皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

祭りの後で

2019-07-23 22:44:19 | 日記

 令和元年皿尾久伊豆大雷神社例大祭が七月二十、二十一の二日間に渡って行われました。各地で毎週末夏祭りが賑やかに行われる時期ですが、当所も毎年七月の第三または第四土曜日が花飾りと夜祭、翌日曜日が祭典となっています。本来であれば、神社の由緒の通り二十八、二十九日に行うところでありますが、年によってその前後の週末に合わせて行います。

華飾りと言って社殿に装飾の華を飾り、一の鳥居前に風鈴を掛けていきます。その由来についての史料はありませんが、代々続く祭の仕様です。また夜祭には境内に燈篭を奉納します。故老の話によれば戦前の頃には、灯篭の列が隣の上之村雷電神社まで続いていたそうです。

燈篭は祭当日境内で装飾されるもののほかに、事前に氏子宅に配り、子供たちが奉納してくれるものがあります。軒数はかなり減っていますが、地元青年会の協力の元、参道に飾られます。

地元青年会の協力で、子供神輿も担がれます。小学生の子供7名、中学生1名が参加してくれました。地区の小学生が12名しかおりませんので、事前の協議で子供神輿をどうするか相談していましたが、大人の手を加えても担げるだけ担ごうということになり、無事に村中を担ぐことができました。昨年から私自身が青年会の会長ですので、自分で修祓(おはらい)をし神輿の馬を持ち、時には担ぎながら草履で歩きました。

神輿を置く台のことを「馬」と呼ぶようですが、途中神輿に馬が間に合わず、休憩箇所を飛ばして担いでいました。

担ぎ出しの前に玉串を奉納します。神職が私で、拝礼しているのが五年生の長男です。六年生の参加がありませんでしたので、上級生として息子に玉串を納めさせました。この神輿が奉納されたのが昭和56年。私が小学校3年生の時でした。

年に五回の祭事の内、この例大祭にだけ御神供を奉納します。砂糖の焼き菓子である紅白の落雁をこれまで地元の和菓子屋さんにお願いしていましたが、都合でできなくなってしまい、以前私自身がお世話になった深谷の老舗菓子店様に仕立てていただきました。

15年ほど前に菓子・パン・総菜などの原料の販売営業の会社に勤めていた際、たまたま担当させていただき、何もわからない営業担当だった自分に本当に良くしてもらったことを今でも覚えています。

 今回急遽お願いした際にも電話越しに奥様から『大丈夫よ青木君、うちがやるから!』とすぐにお返事いただき、本当にうれしく思いました。

これからも自分自身が得られたご縁を大事にこうした祭が続けていけたらいいなと思います。

いよいよ明日以降、長かった梅雨も明けるようです。皿尾城の夏祭りは終わりましたが、令和元年の夏はいよいよこれからです。

 

 

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