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水無月は田植月で、田植え祭や水口祭が行われる。三十日は大祓で、夏越祓(なごしのはらい)といい、茅の輪をくぐって、人形を水に流す。
当地では、人形を納め祝詞を奏上をするのが慣例で、茅の輪は私が子供の頃からなかった。
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神社もそれぞれ氏子による祭祀儀礼が継続することもあれば途絶えてしまう事も多い。当社でも、水無月の夏越の大祓は人形を納める人も少なくなった。兼務する隣地区の神社でも、私が宮司の職を継いで三年ほどで、水無月の祓は取り止めてしまっている。
残念ではあるが、社務を預かる立場からすれば私の至らなさ故であるので、こうした祭祀がいつか多くの氏子に理解され、また信仰や風習の儀礼として行われるように努力していきたいと思い、灯明の元祝詞を奏上した。
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明日から令和元年も下半期。夏の例大祭も目前に迫っている。
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