王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

公明党 目黒区議 全員辞職

2006-11-30 08:29:01 | 政治
たしか24日か25日のTV--みのさんの朝ズバ--だと思う
公明党の区議6名全員と自民党の議員団長がオンブズマンに区の政務調査費の不正流用を追及され公明党の区議団は辞職する模様だとか

TVの画面は領収書を改竄して精算書に貼付したものを流す
例えば「観光バスのチャーター代を何台かに書き分けた書き込みを付けそれぞれが小額に見せる」「車検代が貼付」「沖縄のタクシー代に新宿までの明細が書き込んである」等など
爺が民間会社で働いていた頃なら「社内監査」でさえ通りはしない わはははは

天下の公明党の事だから曖昧なまま書いてはいけないと思いネットでニュースを探したが爺の目には留まらなかった

良く考えれば折から「いじめ・自殺・教育基本法改正・TMやらせ」「12名復党問題」「六カ国協議再開」等国内外にビッグニュース目白押しで地方区の騒ぎなど触れている余裕がなかった?か
天下の公明党に遠慮したか?手が回ったか?

あちこち探し
ブログ「雑木帖」氏の記事から東京新聞11月25日を転用させていただく
公明区議 全員辞職へ
不適切に支出 目黒区
 政務調査費の使い道が不適当だったとして、東京都目黒区の公明党区議団(寺島芳男幹事長)所属の六議員全員が二十四日、辞職願を議会に提出した。辞職は三十日の区議会本会議で正式に認められる。党都本部(代表・山口那津男参院議員)も同日の記者会見で、区議団が昨年度に受領した政務調査費約七百七十二万円を返還したことを明らかにし、来春の統一地方選での公認を取り消したと発表した。 

 同区議会では、議員一人当たり月額十七万円までの政務調査費の受領が認められている。東京都庁で記者会見した党都本部の高木陽介代表代行(衆院議員)によると、昨年度は区議団全員がほぼ満額受け取り、合計は約千二百万円に上った。

 高木氏は「不適切な支出」とした内容の詳細については明らかにしなかったが、(1)自家用車の車検費(2)カーナビゲーションの購入費(3)研修費と題したバス旅行代(4)高額な電話代-などを例に挙げて「政治活動とプライベートの活動とのグレーゾーンが、多数見つかった」と説明した。(以下略 知りたい方は東京新聞の文字をクリック)

議員辞職は今日30日に区議会で諮られる 当然認められると思うが 
オンブズマン諸氏の指摘は当然で「公明党区議」は党をあげて政務調査費に使い道に誤りがあった というより
他の目的で使用した費用に関わる領収証を政務調査費の領収証の如くに改竄
という古典的な誤りを犯した

朝ズバのスタジオでゲスト前宮城県知事浅野氏の指摘は興味深い
そもそも政務調査費なんて言っても議員にとっては第二給与としての感覚しかない
昨今「領収書を貼付」となったが「辻褄合わせの領収書であり議会の内部監査はそれで通っているのが大半の有様」だそうである

それが証拠にと言って都内23?区の区議会の中で半分は「政務調査費の請求に領収書の貼付」さえ義務付けされた居ないと指摘した

なななーんと
政務調査費は区民の税金の一部である 当然厳正な執行が求められるし曖昧ならば削減も手であろう

辛口のブロガーは「公明党は組織票があるがその為議員は上納金も多い」と指摘している 公明党の次期目黒区議候補は金繰りをどうするのであろう? 爺にはどうでも良い事だけど
あまりニュースに取り上げられぬ面白い話でした

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映画「蟻の兵隊」を見た

2006-11-29 09:23:39 | 芸能
爺のブログに「関係性」と題したブログをTBして下さる方が居る 管理人氏の視点と視線に爺は共感を覚えるが専門的な経済や労働環境の様なエントリーが中心なので爺の世迷言をTB返しする機会が無い

過日のTBに「蟻の兵隊」を見ての感想とその上映映画館を紹介して下さったのでかねて見たいとは思って居たのでブログの縁と思い見てきた
 
映画はドキュメンタリーで奥村和一さん(お元気なら今82歳位)という元日本軍の兵隊さんが主人公である
日本が昭和20年8月戦争に負けて武装解除、捕虜、復員となった所を北支派遣軍第一軍の兵隊の一部は澄田らい(貝偏に来る)四郎軍司令官の命令で国民党袁錫山の部隊に武装したまま合流を命じられる
戦後4年の共産党との内戦を戦い2600名の部隊は500余名の戦死者を出し共産軍の捕虜となり更に5年の捕虜生活を送る
昭和29年帰国すると日本兵の身分は自由意志で残留したとの理由で軍人恩給が支給されない
このことを不満に思う奥村氏と生還した仲間の有志が訴訟を起こし最高裁で控訴棄却になる迄を縦糸にしている

その折節に訴訟の為集まる戦友の様子や証拠集めに山西省の各地を訪問する場面又奥村氏の家庭の様子、靖国神社のカットバックが横糸で入る

山西省寧武県?地方政府の公文書館で「当時の部隊参謀が部隊残留の目的は日本軍の勢力を残し後日の反攻の核とする趣旨の文書並びに部隊での日本式の祝祭日とそれに伴う式典・行事」を記した文書を見つけ奥村氏他の記憶だけでなく日本軍は命令で2600人を残した事を縷々語る

又その近くで初年兵のとき初年兵教育の肝試しと称し中国人捕虜の刺突(しとつ? 銃剣でさす事)で殺した時の恐ろしさを語り現地で線香を手向ける

その反面上手く逃げる事のできた中国人の子孫との面談で「国民党側の警備員なのに碌に共産軍と戦いもせずに逃げた事」を非難したり「中国人同士は死ぬまで戦わない」と責めていた
随伴の日本人が「殺したのが罪の無いお百姓で無かったので気が軽くなったのでは?」と水を向けられると「思わず旧日本軍の兵隊に戻ってしまって教育とは恐ろしい でも幾らか気が楽になった部分も---」率直に語る場面が印象に残った

山西省公文書館では「澄田らい四郎が仮名を名乗り戦犯追及を避け日本にも戻る事を保障する」国民党袁錫山の身分証明書(のコピー?)を見つける そこでも援軍を要請に行くと言って帰国してかつ部下の兵隊が残ったのは命令でないと証言した軍司令官の卑劣さを語る
その一方で「捕虜収容所で書かされた調書を見つけその中で自分の同僚も含め殺人強姦放火」等鬼畜の所業をした事を思い出す
最後には日本軍に拉致され強姦され金で買戻しを要求された中国人被害者の老婦人との面談が入る
何とも忌まわしい触れたくない触れられたくもない事実が数々淡々と流れる

最高裁の判決は控訴棄却 法廷さえ開かれなかった様だ
この後奥村氏の活動は「戦争とはいかにむごい物であるか」を命ある限り語り継ぐ事に執念を燃やしているように思える
とても重い映画です 興行的にとても成功とは思えませんが各地で自主上映中です
一見の価値があります 機会があれば是非見てください

歴史的背景、当事者の言葉、日本軍の性向、中国に残る断片的文献などを総合的に判断すれば奥村和一氏他旧日本兵は命令で残留させられたと認定するのが妥当でしょう
証拠が無いとか被告の利益に影響ないとか裁判上の理由は有るかもしれません
爺はこれまでにも書いてきましたが戦後の日本は「三権分立」は良いのですが相互監視という事で司法判断がでると行政側は介入できません
本当は「三権」の上に日本国(内閣でない)総理大臣を置き三権の調整をするか日本国総理大臣の裁定で「日本兵と認める」様な政治体制にして行かないと道義が無い国になってしまいます
関係者は85歳±ですから国はもう数年ほほ被りすれば事態は自然消滅です 行政に限らず「三権」の不作為は良くありません

爺は何で「蟻の兵隊」というのかとても興味がありました
終戦で国に帰りたかったのにと奥村氏他も語ります しかし当時は上官の命令は「天皇陛下の命令」と教育を受けてきた訳です 仕方なく受け入れたのです
でも軍の命令であった事さえ否定されただ目の前に現れる物には考える事無く襲い掛かる まるで「蟻の兵隊」のようだと奥村氏は思った様に思えました
本を読んだ方は奥村氏はどう考えたのか教えてください
写真:靖国神社での奥村氏
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郵政造反組 11名復党

2006-11-28 09:51:10 | 政治
自民、落選組一部の年内復党も…現職11人は内定(読売新聞) - goo ニュース

さあ伸びに伸びた郵政造反組の復党問題だが昨日午後結論が出た
誓約書を添えて復党を願った11名は受け入れられ誓約書を添えなかった平沼氏の復党を見送られた 形式上の問題だけいえば平沼氏は復党の要件を満たさないのだから当然の結論と言える

昨日の夜も今朝の報道各局も復党問題を取り上げている
TV局のゲストも国民へのアンケートも賛否両論あり今朝のTVでは6割が復党反対と伝える局もある

平沼氏は「誓約書の屈辱的文言は受け入れる事が出来なかった」と述べていた
TVの報道によればその文言の一部に「----違反した場合は議員を辞職する---」という文言が有ったそうだ

「踏み絵」と考えるか「書面での契約」と考えるかで解釈が違ってくる
国会議員は選挙民の付託を受けて国会に選出されたのであるから「国会議員辞職」を要求するのは如何なものか?

みのさんの朝ズバで岸井さんが「議員辞職の文言は平沼氏を自民党に戻さぬ中川幹事長の謀略だとの裏話がある」と発言していた なーるほど 分かる

爺は先に書いた通り「全員復党が正解」と思っていた
今朝の論調も「小泉総理が郵政改革案反対で先の総選挙があったのに」からそもそも論が始まる 本当は「財政改革・行政改革・税制改革その他」改革に反対かどうかが「根幹」であるはずなのに行政改革の一つである「郵政改革」に賛成かどうか 反対だとして「全面反対かその方法論に意義あるのか」を聞き分けねばならない

おっととその前に「第二期小泉政権を認めるかどうか亀井静香氏を始め今では口を拭っている自民党幹部の権力抗争があったではないか!」

喧嘩上手の小泉前総理は権力抗争を「郵政改革是か非か」との分かりやすいセリフで衆議院を解散、昨年の9月の衆院選を大勝してしまった

その過程で「郵政改革反対兼反小泉勢力の一掃」をざっと済ませたのであるから目的の大枠は達した
12名の「郵政民営化反対派」は勝ち馬を見切れなかったとの謗りは免れないが無党派議員として刺客を返り討ちして選挙に勝利したのだから地方区選挙民の厳しい目は通った訳だ!

無党派12名が自民党復党を願っている時に復党の条件は「改革に引き続き協力します」と誓約させる事が自民党の度量であったろう

平沼氏も平沼氏である 

たかが踏み絵」なのである
踏めば自民党への復党が認められた筈なのにこのツッパリ振りはどうだ!
日本は縄文以来、多神教なのである 絶対神や絶対正義に組する遺伝子を持たない
織田信長前後の時代にも「誓約書に使う熊野牛王の誓詞」を破れば神罰たちどころに下りとか五体粉々になってもとか誓った そしてその時々の都合で誓詞を破った
その正反対で「誓った事こそ正義」とする文化を持ち込むならそれも考え方だがその際には数ヶ月経ったら「誓約書なしに復党」なんて茶番はお許し願いたい
真に政治家を意識するなら無党派でも国民の意思を集約できるのであるから!

平沼氏は「自民党指定の誓約書を提出」その後のぶら下がり記者会見で「それでも地球は回る」と大粒の涙を流し国難山積の折り、つまらぬ話に貴重な総理の時間を割いて選挙民と国民に申し訳ないと詫びれば「座布団三枚」になったのに 縄文人にはその気持ちよーく分かるのに
まだ郵政改革が成功したとは決まっていないのであるからだ
  
自民党は党利および私怨を隠し平沼氏を排除した
小泉前総理に端を発している権力闘争を無かった様に口を拭い平沼氏が復党出来ないような条件を突きつけて「国民の理解を得る云々」はまやかしである
それに「そんな事は中川幹事長に言われたくない」との不見識な行動が幹事長になかったのか? 爺は昔フライデーを読んだぞ(見たぞが正しいか)
平沼氏も「中川よ! お前にだけは言われたくない」と思っているかも

平沼氏の復党阻止は自民党の綻びである 元を糾さず時間を於いて復党を許したり落選議員を復党させればせば自壊への始まりとなる

読売新聞:
自民党は27日夕の役員会で、郵政民営化に反対して自民党を離党した「造反組」の無所属衆院議員12人のうち、平沼赳夫・元経済産業相を除く11人の復党を認めることを内定した。
 今週中にも党紀委員会を開き、11人の復党を正式決定する。

 同党は昨年の衆院選で落選した造反組の一部の年内復党も検討している。今回の復党に対しては、有権者から賛否両論が出ることが予想され、今後の安倍首相の政権運営などに影響を与える可能性もある。

 11人が提出した誓約書には、中川幹事長が当初から示していた復党の条件に沿って、〈1〉離党勧告処分の対象となった行為は遺憾だ〈2〉安倍首相の所信表明演説を全面支持する〈3〉郵政民営化を含む政権公約の実現にまい進する――などの内容が書かれた。さらに、中川氏が26日に造反組に新たに求めた「誓約に違反した場合、議員辞職する」ことも盛り込まれた
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クロマグロ 漁獲枠削減

2006-11-27 07:05:37 | 経済
クロマグロの総漁獲枠削減 07年2万9500トンに(朝日新聞) - goo ニュース

ミナミマグロの日本に対する漁獲量半減に続いてクロマグロの総漁獲量が2010年までには2割も削減される事が決まった

二種類とも高級マグロとの事で年金暮らしの爺には関係ないと言い切れるかと言うとややビミョウーである

ミナミマグロの漁獲量の誤魔化しそれも割当量の倍と言うのは凄いと言うか酷い

でも日本人には前科がある サケマスの公海上での漁獲が認められ総量規制がなされた 当初は露米等の監視官が居なかったから「標準型の船」は船倉を目一杯拡充して獲物を3倍も積んだらしい 露米の監視官が乗り込んだり立ち会ったりしても2倍3倍の漁獲はなかなか収まらなかった

日本人は勤勉で実直というイメージだが方向を間違えると「自分さえ良ければ」「あいつだってやっているのに」「見つからなければ」と没道義な行動に走る

クロマグロは日本の漁獲枠が問題ではないが枠の分、それだけでは足りないので輸入する事になる 日本で食べるクロマグロの6割が地中海産との事であるからこれも凄い 

爺が子供の頃は寿司なんてとても高い贅沢品で年の1度か2度法事か何かで伯父さんに取った出前の握り寿司を(余り物欲しそうな顔をしていたのであろう)伯父さんが1-2個残してくれる そのお下がりを頂く嬉しさといったら!

今では全国に回転寿司店があり幼稚園児が「トロ大チュキー」とかTVに写る
それはそれでよい時代になったがこれも行き過ぎの感じがある
さて資源保護の大原則と魚を食べるようになった欧米人や「豊かになった」中国や台湾の金持ちがマグロ市場に参入した 日本叩きの影も見えないではないが方向としては日本ももう少し考える必要があろう
当面は値段が上がるので消費が減るのが経済原則だが規制は更に中級品のメバチやキハダにも及びそうである

事はマグロであり食べなくても死ぬ事は無いがもう少し広い目でみると「主食の自給率をどうするか?」という国家の安全保障の問題に繋がる
日本は主食の自給率は40%であり一方残飯大国でこれは世界一であるという

もう一つ別な面から見るとIEAの2020年エネルギー問題と背中合わせの問題でもある

裏ポークの税制一つ変える気が無いと公言している農水省の役人ではとても片付く問題ではないのでこのブログを通じて在野の諸賢にたかがマグロの問題でないと訴えます
取り敢えず食い放題とか腹いっぱいと言う食生活から足を洗いましょう
人間だけでなく犬猫が肥満で糖尿病なんて国は異常である

朝日新聞:
マグロ類の最高級魚、クロマグロ(本マグロ)の地中海を含む東大西洋での総漁獲枠が、現在の年3万2000トンから07年には2万9500トンに減らされることが決まった。日本人が食べるクロマグロの約6割は地中海産。07年からは供給量が減って、一層の値上がりも見込まれる。

 42の加盟国・地域でつくる国際的な資源管理機関「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)」が26日、クロアチア最南部のドブロブニクで開いていた年次会合で決定した。08年の漁獲枠は2万8500トン、09年は2万7500トン、10年は現行より2割少ない2万5500トンにする。総漁獲枠の削減に伴い、日本の漁獲割り当ても06年の2830トンから削られる見通しだ。具体的な加盟国・地域への割り当ては来年に入ってから決める。(引用終わり)
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非核四原則 中川政調会長は認めず

2006-11-26 08:00:21 | 政治
言わせず、含めた「非核4原則」認めない…中川会長(読売新聞) - goo ニュース

沖縄知事選挙戦を前に「自粛?」を求められていた中川政調会長の「核保有論議」であるが去る23日岐阜市での講演会で「議論も駄目なら非核4原則ではないか」とぶち上げたそうだ

「核の保有論議」というが日本では原発による電力の供給が総量の3分の1を占めている現在、核とは「核兵器を持つか持たぬか」の議論の事である
中川氏の発言は夏以来北朝鮮によるミサイルの連射又それに続く核実験に誘発されたと推測される
この発言については自民党の内外から激しい賛否共に議論を引き起こした 当然まだ続くであろう
核兵器の保有を議論と呼べば直ぐ「非核三原則」とこだまが返る

非核三原則とは:
核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」という我が国の核兵器に関する基本的な政策です。1971年11月の衆議院本会議の決議で、この非核三原則が、国是として確立されているとして「核発言封殺の呪文」として使われています

当時の状況を考えれば佐藤栄作総理が小笠原返還を控え1967年に政府見解としたものを1971年沖縄返還を控え沖縄にも適用するとし衆議院で決議されたものなのです 法律ではないから強制力は無いが国是という表現で事実上使われてきている考え方なのです

さて「(核兵器を)作らず、持たず、持ち込ませない」ですがこの思想の背景は司馬遼太郎さんの随筆だと思う--記憶が曖昧--徳川幕府が長崎にオランダ船を受け入れるときに決めた「オランダの軍艦は入港の際弾薬を長崎の港に陸揚げしておく」というオランダに屈辱的な取り決めに端を発しています 軍人に取りこの屈辱的な取り決めも対日貿易の独り占めという利益の前にオランダは目をつぶったようです 後にイギリス船が入港しオランダ商船を襲うなど(フェートン号事件)以降イギリス船の侵攻が続きついには異国船打ち払い令が出るにいたります そこで「持ち込ませない」は有名無実化しました しかし一時とは言え徳川幕府は弾薬は保管させたのですから大したものです

さて現在の「持ち込ませない」ですが当時の駐日大使ライシャワーが「米国の軍艦が日本への帰港に際して搭載している核兵器をどこかに置いてくる等考えられない」とマスコミにリーク(情報漏洩)しています
つまり横須賀を母港とする航空母艦「キティーホーク」とその護衛艦であるイージス艦と多分隠密で護衛についてる原子力潜水艦は入国時には「核弾頭の搭載された武器」を装備しているのです

残る二つ「作らす、持たず」ですが今の日本には作る能力も金も有るのですから、持たずが良いのか悪いのかは大いに議論されてしかるべきでしょう

議論は民主主義の根幹でしょう 1億人が考えれば1億通りの考えがあってしかるべきでそれを国民的政治要求にまとめる事が政治家特に政党政治家に求められています
1億2千7百万人の生命と財産を守る為に平成18年(2006年)のいま、何が日本国民の共通の願いであるのか それを政治的にまとめる事が問題(一番大事な事)なのです

過日6カ国協議の下均しに米国のライス国務長官が来日しました 「米国は日本をあらゆる手段で守る」と発言しました 本当でしょうか? リップサービスであったらどうしましょう?

古い話ですがフランスのドゴールは「いざと言うとき米国はソ連からフランスを守ってくれない」と喝破し水爆を開発、米国の連邦銀行から金塊を大量に引き出し欧州で自立しました
英国は「核弾頭と原子力潜水艦は自前ですがロケットは米国製です」
カナダは「核抑止力を米国に全面的に頼っていますが米国のノーラッド(NORADー北米航空宇宙防衛機構)に連絡将校を派遣し防衛任務を分担しています」

今朝の報道2001でも専門家が「米国の為ミサイルを打つか打たぬか」と議論していました
仮に打つとして「その発射管制装置はNORADの一元管理の元に置かれます」
ついでに言えば日本のイージス艦がSM3(迎撃ミサイル)を装備してもNORADの管制を受けなければ軌道を計算できないのです

予算を前倒しして(7%くらいと言う命中率の)迎撃ミサイルを配備しても日本の意思では発射できないのです 例え発射しても当たらないのです 金を出して防御システムを装備するなら自分の意思で発射あるいは発動できなければ自衛用の装備とはいえません
米国の都合を聞いている間にミサイルは飛んできてしまうからです
戦後60年間、日本は米国には大変お世話になりました 御礼を申し上げます しかしこれからは日本人も少しは日本の頭で自国の事を考えましょう

米国の「核の傘」が本当に日本を守っているのか? 守らせるにはどうしたら良いのか? 実は幻想に過ぎなかったら?

みんなで大いに議論しましょう
いじめも自殺も、必修未履修も、児童虐待も、買春も、警官の泥棒も、赤字国債も全部全部 日本と日本人の防衛の問題なのです
又語る機会が有ると思うので今日の「非核4原則」はここまで


読売新聞:
自民党の中川政調会長は23日、岐阜市で講演し、自らが提起した日本の核保有論議に党内外から批判が出ていることについて、「最近は、(核兵器を)作らず、持たず、持ち込ませず、言わせずの『非核四原則』と言うそうだ。私は非核三原則は認めるが、四原則は認めない」と反発した。
 さらに、「議論もしては駄目だという人がいるのであれば、今度は五原則で『考えさせず』となることを恐れる」と指摘し、「日本を侵略させないために何ができるか考え、最大限努力する必要がある」と論議の必要性を重ねて強調した。

 中川氏は8日の講演では、米中間選挙の結果や北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の行方を見守る必要があるとして、核保有に関する発言は当面、控える意向を示していた。 (引用終わり)
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