ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

きんしばい

2007年10月31日 | 発信
みんな散ってしまったのに1輪だけのこった金糸梅が寒そうに咲いている。
もう10月最後の日になってしまった。

裏の藪には去年打っておいた栗茸がいっぱい出ていた。
                   
栗茸は別名「霜茸」と言って、霜が降るような低温に会うと出てくるきのこで、まだ1回も霜が降っていないのに。
天然のものとは違うのかもしれない。

それにしても冬が駆け足できている様な気がする。
採花は順調に進み、保温ハウスのシイラは今日で切り終わり。
最後のカサブランカを少し残すのみとなった。
11月採花予定の暖房ハウスのものも前半分が切り終わり、後半へと突入した。
つまり、10月は重なってしまって目いっぱい忙しかったわけだ。
何せ1年間の出荷予定箱数の3分の1が10月に出てしまった。
たまたま10月は相場が良かったからいいものの、去年のような相場ならひどいものだっただろう。
晩秋期に沢山の出荷をするのは設備投資と台風の危険などリスクを伴う。
しかし、わずか4ヵ月半くらいの出荷期の中で経営をを組み立てるには絶対必要なことで、これは投資というより装備なのだ。

いい天気だったので切り終わったハウスのビニールをはいだ。
被服が必要なのはわずか1ヶ月間。
                
しかし、計画通りに出荷することと品質低下を防ぐには、どうしても必要な装備なのだ。

今日でリゾバの大吾君が退職していく。
明日からは圧雪車の整備をし、雪が降ると奥只見のスキー場勤務となる。
とても仕事の出来るやつだったのでぜひ来年も来て欲しい。

今日は津南から来年用の球根も届いた。
いよいよ冬にむけての仕事になってくる。
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Happy Birthday

2007年10月30日 | Weblog
3月、まだ雪のある頃のこと。
日向ぼっこをしている老人の写真を撮った。

「あったこくて ええ」

今日、10月30日は老人の満100歳の誕生日だ。

若い頃病んで、長い年月を床で過ごした。
独り身で通したが、大家族の中で静かに生きてきた。

「体がうまくなくなって病気もくつかねぇ」
その後は病気らしい病気はせずに風邪もめったにひかないらしい。
薬をもらってきても布団の下に隠してまったく呑んだことはないそうだ。

90を過ぎても屋根に上り、雪下しをしてみんなをはらはらさせた。
農道に自転車が止まっていると畑で草取りをする老人の姿があった。
さすがにここ2.3年はめったに外に出なくなったが、陽気がいいとこうして散歩に出てくる。
杖は要らない。
            
春にお祝いがあって、そのときの写真を大きくしてプレゼントしたら、たいそう喜んでくれた。

今日の日が無事に来てくれる事をずっと祈っていた。
小春日和になるとまた散歩に出てこないかと期待しているのだ。
                Happy Birthday
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ノバセンブラ

2007年10月29日 | 発信
カサブランカを超える白オリエンタル。
なかなか現れませんね。

花だけで言えばノバセンブラはカサブランカを越えているかもしれない。
大輪上向き。フォーメーションの良さ。つぼみの横張り。
咲きそうでなかなか咲かない足の遅さ。花持ちもいい。
束にしやすくて、箱に詰めてもきれいだ。


欠点は、丈が伸びにくい。暑いときは奇形花が出やすい。
寒くなるとピンクが出て純白でなくなる。

この時期でも4分の1くらいは奇形が出てしまった。
結構早生なので咲き足がそろって、もう1作分が終わってしまった。

つぼみが太くて大きいので魅力ある品種だと思う。
             
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ホールインワン賞

2007年10月27日 | ぼやき
何でこんな雨の日に。
まったく一日中土砂降りでした。

毎年楽しみにしている車屋さんのコンペなんです。
「ホールインワン賞にかけられている新車を取って来い」と奥方に言い付けられて参加したのですが、一日やまない雨と前も見えない霧で、さっぱりゴルフになりませんでした。

4ヶ月クラブを握っていなかったのでまるで当たらないかと思ったのですが、20年もやっているのでまあまあの球は打てましたが、さっぱり見えない中に打つのはうっとうしいです。

68名中14番目のスコアは出せたのですがペリアにはずれて51位。
新車どころか、参加賞だけでした。

それでも結構楽しかったのはやっぱりゴルフは農民の娯楽から発祥したスポーツだからでしょうか?
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月岡公園

2007年10月26日 | 発信
雨の合間にちょっとのぞきに行ったらユリが咲き始めて見ごろを迎えていました。

田川平に上がってずっと畑の中を走って奥まったところにあった花き公園。
知る人ぞ知る名所だったのです。
満開の時にBSNで生中継したこともありました。
県のホームページhttp://www.pref.niigata.jp/furusato/ouen/200606_f_vol1.htmlにも乗っていたのですが、中越地震で道路が寸断され、とても不自由したのですが市の公園、ほりのうちの月岡公園に移設することになり今年からユリを植えました。
正式オープンは来年の春ですが急ピッチで造成が進んでいます。

              
月岡公園はすごく広くて大きな芝生広場を始めテニスコート、ゴルフ練習場、サッカーもできる芝生の野球場、遊具群。
夏は人工の小川が流れていて水遊びの子供たちで休日は大変にぎわうところ。
トイレと駐車場大きいのでバス遠足がよく来る田舎にはもったいないような公園なのです。
来春、6月末から7月にかけて満開になるのでここでお祭りでもできればいいのだが。
栽培管理は組合が委託を受けていて、花農家が管理しているのだが、土盛りして作った畑なのでだいぶ苦戦の跡が見える。
拾った石だけで通路ができるほどだった。

何せ咲いている。もったいないほどきれいなので見に来て欲しい。
町が見下ろせるいいところなのだ。
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2007年10月24日 | 観察
ついにこの日が来てしまった。
今朝の気温は3.8度。
この低温に遭わせると花の進みが極端に悪くなってしまう。
蕾もアントシアンガ出て、赤みを帯びてきて紅葉状態になって見栄えも悪くなるのだ。
今まで冷え込まなかったことのほうがラッキーなのだが。
厚手のビニールを掛けてあるハウスは順調に進んでシイラがもう終わりかけになっている。
カサブランカも忙しく無い程度に切れて、最終ステージにも鎌が入った。
台風も来ないし順調な出荷量が続いている。
誤算は11月予定で暖房機の入っているハウスが追い越して忙しいことだ。
2棟に1台の暖房機を入れているだけの簡易的なものだが、最低温度を保障するだけでこれほど順調に進むとは驚きだ。
この暖房機、故障知らずでもう15年も使っている。
灯油代は掛かるが機械代は無視してもいい程度だ。安い買い物かと思う。

                
自分が生まれるよりずっと前からあるこの柿の木。
「大河津」 という品種だがなぜか1年おきのたくさんなる。
沢山なる年はとても甘いのだがならない年はなぜか渋い。
米も豊作の年のほうがうまいというが。今年は沢山なっている。
晩生だが食べごろの色になってきた。
            
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コルチカム

2007年10月23日 | ぼやき
女心と何とやら
毎日日替わりで天気が変わります。
小春日和といえる日は花も進んでありがたい。

青空が広がると3年前の10月23日を思い出す。
あの日は土曜日で200ケース以上の出荷を終えて残物の整理をしているときだった。
5時56分。突然ドカーンと揺れて電気が消えた。
とりあえず車の中で寝たが度重なる大きな余震で眠れるはずも無く、ラジオを聴いて夜を明かした。
次の日からの4.5日は雲ひとつ無い晴天の日が続いた。

幸い、我家はほとんど被害は無かったが、仲間の家は作業場も家も壊れ、大変だった。
              
交通もままならなかったが、花は生き物なので組合を上げて自力で農道を復旧して出荷活動は続いた。
その週だけで組合で5000ケース以上の出荷が有ったが、今思うとチームワークあっての出荷だったと思う。


3年間で道路を始めインフラのほとんどが復旧したが生々しい思い出は今も消えない。
助けてくれた人への感謝も永久に忘れない。
道路沿いや庭先に花を植える人が増えた。
車で走っていても花には癒されます。
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木枯らし1号

2007年10月21日 | 発信
夕べは木枯らしが吹いた。
パッカーだけで保温材を張っていたハウスは飛ばされたものがある。
我家はしっかりとマイカ線をはっていたので事なきを得た。

早くから加温機を入れていたので11月から採花予定のノバセンブラがもう始まってしまった。
           
予定よりは10日以上早い。まだノーマル作型が終わっていないし、保温作型がようやく盛りを迎えようとしているところなのに。
今年は9月が異常に高温、10月も冷え込みが弱いおかげで今、菊が品薄らしい。
この隙に出るノバセンブラはむしろうまくいったというべきだろう。灯油代も高いし。

午後からは共進会の即売会と後片付けにふるさと村へ。
飾ってから3日目。さすがに満開で見ごたえがある。
日曜日で結構な人出だった。





即売会は、出展品をそのまま売るもので、ユリとトルコギキョウは1点につき1000円。
そのほかは500円なのだ。
金賞を受賞したカサブランカを5本で1000円で買えるわけだから、何時間も前から整理券の行列が出来て、もちろん完売だった。
大事に飾ってもらえるわけだから花も幸せというもの。
「これは○○賞の菊よ」なんて自慢げに飾ってもらえるわけだ。
お互いにお得でした。
皆さんご苦労様でした。
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新潟県切花共進会

2007年10月20日 | 発信
県内各地から18品目、116点の切花を集めての切花コンテスト。
第29回新潟県切花共進会が開催されている。

我が堀之内からは33点のユリと2点の孔雀草が出展された。
ユリの出展が多かったので会場入り口早々から豪華な展示となっている。

               
新潟市とその周辺には菊やトルコギキョウの生産が多く、素人の目で見てもかなりハイレベルなものが出展されている。

中でも目を引いたのは大輪のダリヤ。
燃えるような赤はひときわ会場内で目立っており、ひょっとするとこれが大賞を取るかと思われた。

結果はやはりカサブランカ。我らが滝沢君が農林水産大臣賞を獲得した。

今回初めて企画から審査まで同行させてもらって思ったこと。
これは品ものを評価する「品評会」ではないということ。

審査基準は「品目品種の特性が最大に発揮されており、かつ商品性の高いもの」となっている。
同じ県内といってもそれぞれの地域の特性に有った物の生産が盛んになり、産地が形成されて今日に至っている訳だ。
都市近郊と輸送しかないところ、気温、土壌、雪の降るところ降らない所では着目する品目は違って来るわけで、違う品目を同じ基準で採点することは本来フェアではない。

大勢の審査員が厳正な採点をし、1次、2次、最終審査を経て最高位の賞が決まる。
次にそれぞれ品目ごとに最高得点のものに特別賞が割り振られる。
このやり方は、切花の生産振興と産地間の親睦を目的とする「新潟県切花振興協議会」としてはまったくフェアであり、まさに共に進む会「共進会」なのだ。
ぜひ県内すべての花生産者が集う場になってもらいたい。
そして、競い合う中での向上を目指してもらいたい。

今回は飾り付けに若手有志ががんばったくれた。

ユリは長くて重いので転ばないように飾るのは大変なのだ。
期間中当番の人は水を補給したり、花粉を取ったりしてがんばるのだ。

最終日の日曜午後には展示した花を即売する。
ぜひふるさと村へ。

それにしてもUX(NT21)の笠井さやかアナウンサーは超かわいい
すっかりファンになってしまった。
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トルコギキョウ

2007年10月18日 | 発信
いよいよ明日からの3日間、新潟県切花コンテストが新潟ふるさと村アピール館http://furusatomura.pref.niigata.jp/modules/Event_info/Event_Detail.php?id=130&PHPSESSID=c13d3222735a0c4510eda0ab2ba428ebで開催される。
最高位は「農林水産大臣賞」

写真は去年の「農林水産大臣賞」を受賞した豊栄の佐藤さんのトルコギキョウだ。
夏の産地交流会でお邪魔したときに撮影したもの。

佐藤さんは夫婦二人での花専業の経営。
労力を抑えるため自分では育苗をせずに全部購入苗で行っているとのこと。
種苗費はかさむものの労力の多くを品質管理に当てられるため、高品質で無駄のない堅実な経営を実現している。
ハウスを見ても小ぢんまりしていて、きれいで無駄が無い。

誰もがわかっていることをしっかり実行することが高成果を生む見本のような農家でした。

競い合うことによって向上を目指す。
ちょっと面白いです。
父は役員なので朝から行ってます。
日曜日には出品した花を販売します。
興味のある方はぜひふるさと村へ。
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