韓国大統領、任期満了前に辞任=野党、弾劾手続き継続―与党非主流派は交渉訴え
昨日29日韓国の朴大統領が3度目の談話を発表しました。
その1:任期短縮を含め進退は国会に委ねる。
との事ですがそれには「与野党が国政に混乱を最小限にする安定政権を用意せよ」です。
何だか立場に拘らない様に見えますがはてどうでしょう?
これは条件ではなく並立する別の課題です。
しかも与野党が議論して安定的な政権とはどんなものか具体的に述べていませんから客観的に朴大統領の真意を見通せません。
一部のマスコミ人が(弾劾裁判を避ける為の)時間稼ぎと論評しているのはお見事!!
弾劾裁判に掛けられたら(結果を待たず)辞任するとすればこれは退陣の条件になり得ます。
その2:親友の崔順実による金銭収受については「自分は個人的利益を受けていないが管理をできなかったのは過ち(つまり道義的な責任は感じる)」と述べました。はて実態はどうでしょう?!
日本人から見ると支持率4%で毎週デモが30-40万規模で首都近辺で起きて「大統領が条件付きでも退陣を口にした」のに一気に国民の大統領に対する関心が失せて新政局に向け走り出すという風にならないのは明らかに政治風土が違って見えます。
隣国の政情が不安定なのは北の動向と合わせ落ち着きませんね。
はや日中韓三国首脳会議が月半ばに予定されています。
開かれるでしょうか? 開かれても意義あるものになるでしょうか?
まだまだいろいろ起きそうな気がします。
見守るしかなさそうです。
写真:談話を発表する朴大統領
時事通信:
ソウル時事】韓国の朴槿恵大統領は29日、親友の崔順実被告による国政介入事件を受けた3回目の国民向け談話を発表し、混乱について改めて謝罪した上で「任期短縮を含め進退問題を国会の決定に委ねる」と述べ、任期満了を待たずに辞任する考えを表明した。任期満了前の大統領辞任は1987年の民主化宣言後初めてとなる。
2012年12月の大統領選で当選し、13年2月に就任した朴氏は、18年2月の任期満了前に大統領府を去る可能性が高まった。大統領は「与野党が論議し、国政の混乱と空白を最小限にして、安定的に政権を移譲できる方策を用意してくれれば、その日程と法手続きに沿って大統領職から退く」と語った。ただ、具体的な時期は明示しなかった。
大統領は「今起きている問題は、私としては、国家のための公的な事業だと信じて推進してきた。その過程でいかなる個人的利益も得ていない」と弁明。一方で「周辺をきちんと管理できなかったことは、結局は、私の大きな過ちだ」と責任を認め、「事件の経緯は近く詳しく話す」と述べた。
これに対し、最大野党「共に民主党」報道官は「弾劾の局面から脱するための方策」と批判し、弾劾手続きを継続する方針を強調。第2野党「国民の党」報道担当者も「国民が求めているのは即時退陣だ」と訴えた。任期短縮を国会に委ねるという大統領の発言に対し「弾劾を防ごうとしているだけだ」と同様に反発している。
弾劾を支持している与党セヌリ党の非主流派は、朴大統領の早期退陣に向けて与野党が協議すべきだと呼び掛けた。その上で、12月9日までに合意が得られなければ、弾劾案採決に同意する方針を明らかにした。採決を前に土壇場の交渉が行われる見通しだ。
(引用終わり)
昨日29日韓国の朴大統領が3度目の談話を発表しました。
その1:任期短縮を含め進退は国会に委ねる。
との事ですがそれには「与野党が国政に混乱を最小限にする安定政権を用意せよ」です。
何だか立場に拘らない様に見えますがはてどうでしょう?
これは条件ではなく並立する別の課題です。
しかも与野党が議論して安定的な政権とはどんなものか具体的に述べていませんから客観的に朴大統領の真意を見通せません。
一部のマスコミ人が(弾劾裁判を避ける為の)時間稼ぎと論評しているのはお見事!!
弾劾裁判に掛けられたら(結果を待たず)辞任するとすればこれは退陣の条件になり得ます。
その2:親友の崔順実による金銭収受については「自分は個人的利益を受けていないが管理をできなかったのは過ち(つまり道義的な責任は感じる)」と述べました。はて実態はどうでしょう?!
日本人から見ると支持率4%で毎週デモが30-40万規模で首都近辺で起きて「大統領が条件付きでも退陣を口にした」のに一気に国民の大統領に対する関心が失せて新政局に向け走り出すという風にならないのは明らかに政治風土が違って見えます。
隣国の政情が不安定なのは北の動向と合わせ落ち着きませんね。
はや日中韓三国首脳会議が月半ばに予定されています。
開かれるでしょうか? 開かれても意義あるものになるでしょうか?
まだまだいろいろ起きそうな気がします。
見守るしかなさそうです。
写真:談話を発表する朴大統領
時事通信:
ソウル時事】韓国の朴槿恵大統領は29日、親友の崔順実被告による国政介入事件を受けた3回目の国民向け談話を発表し、混乱について改めて謝罪した上で「任期短縮を含め進退問題を国会の決定に委ねる」と述べ、任期満了を待たずに辞任する考えを表明した。任期満了前の大統領辞任は1987年の民主化宣言後初めてとなる。
2012年12月の大統領選で当選し、13年2月に就任した朴氏は、18年2月の任期満了前に大統領府を去る可能性が高まった。大統領は「与野党が論議し、国政の混乱と空白を最小限にして、安定的に政権を移譲できる方策を用意してくれれば、その日程と法手続きに沿って大統領職から退く」と語った。ただ、具体的な時期は明示しなかった。
大統領は「今起きている問題は、私としては、国家のための公的な事業だと信じて推進してきた。その過程でいかなる個人的利益も得ていない」と弁明。一方で「周辺をきちんと管理できなかったことは、結局は、私の大きな過ちだ」と責任を認め、「事件の経緯は近く詳しく話す」と述べた。
これに対し、最大野党「共に民主党」報道官は「弾劾の局面から脱するための方策」と批判し、弾劾手続きを継続する方針を強調。第2野党「国民の党」報道担当者も「国民が求めているのは即時退陣だ」と訴えた。任期短縮を国会に委ねるという大統領の発言に対し「弾劾を防ごうとしているだけだ」と同様に反発している。
弾劾を支持している与党セヌリ党の非主流派は、朴大統領の早期退陣に向けて与野党が協議すべきだと呼び掛けた。その上で、12月9日までに合意が得られなければ、弾劾案採決に同意する方針を明らかにした。採決を前に土壇場の交渉が行われる見通しだ。
(引用終わり)