王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

 赤坂 「議員宿舎」 高級ホテル並み

2007-03-31 07:21:55 | 政治
“議員宿舎”は高級ホテル並み 報道陣に内部を初公開(共同通信) - goo ニュース

赤坂の議員宿舎が完成してその中に報道陣のカメラが入りました
爺も昨日の夕刻のニュースで見ましたよ
ホテルならエントランスからロビーに当たり部分の贅沢さはまさに高級ホテル並み
宿舎という概念には当てはまりませんでした
各議員に割り当てのお部屋は和洋室の3LDKでこれは一般マンションの上を行っている印象でした 場所柄と勤務先?の議事堂への利便性を考えると月4-50万円の家賃と言われる相場が何と無く分ります

さて先生方はここに月9万円一寸で入居できるそうで「これが議員特権でなくてなんだ」と批判の出ているところです

大きな見地に立てば「昔、議員立法か何かで作った法律があり、歴代官僚と先生方が都合よく運用と法の修正を図った」結果が赤坂宿舎だという事でしょう
これについて安倍総理にコメントを求めたら内閣総理大臣安倍晋三は「行政府の長」ですから法を超えて「どうこう指示するのは如何なものか」とお答えになるでしょう

それは一義的には模範解答です では「議員がお手盛りで勝手な法案を可決したらそれで良いでしょうか?」 ナチスドイツも確か国会の賛成で特権を付与されあれよあれよという間に権力を握って大脱線したのはつい60数年年前です

日本では天皇陛下に代わり政治を摂政する「日本国総理大臣を選ばないといけないのです
この人は「司法・立法・行政の三権を総覧して不具合を調整するのが仕事」です
今回のような例では「如何なものか」と各方面の意見を聞き意見が纏まらなければ「国民の声を聞き」それを実行するわけです
こうなるにはまだ長い時間が必要です でも行政府の長たる総理大臣が「如何なものか?」と疑問を持ち声に出すだけでも「幾つかの解決の方法は有るだろうに」と思う爺です

さて最近のニュースに寄れば「若い労働者--特に日雇い関係」が宿泊場所に困り「インターネット・カフェ」で夜を過ごす、今日のニュースでは24時間営業の「マック」でコーヒー一杯で宿代わりにしているひどい労働環境を書いている

赤坂で月9万円の議員宿舎と一晩100円で夜を過ごす若者とどちらも正しい姿ではない この差に憤りと同情を持たないのは政治家の資格はありません
 
主権在民とか国民主権とか難しい言葉をもっと判りやすく言えば「憲法停止も国会議事堂封鎖もいやサボタージュやクーデターさえ国民の権利なのです」
今から500年ほど前織田信長の時代には「馬借・車借の持ちたる国--労働者が管理していた国」があったのです
「河村たかし総理大臣候補 なんとかしてちょーよ」

共同通信:
衆院は30日午後、4月1日から利用が始まる衆院赤坂議員宿舎(東京都港区、地上28階建て、全300室)の内部を初めて報道陣に公開した。報道各社はこれまで公開を求めてきたが、衆院側は応じていなかった。共用部は落ち着いた色調で高級ホテル並みの豪華さ。当初“ラウンジ”とされていた最上階の東向きの集会室からは皇居や国会議事堂が、西側の集会室からは富士山が望めるという。
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つい注意 「無断欠勤するなよ! 新入社員」

2007-03-30 08:21:05 | 社会
つい注意したくなる新入社員の行動ランキング(gooランキング) - goo ニュース

今日は30日 あと二日で新年度 どこにもピカピカの1年生や社会人1年生の誕生です
Gooのランキングで「つい注意したくなる新入社員の行動」を見ました
以下に簡単に列記します

1;無断欠勤する            100

2: 休憩時間を平気でオーバーする    95.0

3: 電話に出ない・気付かない      90.7

4: 挨拶をしない            90.4

5: 軽薄な言葉遣い           89.6

6: 会議中に携帯電話をOFFにしていない 77.9

7: 遅刻する              77.9

8: ギリギリに出社する         69.1

9: 繁忙期に休暇を取る         63.6

10: 仕事中の私語が多い        63.0

  

爺がまづ思うのは最近の新入社員達はろくに社内で新入社員教育を受けないでそれぞれの現場に配属されて居るのでないかという事です

爺たちがピカピカに輝いていた1960-1970年頃は一流企業は男女混合で2週間くらい、その後各配属先の事情で更に1週間とかの社内訓練を行い現業系はその後も腕に「研修生」とか「訓練生」の腕章を巻いて「現場訓練(オン・ザ・ジョブ・トレイニング」を受けたものでした 中小企業もそれなりにね

つい注意したくなる上位10件ですが多くは「新入社員教育」をきちんと行い躾をしておけばかなり是正される案件です

6番目の携帯電話の話は爺の若い頃には全く無かった話です 自宅に黒電話を引いたのが所帯を持って5-6年目でした

携帯電話をやくざ屋や会社の支店長級が持つ様になったのが1980年代の終わり頃でしょうか? 小脇に抱えるほどの大きさでしたがこれ見よがしに大声を出してかけている姿があったものです

それから年ごとに小型軽量化しついに1990年代の終わりには爺さえも持つようになりました

9番目の「繁忙期に休暇をとる」は会社の権威の失墜でしょうね それと例えば「夏休み」の暇な時期に休暇を多く取る様会社として配慮するなんて美風が無くなっているのでしょう
「権利だから取る」「うるさく注意されれば退職すればよい」という事でしょうか

苛斂誅求という言葉がある 山本七平さんと思うが「それと教えずして評価する」「留めずして罰する」これが原義だとか
碌な教育も受けず配属された日から行動を批評され且つ成果を求められてはピカピカの新入社員も疲れよう 大変な時代である 初めは処女の如くとの諺もある 静かにスタートを切りましょう 頑張ってください


Goo ニュース:
新社会人必見! やってはいけない社会人のルールとは?
 春から新しく社会人となる皆さん、希望や期待だけでなくいろいろ不安も多いのではないでしょうか? そして新人の皆さんに知ってもらいたいのですが、実は新社会人を仲間に迎え入れる側にも不安はあるのです。不安のひとつが、新入社員の世間知らずな態度。「新人だから」と笑ってすませられる範囲ならいいですが、それを超えていたらどうしようかと、この時期むやみに不安になったりするものです。そこで「つい注意したくなる新入社員の行動ランキング」を調べてみたところ、1位は《無断欠勤をする》。そのほかにも《休憩時間を平気でオーバーする》《挨拶をしない》など、気をつけないとついとってしまいがちの行動が上位に入りました。
 1位の《無断欠勤をする》。どんな立場のどんなシチュエーションでも言語道断で、1位というのも納得です。万が一「急にお休みをもらわないといけない」「遅刻してしまいそう」という事態に陥ってしまったら、すぐに上司に連絡することを忘れずに。無断欠勤や遅刻は会社に迷惑をかけるだけでなく、場合によってはその先のお客様にも迷惑をかけてしまうことになりかねません。
 3位の《電話に出ない・気付かない》、6位の《会議中に携帯電話をOFFにしていない》、9位の《繁忙期に休暇を取る》などは、新入社員として気をつけたい行動といえるかもしれません。一見些細なことのようにも感じますが、社会人になれば周りの見る目も厳しくなります。信頼される社会人としての一歩を踏み出したいなら、まずは普段の行動に注意を払うことが大切です。(以下省略)


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「のぞみ」の非常用ドアコックを引く

2007-03-29 07:48:23 | 社会
京都で「のぞみ」が緊急停止 客が非常用ドアコックを引く(共同通信) - goo ニュース

新幹線の非常用ドアコックを引いて車両を止めようとしたお馬鹿な若者の話です

昨日朝8時過ぎ上りの「のぞみ」が京都駅を出て500メートルほど行った所で運転手がドアの異常に気づき車掌が点検した所、会社員(26歳男)が非常用ドアコックを引いた事を認めたそうです
博多行きの新幹線に乗りたかったのに乗り間違えたので:
非常用ドアコックを引いてドアを開け降りてしまおう」と考えたのでしょうね

この男は一つ考え違いをしていると思うのです 爺もつい最近まで何と無くそう思っていました
非常用ドアコックを引くと列車は止まりドアが開く」とね

たまたま24日にも静岡で非常用ドアコックを引いて車外に飛び降りた(自殺?)らしい記事を読んでどうやらドアを開ける事と車両の緊急停止は関係ないのでないかと思うようになったのです

本当は如何なのでしょうね 止まるまで待ちきれなかったとしたら以下の記述は間違いです 後日指摘に基づき訂正します
新幹線が(一般的に)時速200kmで走っているときにドアが「非常用ドアコック」で開閉できるという状況は何を想定しているのでしょう?
まあ人間ですから時速40kmで走っている車両から飛び降りても大怪我或いは死亡もありうるのですから今の「非常ドアコック」はシステム上欠陥が有ると思うのです
何かの理由でこのままでも「非常ドアコック」を引くと大きな音でアラームがなるとか
せめて「非常用ドアコック」を引いても列車のスピードは落ちない事を衆知徹底しないといけません
26歳にもなって「非常に短絡した発想をする」輩がいるのですからね
この男は名古屋までおとなしく乗ってそこから博多に向ったほうが時間も費用も安上がりだったと思うのです
全くトホホな奴です 警察では油を絞られただけで済んだのでしょうか?

共同通信:
28日午前8時10分ごろ、京都市下京区のJR京都駅を発車した広島発東京行き新幹線「のぞみ62号」で、すべてのドアが閉まっていることを示す表示灯が消え、京都駅の東約500Mで緊急停止した。6号車で乗降口の非常用ドアコックが引かれており、そばにいた男性客(26)が、ドアを開けようとしたと認めた。男性は金沢市から福岡県へ転勤になり、京都駅で博多方面へ向かう新幹線に乗車する予定だった。(引用終わり)
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クレージーキャッツ 植木等さん 逝去 

2007-03-28 08:21:07 | 芸能
植木等さん 仲間の待つ天国へ旅立ち(スポーツニッポン) - goo ニュース

みのさんの「朝ズバ」を見てましたらクレージーキャッツのメンバーである植木等さんが昨日朝逝去された事を話題にしていました
享年80歳 謹んでご冥福を祈ります
ここ10年ほど肺気腫を患っていたそうですが80歳とお聞きして「一寸まだお若いのに」と爺は思いました スーダラ節の頃の植木さんのイメージが残っているのでしょうね

葬儀は密葬で、延命処置はしないようにとはご本人の希望とか 植木さんらしいですね
というのは大分前老妻と「植木さんは寺の息子で本人はいたって真面目」という話の番組を見ていたからです

植木等と聞くと「スーダラ節」が頭に浮かびます 
昭和36年(1961年)青島幸男作曲 
♪チョイト一杯のつもりで飲んで いつの間にやらハシゴ酒…分っちゃいるけどやめられない ア、ホレ スイスイスーダララッタ スラスラスイスイスイ…

その後 無責任男で映画がシリーズ物が出て森繁久弥と小林圭樹の社長シリーズに取って代わりました
時代はもはや戦後ではないから高度経済成長期へ

爺は思うのです 植木等さんの様に昭和2から3年生まれは兵隊にはとられず(志願は別)戦後を迎えた方たちは戦後を猛烈に働き生き抜き高度経済成長時代を駆け抜けバブル経済がはじける頃には第一線を退きました 年金もそこそこ 60歳から給付を受けて人生の見通しが立ちました
植木さんの年代から10年後までは良い時代でした 
その後10年の年代は50歳代になってバブル経済崩壊の影響を受け配転、リストラ、、早期退職 など終わりは厳しくなりました 年金も60歳から65歳へと先伸ばしに 

爺はこの年代です お先は真っ暗ではありませんが大分夢見た老後が変わりました

この後の10年今団塊定年組といわれている方たちはもっと大変ですね

植木さんのお年と無責任男から一寸関連して思い出しましたよ
改めてよい時代に生きた植木さんに 合掌

スポニチ:
戦後の高度成長期を代表するコメディアンでクレージーキャッツのメンバー、植木等(うえき・ひとし)さん=本名同じ=が27日午前10時41分、呼吸不全のため都内の病院で死去した。80歳。三重県出身。本人の遺言により、近親者のみの密葬にし、来月初めにも「お別れの会」が執り行われる。肺気腫を患いながら仕事を続けてきたが、昨年、盟友の宮川泰(享年75)、青島幸男(享年74)の両氏を相次いで亡くし、憔悴(しょうすい)していたという。

 今月1日に「クレージーキャッツ」に参加してちょうど50年を迎えた中、日本中にたくさんの笑いを届けてくれた植木さんが、静かに逝った。

 所属する渡辺プロダクションによると、今月中旬に患っていた肺気腫が悪化。しばらくして意識が混濁し、27日午前、入院先の病院で登美子夫人と愛娘3人にみとられて亡くなった(後略)


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「終戦のローレライ」を読む その5

2007-03-27 12:09:43 | 本を読む
「終戦のローレライ」を読む その4の続きです
第3巻第4章3
折笠・清永のイ507への回収騒ぎで「予定よりうんと早くなった艦内の(反乱による)制圧」
土谷中佐他日系二世4名とイ507にいた「伏せ手(朝倉大佐の息の掛かった部下)6名(田口掌砲長、高須先任他4名)」によりイ507乗り組み員は簡単に制圧・監禁されてしまう

発令室に向う田口のつかの間の回想
ある島(前後の記述でガダルカナル島と思われるが微妙な記述がある為具体的指摘を意図的に避けている)での極限状態 潜水艦でのもぐら輸送、艦を沈められなんとか上陸した十数人、糧食をもつ彼等を襲う餓鬼の様な日本兵の群れ、恐怖と絶望の中で「中隊長」との出会い 繰り返し命令される不可能な作戦 そして犬死 それより生き延びて次の局面で国の役に立つ事を意図する軍人 そんな彼の元に寄せ集めの兵隊30数名が工夫を凝らして生存する

しかし迫り来る米軍の攻撃と日本兵の敗残兵との争いで2ヵ月後には半数になる
そして米兵の肉を食っていたらしい今は仲間に入った大尉の話、最後の争いで負傷した部下のために薬品探し、ねぐらにもどると戦死した兵の肉を茹でている大尉 迫り来る飢えと人としての尊厳  
中隊長(ミッドウエー海戦敗北の日に志願してこの島に転属を希望、海軍陸戦隊指揮のため軍令部員の身分を捨てた男 つまり朝倉大佐)は大尉を許します
そして全員に語る「一線を越えたら後戻りは出来ない 地獄の釜の蓋が開く 腹は満ちても魂が飢え続ける」「この飢えが1億の民が餓鬼となる前に、《空前の飢えに耐え、なお人である尊厳の在り処を、民族100年の道を》見つけねばと結ぶ」

やがて本当の地獄が始まる。 喰えば生き延び喰わねば腹がすく。 敵は居ないし死体は3日で腐る。 喰えれば死なない、死ななければ喰えない 最初から予想された二律背反。 当然みなの目は仲間の負傷した一等兵に向う。それと本能的に察して起きている限り歌を歌う一等兵。そして空腹の極限に。 中隊長より小銃を渡される田口、恐怖と絶望の窮まりに叫んだ 「おかあチャン」
それから更に二週間、ようやく撤退命令がでた さらに一名をその為に減らして八名になって

軍令部に返り咲き大佐に昇進した朝倉から二年ぶりの連絡:
戦利潜水艦、秘密探知兵器、米国との取引と遠大な計画を披露。人肉を喰らっても、人間としての尊厳の有り方「あるべき終戦の形」を具体化して参加を呼びかけてきた 伏せ手6名のうち4名は撤退組 高須、榛原は他の戦線で地獄を見た手合いだ。
中隊長がどれほどの海軍部内の人間を巻き込んだのか?米軍の窓口は?一度だけ聞いた「東部エスタブリッシュメントの皮を被った魔物」田口の頭では理解できない
イ507出港以来のしつこい米軍の攻撃、そしてウエーク島での土谷の涼しい顔をした米軍の特使 これが中隊長の言う国際社会の現実であろう

発令室に着くと土谷にイ507の幹部が集められて居る 折笠も片隅に
状況の変化にあわせテニアン島の朝倉大佐との間に無線電話が繋がる
朝倉大佐と絹見艦長の会話は艦内無線で乗組員に同時届く
朝倉大佐は説得する
「ポツダム宣言の受諾(無条件降伏)を突きつけられ原爆を2発落とされれば日本は降伏か全滅か子供でも分る それを軍部は分ろうとしない 国体護持が条件とか、徹底抗戦とか唱える者居る 更に許せないのはそんな事不可能だと腹で思いながらその打開策にすがり付いている者だ 最後は陛下のご意思に従うと言い国の存立に目を向けない者たちだ 明日からは多くの兵士を殺しておきながらのうのうと生き延びる連中だ 我々は米国には負けたがこの連中には勝たねばならない」「こんな軍人がなにも総括しないで消えたら国民はどうなるのか 圧倒的物流を誇る米国の豊かさに抵抗するには《神州だの現人神だの存在しないぎりぎりの所で日本人とは何かを問い直す事だ》 米国に犯される前に舌を噛んで死ぬ事だ」
この国に切腹という形でけじめをつけるべく行動を起した
「ローレライとイ507はその為の介添え役である」絹見は答える「そんな事は空理空論である」朝倉「極限の飢餓に至らない者は簡単に餓鬼道に転ぶ 一億玉砕など愚かな政策を受け入れる(馬鹿な国民)この無定見な従属は無責任に繋がる 東京都そこにあるもの全て自ら壊さぬと10年後に新生日本はない」
そのため我々(朝倉)は米国と取引した---ローレライと引き換えに小倉に落とすべき3発目の原爆を東京に落とす
絹見「陛下を失えば徹底抗戦はを抑えるものは何もなくなる 日本全土が焦土となるまで戦うぞ」「そうかもしれない 4,5発目の原爆が落とされ国民の半数以上が死んだとしても全滅でない そうして生き残った者こそ漉し取られた一握りの種だ」「イ507は米海軍と合流氏、生き延びてくれ」

絹見は瞬間迷う 軍への忠誠? 国家の指導者が間違えたならそれを正すのが軍人。そのために支払われる犠牲が真の殉国であり報国 悔いない燃焼のこの一瞬を待っていたのでないか?
しかし思いは折笠の声で破られます
---でも東京に居る人はみんな死ぬ 
あんたたち大人が始めたくだらない戦争で、これ以上人が死ぬのは真っ平だ---
その叫び声で絹見も朝倉の伏せ手であった高須先任、田口掌砲長、笠井通信長も

折があれば騒ぎにまぎれパウラと脱出を考えていたエブナー少尉は隠し持った武器を岩村機関等、小松少尉らに配りイ507の指揮権奪回に勤めます
高須は土谷に射殺され土谷は田口に射殺され田口は腹部に重傷を負いその間に艦の秩序は回復されました パウラの特殊能力で「原爆搭載機の離陸は12日朝9時30分」と分りました
この間の音信不通の後で朝倉から通信「ローレライを手に入れようと入れまいと米国は東京に原爆を落とす」そして「イ507は米艦隊に合流しようがしないが自由《日本は(私は)日本の有るべき終戦の形を手にした》」
絹見が答えます「ローレライは貴方の望む終戦のためには歌わない
朝倉は無言、イ507にはその言葉を必要とする者は居なかった

第3巻第4章終わり 第4巻へ

爺の補足:
「終戦のローレライ」のTVでの放映に誘われて
1:朝倉大佐が何を言いたかったのか
2:朝倉の部下(特に高須先任と田口掌砲長)は何故絹見艦長に従ったのか
3:ローレライとはどの様な武器なのか
4:作家は何を言いたいのか などの輪郭が見えてきました
5:朝倉大佐の強烈な「妄想」の呪縛に「高須や田口又軍令部部下達は縛られてしまったのでしょうね」
6:折笠の一言で「呪縛から解放された」という事でしょうか
7:第4巻は戦闘場面が主です 簡単に纏めましょう それでお仕舞いです


「終戦のローレライ」 その6に続く
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