皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

待てば海路の日和あり

2022-01-21 18:54:23 | 先人の教えに導かれ

じっと待っていれば、やがて雨風も止み航海に出れる穏やかな日も来るだろう。
海のないところにすんでいると海辺の暮らしに憧れるものだ。遠くに見える水平線に向かって漕ぎ出す穏やかな日を待ちわびる気持ちがよくわかる。
急がば回れ
石の上にも三年
急いてはことを仕損じる
時をかけて成すことを良しとすることわざは多い。昔の人は科学や技術に頼ること以上に、時をかけて物事を積み重ねてきたことを思う。

思いたったが吉日
善は急げ
反義語も多い。それだけ人の時に対する思いは強い。
待てば海路の日和あり
中国の古い話に由来するという。
本来は、
待てば甘露の日和あり
甘露とは大地を潤す天水(あまみず)のこと。いつからか甘露が海路へと転じたという。どちらにしても日和を待ちわびる様子がよく伝わる言葉だと思う。


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