ピアノコンサートがあったりと、、、留守に働いてくれてる皆さんに申し訳ないほど入院生活は充実しております。
リハビリルーム、今日から歩行器なしで2足歩行でのリハビリ開始。
スレンダー美女インストラクターの指導で固まった股関節をほぐして腹筋をつける練習を。
腰の傷はピリピリ痛むものの相手がいいので我慢はなんてことはない。
6日ぶりにコーヒーを。1階まで降りて行くと自販機があってひきたてが飲める。これもリハビリのうち。
商売柄花屋さんが気になるものの、この店はなぜか鉢花中心で切り花はアレンジものが少しあるだけ。???
吹き抜けはクリスマス。今年のクリスマスイブはここで大勢の美人看護婦と過ごすわけです。
いろいろな感性や感情を維持することもリハビリのうち、、、、なう。
2日間の精密検査の後、手術当日の朝はピーカン。やっぱりこうでないとね。
さすがに大きな病院で手術室が10室もある。さながら手術工場みたいな広さだったが麻酔役が入るのを見ていたら、手術が終わっていた。
1日2晩絶対安静でしたが2日目にはもう 「歩け」 という速さ、つかまり立ちながらも2足歩行が可能になって人類の仲間入りを果たした。
3日目の今日はリハビリも始まって病院内をうろうろと、、、まったく現代の外科手術には驚いたり感謝したり。
粗食には驚いたものの看護師は美人ぞろいで、、、満喫しております。
皆さんご心配をおかけしましたが経過は驚くほど順調です。