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年度末を迎えたの30日の晩、一本の電話が鳴った。小学校の担任の先生からだった。電話での定形の挨拶を済ますと、用件は明日31日に自宅へ訪問したいとのこと。生憎夫婦それぞれ仕事のため、子供本人しかおらずそれでも良いので伺いたいたいとのことだった。
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用件を聞くと、通知表の一部に間違いがあるので差し替えたいとのことだ。評価について何が間違いだったのか気になり恐る恐る聞いてみると、意外にも学校名が間違えているとのこと。三学期の通知表は学年の修了証書であり、校長名でその旨記入がある。校長印も押印されている。昔であれば個人名は筆で手書きであった。その学校名が間違っていた。市内の別の中学の名前が書かれていた。
驚きと同時に残念に思った。間違えた学校の先生にも、間違いに気づくことのなかった自分にも。
ファイルになった通知表はパソコンのフォーマットで全て入力している。恐らく市内の全ての学校で共有しているのだろう。だから学校名を間違って選択し、気づかず生徒全員分出力したのだろ。それは仕方ないとして、ファイルする際、手渡す際目にする機会は何度かあったはず。ただの作業になっていなかったか、一度でも確認することはなかったのか。返す返す残念に思う。
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社会が混乱している今だからこそ、自分がすべきことを日々しっかりしたいと思う。淡々と積み重ねるように。人の痛みは他人事と思わず。自分の進むべき道は時々の状況に左右されずに。