清明末候に当たる虹始見(にじはじめてあらわる)。
春雷をともなうにわか雨がやみ、雲間から漏れる柔らかな光の中に虹が浮かび上がる頃。
虹は太陽の光が空気中の水滴に反射してできるもので、水滴が大きいほど色が鮮やかに見えるといいます。
春の虹は夏に比べすぐに消えてしまいますが、その淡くはかない様子が一層記憶に残るものです。
古来より中国では虹を大きな蛇とみる考えがあり、虹が虫偏であるのはそのためです。
見渡せば各地に鮮やかな春の花々が咲き誇る頃でもあり、生命の息吹があふれています。
このころには毎年鯉のぼりを出して子供の成長を祝います。
街路樹として人気のあるハナミズキの花も咲いています。
1912年に当時の東京市長がワシントンに桜を寄贈し、その返礼として三年後の1915年日本に初めて贈られたといいます。
薄紅色の可愛い君のね
果てない夢がちゃんと終わりますように
君と好きな人が百年続きますように
ハナミズキの花言葉は
『返礼』『永続』
100年先も淡く美しい花を咲かせてほしいと願います。