王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

9日 日韓首脳、原発処理水協議へ リトアニアで会談

2023-07-10 09:46:51 | 福島原発事故
今日10日0時近くの投稿です。
9日韓国大統領府は「リトアニアで11~12日に開かれるNATO首脳会議に合わせ、尹錫悦大統領と岸田文雄首相が首脳会談を行う」と発表したそうです。
このところ韓国での「福島原発処理水の放出」に関し、ここをクリック⇒韓国の反対が報じられています。
1945年日本の敗戦により誕生した大韓民国の国是が反日を基礎に成り立っていますから、積み重なった虚偽情報にの政治家や庶民が日本のやることなす事に反対してきたのは良くしれれた事ですが、少なくとも現・尹錫悦大統領に替わってから、その姿勢が変わってきた事は判ります。「徴用工の問題」そしてIAEAの「福島原発処理水」に関しても尹政権は穏やかに反応している様に見えます。しかし長年反日視点で暮らしてきた韓国の政治家や庶民相手に「(日本よりの)意見を述べる事は大変に勇気の居る事と思います」。月城(ウォルソン)原発の処理水のトリチュームの量の事をどれだけの人が知っているのですかね? 報道が事実だとして、NATO首脳会議に出かけてゆくのも場違いな気もしますが、日韓の首脳会議が大筋でまとまる事を期待してます。

写真:5月、首脳会談を前に韓国の尹錫悦大統領(左)と握手する岸田首相=広島市 

共同通信:
 【ソウル共同】韓国大統領府は9日、リトアニアで11~12日に開かれるNATO首脳会議に合わせ、尹錫悦大統領と岸田文雄首相が首脳会談を行うと発表した。大統領府関係者によると、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出計画について協議。韓国側は「国民の健康と安全を最優先する」との立場を伝えるという。
 韓国政府は7日、処理水放出計画の安全性に関する独自の検証結果を公表した。処理水に含まれる放射性物質の濃度が「国際基準に合致することを確認した」として、放出容認の立場を表明している。
 日韓首脳会談は5月にG7広島サミットに合わせて開催して以来となる。最大の懸案だった元徴用工問題の解決策を韓国政府が3月に発表した後、首脳同士の相互往来「シャトル外交」が本格再開し、日韓関係が急速に改善している。
 会談では元徴用工問題についても話し合う見通し。韓国側は日本企業の賠償支払いを韓国の財団が肩代わりする解決策を拒否した原告らに関し、財団が賠償相当額を裁判所に預ける「供託」手続きを開始したことを説明するとみられる。
(引用終わり)
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8日  韓国最大野党が「原発処理水デマ」で大ブーメラン、“悪意ある扇動政治”と批判浴び支持率ダウン

2023-07-09 10:05:17 | 福島原発事故
この記事の投稿は9日朝、武藤元駐韓大使に因る記事ですが内容は「韓国が福島原発の処理水を放出することに 最大野党「共に民主党(民主党)」が6月中頃から反対している事がIAEAの事務局長が日本を訪問し「実害無しとの報告書を提出」その後は韓国も訪れ同様の説明をしました。与党(国民の力)はこの野党の反対を非難しています。何とも不思議な状態ですね。日本のやる事はなんでも反対」だった韓国与党が変わったのは大変な変化に見えます。
その為、野党民主党は処理水放出前の支持率よりさらに落ちたという事の様でう。
日本政府は韓国のウォルソン(月城)原発の数値を例にし、福島の処理水の6倍ものトリチュームを排出してと海外向けの資料には載せているそうです。
まあ、現政権とは未来志向で行くそうですから、日本側から大々的に指摘は割ないとの外交的配慮ですかね?! 韓国のプサン寄りの水産品を食べている韓国人はそれを知ったらどう反応しますかね?
今朝のTV「サンモニ」の2番目の話題は福島の処理水排出についてでした。
番組でも指摘が有りましたが、日本でも風評被害による影響は出そうですね。
福島漁民は置き去りでは「丁寧な説明を尽くした」事になりません。
岸田首相はどうするでしょかね?

写真:6月21日、韓国国会で日本の原発処理水の海洋放出計画に抗議する野党議員ら(韓国・ソウル) Photo:EPA=JIJI 

ダイアモンド オンライン:

原発処理水の放出撤回を求める

国会決議案が通過

 最大野党「共に民主党(民主党)」は、自らの贈収賄事件や暗号資産不正の問題などで支持が低迷しているのを打開すべく、東京電力福島第一原発処理水の放出(処理水放出)問題を国内政治の焦点にあて、政府攻撃と反日活動を繰り広げてきた。
 しかし、民主党の主張は科学的根拠に欠けたものであることが露呈しており、その激しい主張とは裏腹に、中間層の支持を得られず、誰からも相手にされなくなった。
 そうした中、国際原子力機関(IAEA)は処理水放出に関する最終報告書で、IAEAの安全性基準を満たすと発表した。民主党はこの報告書を認めていないが、民主党の戦略は破綻をきたしており、その出口戦略を模索する必要があるとの意見が党内にも出ているようである。
 民主党は、IAEAの最終報告書公表を前に、6月30日の国会本会議で「福島汚染水反対決議案」を一方的に決議した。この決議は、日本政府に処理水放出を撤回するよう要求し、韓国政府に処理水放出阻止のため国際海洋法裁判所への提訴および暫定措置請求を促す内容などが盛り込まれている。
 本件は同日の本会議処理案件ではなかったが、民主党など野党が緊急上程し、表決が強行された。与党「国民の力」はこれに反発して退場、表決には参加しなかった。
 民主党は、4月以来、李在明(イ・ジェミョン)代表を中心に、地方組織を総動員して処理水放出反対運動を全国展開、野外集会や署名活動を通じて反対世論を盛り上げてきた。
 また、在韓国・ケイ海明中国大使と手を組み、処理水放出反対運動に中国を引き込もうとしたが、逆に中国の戦狼外交(攻撃的な外交スタイル)がメディアの激しいバッシングを受け、中国の言いなりになる李在明代表も批判を受ける結果となった。
 民主党の主張は科学的な根拠に基づかず、国民に恐怖を植え付けるデマ政治の様相を呈している。
 李在明代表は処理水放出を「放射能テロ」「核廃水」と呼び、与党から「第2の狂牛病宣伝扇動」という批判を浴びた。
 7月1日にソウル中区の世宗大路付近で開いた大規模な場外集会で、林鍾聲(イム・ジョンソン)議員は、「大便を食べることがあっても福島の汚染水は飲めない」と、議員として極めて品格に欠ける発言を行った。

民主党のデマは国民生活に悪影響

過激な主張で支持率も低迷

 民主党によるデマ政治は韓国経済、国民の生活への悪影響を与えている。水産物価格は40%減少した。
 釜山(プサン)での集会では、「汚染水は事実上の核廃棄物だ。核放射性物質が海水に混じっていれば、誰が海雲台を訪れてホヤを食べるだろうか」と主張し、水産業者の反発を招いた。
 太陽の日差しだけで乾燥させて作った「天日塩」は、処理水放出前に買い求める人々が殺到し品薄状態になっている。
 民主党の主張は、中道派や若者にとっては逆効果になっている。
 それは、最近の世論調査でも歴然としている。
 韓国ギャラップの調査によると、民主党の支持率は暗号資産問題が表面化する直前の4月末には37%だったが、最近は31%にまで下落した。逆に国民の力は32から35%に上昇し、支持率で民主党を上回った。
 KSAT、エンブレイン、コリア・リサーチ、韓国リサーチの四つの調査会社による全国指標調査(NBS)でも、同じ期間に国民の力は31%から35%に上昇したが、民主党は30%から25%に下落した。民主党の支持率は四つの調査会社が3年前にNBSを開始した20年7月以来、最低を記録している。
 民主党は汚染水問題ですべての悪材料を打ち消し、支持率の上昇を期待したが、そうはならず、現状に当惑しているはずだ。
 複数の世論調査専門家は「汚染水放出反対を野党への支持と解釈したことは、大きな間違い」だと分析している。日本の処理水放出には反対だが、「デマ政治」で恐怖をあおる民主党も無責任と考える国民が多い。狂牛病騒動など、過去に野党が扇動したことは全てうそだと判明している。

 中道派における民主党の支持(27%)は国民の力(21%)を上回っていたが、最近は21%対25%と逆転を許している。民主党を支持する傾向の強かった20代や30代でも国民の力が優勢になっている。

民主党の支持が広がるかどうかは

福島産農水産物の輸入許可の行方次第

 民主党の処理水放出を使っての政府攻撃が成功するかどうかは、韓国政府が福島産農水産物の輸入許可に踏み切るかどうか次第である。民主党と革新系は、「IAEA報告書で原発処理水の安全性が確認されれば、福島産農水産物の輸入が再開される」としきりに主張する。
(以下省略)
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7日 中国 日本食品の輸入規制強化を示唆 原発の処理水放出で

2023-07-08 09:24:07 | 福島原発事故
4日にIAEAグロッシ事務局長による「福島原発処理水の放出計画」についてここをクリック⇒岸田首相と面会「国際的に適法」との報告書を手渡し、その後の記者会見で「水や魚など環境に大きな影響はない」 と明言しました。
既に「福島原発の処理水放出」については6月には中・韓とは外交上の鍔迫り合いが行われていて中国外務省の報道官は「対抗処置を取る」と明言していました。
その具体例がこの記事の税関当局による手段の様です。既に、福島第一原発の事故のあと、一部の地域で生産される食品の輸入を停止するなど、輸入規制を続けています。今回の税制強化で「日本の海産物が厳しく輸入制限がされたり、他地域産でも通関に時間が掛かる」等 問題が起きそうです。
その6月頃、中国や韓国の原発が「福島の処理水の何倍ものトリチュウムを放出していると目にした記憶が有るのでググると見つけました。
6月23日付の読売新聞オンライン「中国の複数原発がトリチウム放出、福島「処理水」の最大6・5倍…周辺国に説明なしか」がそれです。
福島原発の予定放出量の最大で6,5倍もの放出をすでに出している様です。
読売が載せた政府の外国向けの資料

国内でも「福島の漁民は蚊帳の外」と小さな声が上がっています。風評被害も出るでしょう。それはそれとして「自国の事情はさて置き、隣国の日本の放出に苦情を言うセンスに気を付けなければいけませんね。 まだまだ国内外で「処理水問題」は続きそうです。

写真:税関当局による通達

NHK:
東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水を薄めて海に放出する計画について、中国の税関当局は、「事態の推移を見ながらあらゆる措置をとる」と強調し、日本を強くけん制し日本から輸入する食品への規制強化を示唆しました。
福島第一原発にたまる処理水を、基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画をめぐり、IAEA=国際原子力機関は今月4日「国際的な安全基準に合致している」とする報告書を公表しました。

これについて、中国の税関総署は、7日、談話を発表し「IAEAの報告書は評価に参加した専門家の意見を完全に反映しておらず、関連する結論もすべての専門家が認めたものではない」などと主張しました。

その上で「中国の消費者は日本から輸入される食品の安全性を憂慮しており、食の安全を確保するため事態の推移を見ながらあらゆる措置をとる」として、日本を強くけん制し日本から輸入する食品への規制強化を示唆しました。

中国は、福島第一原発の事故のあと、一部の地域で生産される食品の輸入を停止するなど、輸入規制を続けています。

今回の談話を受けて、それ以外の地域の水産物などの食品についても放射線物質の検査が厳しくなるのではないかと懸念する声も出ています。
(引用終わり)
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4日 IAEA事務局長、処理水放出「数十年にわたり評価続ける」

2023-07-05 09:33:48 | 福島原発事故
昨日4日夕刻TVニュースで「国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は4日、都内で記者会見したニュースを映像で見ました。
その一方で、岸田首相と面会し「福島第一原子力発電所の処理水放出の安全性を検証した報告書を手渡した」との報道も追って知りました。 
この日経新聞は両方を報道してますが時系列がはっきりしていませんので、念のため、「首相官邸の総理の動向」をググると16時14分 IAEA事務局長の表敬(を受ける)と有り、そのレポートをロイターで見ました。
官邸のHPより

グロッシ氏は冒頭、「科学的かつ中立的、日本が次のステージに進むに当たって決断を下すのに必要な要素がすべて含まれている」と述べたと有ります。
そしてその後に記者会見を行ったようです。まあ、そうですよね! IAEAの結論を日本の代表者である岸田首相に伝える前に、記者の前で話してしまうなんて事は考えられませんからね。
要点は:
ー 日本が計画通り処理水の海洋放出を実施したとしても「水や魚など環境に大きな影響はない」
ー「一定量の放射性物質を含む水の放出は中国や韓国、米国、フランスなど多くの国で実際に行われている」
ー「今後数十年にわたって監視や評価を続ける」とあります。
既にこの報告書の提出を契機に韓国や中国そしてフランスの原発でも福島の数倍から数十倍の汚染水を流していると報じられています。
福島の汚染水放出については「そうだとしても、漁業関係の風評被害の扱い や原子炉の後始末等」長期的取り組みの姿勢が東電と政府関係機関に問われてきそうです。長引けば衆院選挙に響きそうです。

写真:記者会見でのグロッシ IAEA事務局長

日本経済新聞:
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は4日、都内で記者会見し、日本が計画する東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出について「今後数十年にわたって監視や評価を続ける」と述べた。IAEAが日本に常設拠点を立ち上げ、海洋放出の影響について検証を続ける方針を示した。
都内の日本記者クラブで記者会見した。グロッシ氏は日本が計画通り処理水の海洋放出を実施したとしても「水や魚など環境に大きな影響はない」と強調した。
汚染水から放射性物質の大部分を取り除く技術について「新しいことではなく、既に産業界に存在するものだ」と指摘した。「一定量の放射性物質を含む水の放出は中国や韓国、米国、フランスなど多くの国で実際に行われている」と語った。
中国や韓国、太平洋島しょ国などは処理水の海洋放出に強い懸念を示している。グロッシ氏は「懸念があることは承知している」とした上で「私の責任はいつでも疑問に対応することだ。今回の報告書は十分に科学的な答えを出している」と説いた。
ウクライナ南部でロシア軍の制圧下にあるザポロジエ原発については「極めて危険な状況だ」と強い危機感を示した。連日報告を受けて状況を注視していると述べ「原子力発電所は絶対に攻撃してはいけない」と警告した。
グロッシ氏は会見に先立ち、日本の原発処理水の放出計画が国際的な安全基準に合致していると結論づける包括的な報告書を岸田文雄首相に提出した。5日に福島第1原発を視察し、7日まで日本に滞在する。その後に韓国、ニュージーランド、クック諸島の3カ国を訪問する予定だ。
(引用終わり)
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13日 13兆円賠償命令に「100点満点」「後世に残る名判決」 東電株主代表訴訟 勝訴の原告ら喜びに沸く

2022-07-14 09:27:03 | 福島原発事故
記事に会ったのと同様の記者会見の映像をネットより

昨日13日東京地裁で朝倉裁判長が「東京電力福島第一原発事故を巡り、旧経営陣4人に対して東京電力に13兆3210億円を支払うよう命じました」。
この記事の様に株主側の喜びを伝える報道が有る一方大手マスコミの一部は「支払能力や今後の原子力行政に対する効果など」について疑問が提起された居ます。原発推進派と反対派の違いがはっきり出ている様な気がします。
これまでたくさんのっ素養が有ったと思いますが、経営陣の責任にこれ程切り込んだ判決は無かった様で第一歩とは言え画期的でしょう。経営陣がしっかりしていれば防げた事故だとの地裁の判決にすぎませんが、その質の鋭さは上級審に影響が出るかもしれません。

写真:記事の写真はコピペ出来なかったのでネットより

東京新聞:
世界最悪の事故を防げなかった代償は、13兆円を超える巨額の賠償責任―。東京電力福島第一原発事故から11年4カ月、司法が初めて旧経営陣の責任を断罪した。10年を超えた株主代表訴訟に取り組んだ原告は13日、東京地裁の判断を「後世に残る名判決」と評価し、原発政策の転換につながることを期待した。

◆「逃げ回った」東電幹部への「怒りが満ちた判決」
 午後3時過ぎ、東京地裁の法廷で朝倉佳秀裁判長が判決の骨子を読み上げると、勝訴を確信した原告側は机の下で拳をぎゅっと握り締めた。閉廷と同時に傍聴席から拍手が湧き、「よし」「やった」などと喜びの声が上がった。
 「100点満点の判決。原発事故で苦しい生活に追いやられた住民に、心から喜んでもらえるはずだ」。判決後の記者会見で、弁護団共同代表の海渡雄一弁護士は力を込めた。「国の長期評価の信頼性を真っ正面から認めた判決。万が一、原発事故を起こしたら国を滅ぼす。だからこそ高い安全基準が必要だと強い言葉で示してくれた」と評価し、後続の訴訟への追い風になるとの見方を示した。

 判決は、東電が津波対策を講ずる必要があり、それが可能だったと認定。原告の木村結さん(70)は「取締役の危機意識と予測能力のなさ、明らかな任務の怠りが浮き彫りになった。重責を担っていると言い続けてきたことが正しかった」と笑顔を見せた。
 共同代表の河合弘之弁護士は「事故を起こし、逃げ回ってきた幹部に対する裁判官の怒りがこの判決に満ち満ちている。非常に歴史的な意義があり、後世に残る名判決だ」と強調。原発の再稼働への影響についても「非常にブレーキになる」と語り、「こんな巨額な賠償責任を負うなら、ほかの手段でいこうと判断する役員も出てくるのではないか」と、原発政策の転換に期待した。(奥村圭吾)
◆国の責任否定の最高裁に「反転攻勢の一歩」
 東京電力福島第一原発事故を巡り、旧経営陣4人の賠償責任を認めた東京地裁判決を受け、原発事故で被災した住民らは「まっとうな判決だ」と歓迎した。原発政策を推進した国の賠償責任は6月に最高裁が否定したばかりだが、今回の判決をきっかけに国の責任追及を続けると強調した。
 福島県内外の住民らの集団訴訟で原告団長を務める中島孝さん(66)=福島県相馬市=は「まっとうな判決」ときっぱりと言った。自身の訴訟では最高裁が6月、「東電に津波対策を義務付けても、事故は防げなかった」と国の責任を否定した。「今回の判決で認定された事実を考えると、東電に対策を取らせなかった国にも責任があると考えている」と指摘。「被害実態に照らせば十分ではないが、13兆円という莫大な被害を生み出した責任は大きい」と話した。
 群馬県への避難者の集団訴訟の原告、丹治杉江さん(65)=前橋市=は「うれしい。当然の判決だ。事故は絶対起きない、と言っていた東電や国は責任を取ってもらいたい」と話した。
 中島さんらの集団訴訟の原告弁護団の1人、馬奈木厳太郎弁護士は「初めて東電の過失が正面から論じられたことに大きな意義がある」と評価。6月の最高裁判決に引きずられることなく、これまでの裁判で積み重ねられてきた証拠を踏まえて判断されたとし、「国の責任を認めなかった最高裁判決の反転攻勢の第一歩となる」と強調した。(片山夏子、小川慎一)
(引用終わり)

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