皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

第9回講座は『老後のくらし』

2017-09-14 20:22:32 | 生涯学習

約2か月ぶりの行田市民大学の講座が開催され、テーマは『老後のくらし』ということで、市の職員の方から、現在における高齢化の状況と介護保険について講義を受けました。場所はものつくり大学校舎です。

行田市の人口は現在82262人でそのうち65歳以上の高齢者に当たる方は24134人。高齢化率29.3%です。他市との比較について質問しましたが、具体的な数字はお答えいただけませんでした。但し埼玉県の状況として、県南地域(東京圏)ほど低く、その他の地域が高い傾向だそうです。ある本で山間部を除く平地部で高齢化、単身化が進んでいるのはお隣羽生市であると読んだことがあります。不動産賃貸住宅で、問題が顕在化しているようでした。
行田地区においても、高齢化と空き家等の不動産の問題は状況的には似ているでしょう。ちなみに市内の100歳以上の高齢者は56人だそうです。
 どこの都市でも同じでしょうが、2025年団塊世代が75歳を超えてくる時期までに、高齢者福祉サービスを安定化することが課題だそうです。行田市においては『地域包括ケアシステム』を構築するべく、様々な取り組みがされていました。
 安心・安全情報キットとして、高齢者の医療情報、緊急連絡先などを記したシートをペットボトルに入れ自宅の冷蔵庫に入れておくことで、救急隊員が、有事の時にその情報を活用する取り組みなどが紹介されました。どの家庭も冷蔵庫は共通の生活必需品です。

だいぶ眠くなりましたが、介護保険制度についても細かく説明がありました。ただ漠然と40歳を過ぎると介護保険料がとられるとの認識でしたが、40歳から64歳の人も老化による特定疾病により日常生活の支援や介護が必要になった時には(例えばがん、脳血管疾患など)第2号被保険者として、介護サービスを受けることができます。介護認定の基準について説明がありませんでしたが、実際に市民大学の学生の中には、ご家族が特別養護老人ホームの空きを待っている家もあり、質問が絶えませんでした。行田市には現在7か所の介護老人福祉施設(=特別養護老人ホーム、略して特養
360名近くの入居待ちがあるそうです。

行田市における要介護認定者数は3542人で高齢者(65歳以上)における割合は15%だそうです。
しかし75歳以上においては5人に1人、80歳以上においては3人に1人が要介護認定を受けている状況です。40代半ばの自分にとってもそう遠くはない未来に介護サービスを受ける日が来ることを考え、準備する必要を感じます。
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