皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

一節気 立春

2025-02-11 21:11:10 | 生活

日本海側の大雪のニュースが伝えられていますが、最強寒波と呼ばれる低気圧もやや弱まり、雪解けの気温となるようです。暦の上では今年は二月三日が立春でした。四年ほど前に125年ぶりの春節分が2月2日になって以来、今後は春の節分が二日になったり三日になったりするようですね。旧暦では立春に近い新月の日を元日としていたそうです。寒が明けて少しづつ春の兆しが見え始め、一年のスタートにふさわしい季節です。

立春の日にその年の恵方(今年は西南西)の井戸から汲んだ水は「若水」と呼ばれ一年の邪気を祓う神聖な水と信じられてきたそうです。のちに元旦早朝の組み水になり、神棚にお供えして飲食に使う風習が残されるようになりました。

今では恵方といえば太巻き寿司ですが、巻きずしを食す風習はそれほど古いものではないようです。商魂はなはだしいところではありますが、今ではすっかり立春前の行事となっています。

春の語源は様々ですが万物が「発る」だとか草木の芽が「張る」天候が「晴る」など命の芽吹きを感じるところです。ではなぜ厳冬の時季に「春立つ」のでしょうか。

古来中国では陰陽五行の思想から「陽極まって陰に転じ、陰極まって陽に転ず」と考えられてきました。

寒さも極まると暖かさに転じる

寒の極みこそ春の始まりだと昔の人は感じ取ったのです。

 


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本丸郵便局にて | トップ |   
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (yamasa)
2025-02-16 23:55:59
こんばんは。
今日は暖かくて良い天気でしたね。
立春も過ぎましたが、寒い日も多かったです。
水仙の花が綺麗に並んでいますね。。。。(*^▽^*)
夕焼けも綺麗です。
返信する

コメントを投稿

生活」カテゴリの最新記事