立春過ぎてはや半月。降っていた雪がいつしか雨に変わり、積もった雪や氷が本格的にとけだす頃。固く締まった土がゆっくりと潤い始め、春の気配に草木が蘇る季節です。
昨日降った雪はみぞれ混じりのかざはなで、遠くの山々が明るく見えるなかで、赤城、男体山といった上州の山から吹き下ろしの風にのってやって来る北武蔵特有のふりかたでした。
雪にも色々名前がつけられており、徐々に水分が多くなり結晶同士がくっつきやすく、大きな『花びら雪』、また花弁になぞらえた『牡丹雪』、すぐに消えてなくなる『淡雪』など様々です。
やがて糸を引くような『春雨』『暖雨』へと姿を変え、一歩ずつ春へと歩みを進めていきます。
花や草木に養分を与えるこの時期の雨を『養花雨』と呼びます。同様に雨水から春先にかけて降る雨は『甘雨』(慈雨』(催花雨』ともよばれ、昔の人々あが花々を愛で咲き誇る春を心待にしたことが伝わってきます。
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