ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

全ての卒業年度生に、代替措置を!

2020-05-20 18:12:00 | エンタメ

夏の全国高校野球選手権大会が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため正式に中止となった。
毎年楽しみにしていた私も、とにかく無念である。
いち視聴者に過ぎない私ですらそう思うのだから、2002年度に生を受け全てを犠牲に野球に打ち込んできた選手とその家族の無念さは私には到底想像がつかず、とてもかける言葉が見つからない。
私が大変お世話になっている方のご子息は、ある高校に野球留学し今春のセンバツにスタメンで出場する事になっていた。それが中止になり、せめて夏に県予選を勝ち上がれればと気持ちを切り替えていたのだが、その道すら絶たれてしまった。

ここであまり甲子園の中止ばかりを残念がると、またぞろ
「野球ばかり優遇するな。他のスポーツも文化系の大会も全て中止なのだから当然だ」
というご意見の方にお叱りを受ける。
おっしゃっている事は、全く正しい。一切反論はしない。
授業すら満足に開けていないのに、部活の話だけ独り歩きさせてどうする、というご意見もごもっともだ。
例え無観客で開催するにしても、チームの移動や宿泊にはリスクを伴う。
とても安全を担保出来る状況にはない。

私が言いたいのは、大人達が全ての卒業年度生に「我慢の先」を示してやる事は出来ないのだろうか?という事だ。
それこそ全ての部活において。
競技や種目の人気の度合いなど、全く関係なく。

確かに、今の状況では夏の甲子園は無理だ。
甲子園どころか、祇園祭の山鉾巡行も天神祭も淀川花火大会もない。
私もこの春は、花見にも行けなかった。
しかし桜は毎年咲くし、祭りも花火も一生に一度ではない。
一生に一度の機会を奪われたその生徒に対して「我慢しろ」としか言えないのが、果たして教育と言えるだろうか。
その意味では、極端に言えば受験なんて何回浪人したってよいのである。
部活の卒業年度生というのは、留年でもしない限り本当に一生に一度なのだ。

今の卒業年度生が巣立つまで、まだ10ヶ月ある。
大人達が知恵を絞って、全ての卒業年度生に代わりの晴れ舞台を用意してやってほしい…