皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

桃を一つどうぞ

2017-07-20 23:49:52 | 物と人の流れ
今日は付き添いとお見舞いで、二度と病院へ。総合病院はどこも需要が増えたのか、久しぶりに行くと病棟が増えたり、駐車場が広がったりとなかなかどうして迷うこともしばしば。また駐車場も近くはいっぱいで、少し歩かなくてはたどり着けない。
炎天下の駐車場脇に、1台桃の直売の軽トラックが目立ちます。第一印象は『営業許可とってる?』になりますが、脇道故に駐車禁止ともいえず、受診後にはつい立ち寄り。
サイズ違いで四個、5個、6個1000円の値札。スーパーと比べやや割高ですが、鮮度は良い感じです。『甘いですか?』と聞くとすかさず試食。
これこそ対面販売。『味はどれも同じだよ』とややそっけない。山梨直送のPOPも、車のナンバーは大宮。そしてここは日本でも過酷な暑さを誇る北武蔵。大宮市場から直送だろ!と思いつつ、甘いから買うと即決の奥様。
病院で計った血圧もやや上がりつつ、四個1000円の美味しい桃を買って帰りました。
そういえば、古事記の上巻黄泉の国神話で、イザナキ命が追いかけてくる醜いイザナミ命に最後に投げつけた実は桃でした!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

例大祭を前に

2017-07-20 20:12:48 | 神社と歴史
例大祭を前に、社殿清掃をしました。この時期拝殿の軒下はどうしても蜘蛛の巣が張ってしまい、時間をかけて払っていきます。本務社と言えども、なかなか普段本殿の隅々まできれいに掃除することもできず、大祭の前には時間をかけて掃除するようにしています。現在の社殿は昭和六年の建立ですので、築85年になると思われます。建設時の写真が残っています。米俵が三俵奉納されており、今でも正面に同じように供えられています。
大雷神社脇に彫られた風神、雷神です。神社彫刻を見るたび、当時の人たちがどんな思いでいたのかを考えるようになりました。
平成八年に奉納された手水舎です。柄杓を受ける竹筒を氏子の方が毎年改めてくれています。青々とした竹の色が手水に映り美しく感じます。
こちらからお願いする事はありません。ただ、氏子の方が自然とやっていただいています。お礼に声かけてお茶を出すと、ただ自分ができることはしたいからと話してくれました。昭和11年生まれの方です。大工をやっていて、近所に頼まれればまだ仕事をされています。亡くなった父より、一つ早生まれの82歳です。
『宮司も大変だな』と笑って話してくれました。私が世襲ながら小さな農村部の神職を務めている理由はここにあります。例え少なくても地域の社に心を寄せてくれる人がいる限り、祭祀に勤しみたいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする