皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

上新郷天神社

2017-07-03 21:17:43 | 神社と歴史
秩父鉄道新郷駅近くの天神社に参拝しました。古くは田園地帯であった場所が、駅の開通にともなって住宅、倉庫などができてきた歴史が見えます。車社会の発展と共に駅自体の利用が少なくなって久しいところでしょう。新郷の総鎮守は愛宕神社で、耕地毎に鎮守を祭り中新田の鎮守として祭られた歴史があります。江戸期までは村で神様を迎えることに多くの人が労を要していたのでしょう。ご祭神は菅原道真公。『天満天神』社号額には、元治元年(1864)の年記が見えます。
羽生の神社には獅子舞が数々伝わり、桑崎、下手子林、尾崎などの地区と共に平成17年に市の無形文化財に指定されています。実際の祭りを見てみたいと思っています。明治23年下中條にて利根川の堤防が決壊し、同じく上新郷別所白山神社裏の堤防も決壊しました。新郷地区は224軒が浸水し、田畑の被害も甚大でした。翌年埼玉県からの補助により、修築した記念として、絵馬が奉納されています。被害の記録と共に、復旧の土木技術を知る資料として、こちらも市の文化財に指定されています。
神社は地域を写す鏡です。
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