皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

早く行きたければ一人で進め

2021-04-25 21:23:24 | 心は言葉に包まれて

 名言や格言も昔であれば読書であったり、仕事で先輩や上司に教わったり、あるいは学校で先生から教えてもらうということが多かっただろう。今ではSNSを中心に良い言葉、格言がインターネットにあふれている時代だ。良い言葉は人生良い方向へ導くきっかけになる。

最近では漫画を通して、素敵な言葉、人生を豊かにしてくれる表現を拾うことが多い。

30年前近く前に読んだ『SLAM DUNK』。バスケットバールの人気漫画で安西先生が言った「あきらめたらそこで試合終了だよ」は多くの若者の心を動かした。私は野球少年であったけれど、この漫画でバスケットも大好きになったし、単純なその一言で何度も苦しい思いを乗り越えることができたと思っている。

近年好んで読んでいる連載漫画で、アフリカの諺を知った。調べると著名人でも好んで発信している人もいて、やはり格言は多くの人の心を動かすのだと感心した。

『早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ皆で進め」

文字通り一人だと目的地まで早く着くことができる。ただし一人の限界を超えることはできない。

一方仲間と共に目的地へ向かえば、更に遠くまで行ける可能性もある。

自由と制約、時間と目的、多様性と効率、個人の努力と仲間との信頼。それぞれ相反的に結びつく概念を自分の人生の中で選び生きていかなければならない。

決してどちらが良いということではなく、その時々で自分で選んで進まなければならないと思う。

コロナ禍でこれまでの価値観や常識がひっくり返るような場面も多い。できればこれまでの価値観を早く取り戻したいと思う一方、よりよい社会を見出すためにより遠くへ行ってみるこが必要になっているとも思う。


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