2021年厚生労働省が公表した過労死白書には長時間労働や強度のストレスが原因と認められた500人近くの実態分析結果が記されている。半数近くはうつ病などの精神疾患を発症して6日以内に死亡している。
2週間以上の連続勤務
月80時間以上のの時間外労働
上司とのトラブル
過度な仕事量
などが認められている。
厚生労働省は現在残業時間の上限を月45時間、年間360時間と定めている。企業側はこのラインを守るために様々な規制をもうけているが、資本主義のパワーバランスにおいて労働者のほうが圧倒的に弱い立場にいることは明らかだ。
なぜ労働者は過酷な労働環境下で働き続けるのか。昔の奴隷のように強制労働させられていないという一見自由な立場という錯覚と、自分では生産手段がないという現実。だから労働者は労働時間の短縮を目指せとマルクスは資本論の中でのべている。
150年前の労働問題は現代においてなお変わらない現実が続いている。
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