王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

9日 スポクラ安楽宙斗が日本男子初メダルの銀「リードは完敗」 準決勝、決勝ボルダーを首位通過も頂点届かず

2024-08-10 06:32:02 | パリ五輪
昨日夜分8時前、神奈川県に地震警報がスマホで流されました。TVを見ていた老妻は「非常持ち出し袋」を手にして経過を確認していました。
10分ほどしても余震も無い様でホッとしました。
一寸TVのチャンネルをかえるとスポクラの本戦をLiveで流していました。
解説では予選まで1位通過で、この場面は3位のチェコの選手がリードに挑むところでした。70点を取れるあたりからオーバーハングになる壁を乗り越えないと高得点にはなりません。彼は80点あたりで落下しました。次いで2位の英国の若者ですが、彼はオーバーハングを乗り越え90点を超えたあたりで落下しました。高得点だけど安楽選手なら上を行けるかなと期待してました。最後に安楽選手の登場でしたがオーバーハングは乗り越えましたが
80点あたり落下しました。多分金に届かなかったろうと思いました。
それでも銀は期待できそうと思いTVをやめて風呂に入りました。
その結果は:
【◆パリ五輪 第15日 ▽スポーツクライミング(9日、ルブルジェ・スポーツクライミング会場)
 男子複合(ボルダーとリード)の決勝が行われ、初出場で準決勝首位通過の高校生、安楽宙斗(そらと、JSOL)が、スポーツクライミングで日本男子初となる銀メダルを獲得した。第1種目のボルダーでは第1課題を“一撃”で仕留めると、第2課題は唯一の完登を果たすなど、69・3点とトップ通過した。続く第2種目のリードでは銀を確定させてから、あと一歩のところで届かず金メダルを逃した。安楽のリードは全体5番目の76・1点で合計145・4点】この記事には年齢がありませんがなんと17歳だそうです。
若いころからこの業界では有名だそうで少しもそんなことを知りませんでした。
恐るべき若者の一人ですね!!! おめでとうございます。

写真:銀メダルを手に笑顔の安楽宙斗(カメラ・小林 泰斗)© スポーツ報知/報知新聞社 

スポーツ報知:
◆パリ五輪 第15日 ▽スポーツクライミング(9日、ルブルジェ・スポーツクライミング会場)
 男子複合(ボルダーとリード)の決勝が行われ、初出場で準決勝首位通過の高校生、安楽宙斗(そらと、JSOL)が、スポーツクライミングで日本男子初となる銀メダルを獲得した。第1種目のボルダーでは第1課題を“一撃”で仕留めると、第2課題は唯一の完登を果たすなど、69・3点とトップ通過した。続く第2種目のリードでは銀を確定させてから、あと一歩のところで届かず金メダルを逃した。安楽のリードは全体5番目の76・1点で合計145・4点。
 金メダルに輝いたのはトビー・ロバーツ(英国)で、ボルダーは63・1点、リードは92・1点とともに全体3番目の得点をたたき出し、合計は155・2点だった。
 日本男子初の表彰台の快挙も、安楽は「2位で、表彰台に乗れたことは最低の目標だったんですけど、ボルダーでほぼ同点で、リードで勝った方が勝つっていう状況で、圧倒的に負けたなという感じですね。去年の世界選手権よりだいぶリラックスして臨めたんですけど、ボルダーでの疲労の切り替えとか、だいぶ途中のパートですごくグラグラして、いつ落ちてもおかしくなくて、結構ダメダメの登りだったので。リードは完敗ということですね」と悔しさをにじませた。
 安楽は昨季、W杯初参戦にして、史上初となるボルダーとリードの2種目で年間総合王者に輝いた大物ルーキーで、千葉・八千代高に通う3年生。現在は夏休みだが「みんな受験なので、宿題はないです」と初出場の大舞台に集中した。
 両腕を伸ばしたリーチは身長を大きく上回る180センチ超えで、「身長は小さいが(海外選手と)リーチは同じくらいなので有利」。本人が「ふわふわクライマー(笑い)」と話すように力みがなく、腕の疲れを少なくしながら登る技術も武器とした。
 若くして世界のトップ選手と張り合い、16歳の頃から圧倒的な成績を残してきたことから、世界から「クレイジー」と称賛される逸材は五輪でも準決勝、決勝第1種目のボルダーでは首位通過と確かな存在感を見せた。だが頂点にはあと一歩、届かなかった。「表彰台に乗れたことは、とてもうれしいんですけど、やっぱり本当に金を狙って、ボルダーから、準決勝から集中してこなしてきたので、今まで一生懸命やってきたんですけど、すごく悔しいです」と唇をかんだ。
 スポーツクライミングは21年の東京五輪から採用され、同大会ではボルダー、リード、スピードの3種目による複合が実施された。日本は女子で、野中生萌が銀メダル、野口啓代さんが銅メダルを獲得し、W表彰台を飾った。そして今回のパリ五輪ではボルダーとリードの複合と、スピードの2種目での実施となった
 ◆安楽 宙斗(あんらく・そらと)2006年11月14日、千葉・八千代市生まれ。八千代高3年。小学2年生からクライミング競技を始める。21、22年と世界ユース選手権リード種目で連覇。23年のW杯でボルダー、リードで総合優勝。168センチ。
(引用終わり)
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8日 圧倒的強さ!藤波朱理が公式戦137連勝で金メダル!笑顔で父にジャンプ「もう最高!オリンピック最高!」

2024-08-09 06:35:24 | パリ五輪
レスリング競技の有名女子選手が銅メダルになったり、一方余り報道のない女子53キロ級藤波朱理(20=日体大)選手があっという間に勝ち進み金メダルを取った事を知りました。
【◇パリ五輪第14日 レスリング(2024年8月8日 シャンドマルス・アリーナ)
 女子53キロ級で公式戦136連勝中の藤波朱理(20=日体大)が8日、決勝で世界ランキング1位のルシア・ジェペス(エクアドル)を圧倒的な強さで下し、公式戦137連勝で金メダルを獲得した】と報じられました。
公式戦137連勝、「もう霊長類最強女子ですよね、そうですよね?」と吉田沙保里さんに太鼓判を押されるほどの実力者だったようです。
前日の準決勝進出も強かったと報じられていました。
前評判通り、活躍して、機体の結果を出すには実力+運がいるようですがそれも手にしての余裕の金メダルでした。驚きました!
おめでとうございます。

写真:<パリ五輪・レスリング女子53キロ級決勝>金メダルの藤波は父・俊一さん(左)に抱きついて喜ぶ(撮影・岡田 丈靖) 

スポニチアネックス:
 ◇パリ五輪第14日 レスリング(2024年8月8日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子53キロ級で公式戦136連勝中の藤波朱理(20=日体大)が8日、決勝で世界ランキング1位のルシア・ジェペス(エクアドル)を圧倒的な強さで下し、公式戦137連勝で金メダルを獲得した。

 決勝も3分37秒、テクニカルスペリオリティー勝ち。圧倒的強さで、藤波が常々口にしてきた「オリンピックチャンピオン」に輝いた。世界女王VS世界1位にふさわしい、開始早々からの激しい主導権争い。藤波が高速タックルを決めると、そこから一気に連続ポイントで4―0とリード。前半を6―0で折り返すと、さらに攻撃力を増した藤波が一気に試合を決めた。10―0。金メダルの瞬間、コーチの父・俊一さんに高いジャンプで抱きついた。

 ジェペスも完敗に笑顔で藤波を祝福。「やった〜っ!」。笑顔がはじける。金メダリストになった20歳は「もう最高です。オリンピック最高!レスリング最高!今までやってきて良かったです」と絶叫。父とともに日の丸を掲げ「4歳から父の下でレスリングやってきて、ぶつかり合うこと、ケンカすることも多かったですけど、やっぱり父がいなかったらここにはいないと思うので、本当に一番感謝したい存在です」と声を弾ませた。

「オリンピックチャンピオンになるためにここに来たので、必ず勝って金メダルを持ち帰られるように…注目してください」と決勝進出を決めた前夜の試合後に語っていた藤波が、世界1位も撃破し、悲願の金メダルを獲得した。

 8日の試合後、吉田沙保里さんはNHKの番組内で「もう霊長類最強女子ですよね、そうですよね?」と藤波の強さを笑顔で称賛。自身の代名詞でもあった最強の称号の後継に指名していたが、まさに今大会の戦いぶりは「ニュー霊長類最強女子」だった。

 「リアル熊がプリントされたパンツ」が勝負パンツと笑顔で語る20歳がパリのマットで見せた圧倒的な強さ。五輪4連覇の伊調馨、3連覇の吉田ら日本女子レスリング最強の系譜は、パリで藤波にしっかりと引き継がれた。

 ◇藤波 朱理(ふじなみ・あかり)2003年(平15)11月11日生まれ、三重県出身の20歳。三重・いなべ総合学園高卒。現在、日体大3年。父で日体大コーチの俊一氏の影響で4歳から競技を開始。20年全日本選手権、21年全日本選抜を制し、同年の世界選手権を高3で制覇。東京五輪金メダルの志土地真優らとの代表争いを制し、パリ五輪代表に内定。中2だった17年9月からパリ五輪前まで公式戦133連勝中。家族は俊一氏、母・千夏さん、17年世界選手権男子フリースタイル70キロ級3位の勇飛さん。
(引用終わり)


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8日 セーリング岡田・吉岡組が銀メダル!! 1本のLINEから始まった物語「メダルを獲れる」思い一致

2024-08-09 06:30:02 | パリ五輪
五輪にヨット競技の有る事はぼんやりですが知っていました。
他紙の情報と合わせると「その競技が今回から男女混合の協議に変わり、このクラスで3日目まではトップだった」と報じています。
残念ながら決勝の4日目は順位が2桁と振るわず惜しくも銀メダルとは驚きです。
【◇パリ五輪第14日 セーリング(2024年8月8日 マルセイユ・アリーナ)
 混合470級で、23年世界選手権優勝の岡田奎樹(28=トヨタ自動車東日本)吉岡美帆(33=ベネッセ)組が、銀メダルを獲得した】と報じられました。
会場はマルセイユと有るので念のため地図を見ると針のはるか南、地中海に面したところですから、日本のマスコミは追いきれなかったのかもしれません?
それは兎も角、 吉田・吉岡組お二人の大変な努力で、びっくりするような銀メダルで細かい事情を知らない、一日本人は嬉しくてにんまりしてしまいました。おめでとうございます!!
離れたところが会場で思い出しましたが「タヒチのサーフィン」はどうなっているのですかね? 気になります。

写真:混合470級で銀メダルを獲得した岡田、吉岡(ロイター) 

スポニチアネックス:
◇パリ五輪第14日 セーリング(2024年8月8日 マルセイユ・アリーナ)

 混合470級で、23年世界選手権優勝の岡田奎樹(28=トヨタ自動車東日本)吉岡美帆(33=ベネッセ)組が、銀メダルを獲得した。

 ペア結成のきっかけは、1本のLINE(ライン)だった。東京五輪までは男女別々の種目として行われてきた470級。男女の選手数が史上初めて同数となるパリ大会では、混合種目として実施されることが決まっていた。

 吉田・吉岡組として18年の世界選手権を制し、メダル獲得の可能性がありながら、7位に終わっていた吉岡。当初は3年後への覚悟が固まらなかったが、2週間熟考し、出した答えは「次こそメダルを獲りたいと思った。そうしたら(組むのは)岡田選手だと思った」。思い立ったらすぐ行動。メッセージを送り、神奈川・大船のカフェで話し合った。

 岡田も思っていた。「このチームが一番、金メダルを獲れる」だろうと。結成当初はコミュニケーションをうまく図れず、他国は男性が務めることも多い前方で帆の操作を行うクルーの吉岡のパワー不足を痛感することがあった。それでも徐々に成績が上向き始め、昨年は各大会で目標通りの成績を収められるように。23月の世界選手権は優勝。吉岡は「実力もあるが予想外だった。そこまでできるとは思っていなかった」と振り返るが、五輪へ手応えをつかむ、大きなタイトルとなった。

 日本勢の過去のメダルは2つ。銀1つ、銅1つと頂点には届いていなかったが、日本連盟の宮本貴文強化委員長は4月の内定会見で「88年間、五輪競技をしてきて、金メダル獲得の目標へ最も近づいた状態」と断言した。岡田も「(金メダルは)3回やったら1回取れる。メダルはたぶん、3回やったら2回は獲れる」と確信してマルセイユに乗り込んだ。金メダルには届かなかったが、銀に輝く勲章をつかみ取った。
(引用終わり)
 ▼混合470級 今大会から男女混合種目として実施。全長4メートル70センチの2人乗りのヨットで、海面に設けられた「マーク」と呼ばれるブイを決められた順序で回りながら順位を競う。舵取りや一番大きな帆の操作を行う「スキッパー」と、体全体を使ってヨットのバランスを取る「クルー」に役割が分かれる。
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7日 レスリング男子グレコ77キロ級 日下尚 金メダル獲得!初出場で快挙、この階級、日本勢初の五輪王者誕生

2024-08-08 07:03:51 | パリ五輪
レスリング男子グレコ77キロ級  日下尚選手の決勝進出は前日のスマホのニュースで知っていました。しかしグレコローマンの選手について知ることのない浜爺は「もし金が取れたラッキーだな」と失礼な事を願っていました。
今朝早朝のニュースを確認すると:
【 ■パリオリンピック™ レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級 決勝 (8日、シャンドマルス・アリーナ ) 
レスリング男子グレコローマン77キロ級の決勝が行われ、日下尚(23、三恵海運)がD.ジャドラエフ(34、カザフスタン)に勝利し、金メダルを獲得した。この階級で日本レスリング男子史上初めての金メダルとなった】と報じられました。朝のニュースでは彼が3歳くらいの子供さんのころからレスリングに取り組むえいぞうが流れ、小学校時代には相撲にも取り組んでいたことが紹介されていました。
この階級で日本人初の金メダルと有りますから、勝利後いくら吠えても(おそらくアドレナリン出まくりなのでしょう)その値打ちのある勝利でした。
おめでとうございます!!!

写真:レスリング男子グレコ77キロ級  金メダル 日下尚選手

TBS NEWS DIG:
 ■パリオリンピック™ レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級 決勝 (8日、シャンドマルス・アリーナ ) 
レスリング男子グレコローマン77キロ級の決勝が行われ、日下尚(23、三恵海運)がD.ジャドラエフ(34、カザフスタン)に勝利し、金メダルを獲得した。この階級で日本レスリング男子史上初めての金メダルとなった。
決勝進出を決めた日下は「金メダルしか見てない、応援団が沢山きているから銀メダルだと日本に帰れない」と話していた。大一番の相手は東京五輪9位、世界ランク7位のジャドラエフ。
世界ランク1位の日下は入場前に胸の日の丸を叩き、大きな声を出して気合を入れた。開始から日下は攻撃を仕掛けたが一瞬の隙をつかれ場外に出され1点を失った。
2-0とリードされた日下は第2ピリオド、開始早々相手を崩すと投げ技からバックを取って一気に4点を奪った。さらに1点が加わり5-2と日下がリードした。
試合時間残り1分、日下は相手にプレッシャーをかけ続けて最後の最後まで攻め続けて勝ちきった。日下は初出場で金メダルを獲得、日本はこの階級、初めての五輪王者が誕生した。
試合後は喜びを爆発させた大観衆の前でバク中を披露、さらに観客席へ向かい家族と抱き合った。
金メダルを獲得した日下は「夢を見ているようです。最高に楽しい6分間でした」と自身の名前の由来でもある2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんの言葉を使った。「最後は自分を信じることしかできなくてマットの上にあがったら誰も助けてくれないし、自分を信じるのは過去の練習量、自分を信じて自分自身を奮い立たせて前に出続けました」と話した。最後には「よっしゃー!やったぜー!」と喜びを爆発させた。
【日下尚 パリ五輪結果】※TS(テクニカルスペリオリティ)
1回戦:9-0(TS)A.ウアカリ(31、アルジェリア)
準々決勝:12-2(TS)A.ワルダニアン(28、ウズベキスタン)
準決勝:3-1 M.アモヤン(25、アルメニア)
決勝:5-2 D.ジャドラエフ(34、カザフスタン)
(引用終わり)


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7日 須崎優衣が涙の銅メダル!悪夢の1回戦負けから34時間…悔し涙を力にパリ1勝 両手を合わせ“ごめん…”

2024-08-08 06:32:52 | パリ五輪
いやー良かったですね! レスリングの女子50キロ級須崎優衣選手が敗者復活戦で勝利し銅メダルに輝きました。
この記事の解説で改めて知りましたが「女子レスリング選手の中で一人だけの東京五輪経験者で2014年国際大会デビューから対外国人選手に負けなしの94連勝で迎えたパリ初戦」でしたから、当人も金と思い日本人の周りもそう思ったのは間違いなさそうです。しかし挑戦者の方も金を狙い腕を上げていたのは勝負の世界ですから間違いなさそうです。
さて敗者復活戦尾結果ですが:
【◇パリ五輪第13日 レスリング(2024年8月7日 シャンドマルス・アリーナ)
 女子50キロ級の須崎優衣(25=キッツ)は7日、3位決定戦でオクサナ・リバチ(ウクライナ)を下し、銅メダルを獲得した。連覇を狙ったパリの闘いは思い描いた結果ではなかったが、悔し涙を力に変えて、2大会連続となるメダルをつかんだ】とほろ苦い結果となりました。
銅メダルを手にできて良かったですよ! おめでとうございます!

写真:<パリ五輪・レスリング女子50キロ級3位決定戦>銅メダルを獲得し手を合わせ涙する須崎(撮影・岡田 丈靖) 

スポニチアネックス:
 ◇パリ五輪第13日 レスリング(2024年8月7日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子50キロ級の須崎優衣(25=キッツ)は7日、3位決定戦でオクサナ・リバチ(ウクライナ)を下し、銅メダルを獲得した。連覇を狙ったパリの闘いは思い描いた結果ではなかったが、悔し涙を力に変えて、2大会連続となるメダルをつかんだ。

 試合開始直後から高速タックル。攻めて攻めて攻め続けた。相手に攻撃する隙を与えず第1ピリオドを8―0で折り返し。第2ピリオド開始17秒に再びオクサナに襲い掛かった須崎は、あっという間に10ポイントを獲得。魂のこもったパリ最後の闘いでテクニカルスペリオリティー勝ちを収め、意地の銅メダルをつかんだ。

 試合を決めた直後、須崎は涙を流しながら両手を胸の前に合わせ、スタンドに何度も何度も頭を下げた。“ごめん”“ありがとう”――。さまざまな思いが詰まった2大会連続のメダル獲得となった。

 14年の国際大会デビューから対外国人選手に負けなしの94連勝で迎えたパリ初戦。今回の女子6階級で唯一東京五輪を知り、金メダルを獲得していた須崎が、1回戦で18年アジア大会50キロ級でインド女子初のチャンピオンに輝いたビネシュにまさか、まさかの敗戦。そのビネシュが決勝に進出し敗者復活戦進出が決定した。さらにこの日、そのビネシュが当日計量失格で敗者復活戦が不戦勝扱いとなり、パリ2戦目として迎えた3位決定戦。悪夢から34時間。気持ちを切り替え、心を奮い立たせた意地のパリ1勝を挙げた。

 「今まで応援、サポートしてくださった全ての人たちのためにも最低限、メダルを持ち帰りたい」

 敗者復活が決まった際に、悔し涙を拭い振り絞った思いをぶつけたパリ五輪2戦目のマット。須崎は静かに闘いを終えた。
(以下省略)
 
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