正月五日過ぎからが寒の入り。「小寒」「大寒」の二節気を合わせて「寒の内」といって一年で一番寒い一月間になる。寒中見舞いとはこの期間に出す書のこと。
小寒の時期は時に大寒よりも寒さが増すことが多く「小寒の氷、大寒に解く」ともいわれ、転じて物事が必ずしも順序通り運ばないことの例えにも使う。昔から寒の内に体を鍛えると丈夫になると言われ、寒中水泳や寒稽古などが風習として残る。
兼務社春日神社の新年初祈願際は毎年この時期に執り行われる。年末の大祓いよりも寒さが厳しいと身体が覚えている。先代宮司は寒稽古として小寒から立春まで毎朝大祓を奏上していたことを覚えている。
昔は一年で最初の満月となる一月十五日を正月として祝ったそうだ。それが今の小正月。現在でも小豆粥などを食べて無病息災を願う。正月中に休みなく働いた女性がひといきつくことができることから「女正月」とも称される。
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