語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【雑学】ブラックデー ~バレンタインデー、ホワイトデーの次に~

2018年02月17日 | 生活
 日本では、2月14日の「バレンタインデー」には女性から男性へチョコを贈り、3月14日の「ホワイトデー」には男性が女性にチョコをお返しする習わしがある。
 お隣の韓国にも、これと同じ習慣がある。
 ただ、これに韓国独特の習慣が付け加わる。4月14日の「ブラックデー」がそれだ。
 この日、バレンタインデーとホワイトデーに何も貰えなかった人が集まるのだ。傷心のひとり者たちが暗い色の服を身にまとい、黒味噌で炒めた真っ黒なチャンジョンミョンという麺料理を食べることで、恋人のいない悲しみを分かち合うのだ。

□雑学総研『大人の博識雑学1000』(KAOKAWA、2016)
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 【参考】
【雑学】「ぜんざい」と「おしるこ」はどう違うか?
【雑学】摩周湖は単なる水たまり
【雑学】6種類の「日本犬」
【雑学】東京の、複数の区にまたがるJR板橋駅の住所はどこか?
【雑学】日本で2番目に高い山
【雑学】「〒」マークの由来
【雑学】肉の焼き方の違いは? ~グリル・ソテー・ロースト~
【雑学】ホットドッグのドッグはどのドッグのことか?
【雑学】ショートケーキは短くない
【雑学】あの記号をどう読むか?
【雑学】品川駅は品川区になく、目黒駅は目黒区にない
【雑学】よく見るアレの正式名は何という?
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【南雲つぐみ】緊急時の対応 ~心筋梗塞~

2018年02月17日 | 医療・保健・福祉・介護
【南雲つぐみ】緊急時の対応 ~心筋梗塞~

 心筋梗塞は発作が起こって1時間以内に亡くなる確率が半数以上だという。胸の真ん中の強い痛みや呼吸困難などの異変に気付いたら、すぐに救急車を呼ぶ必要がある。
 狭心症の発作は、階段を上がったときなど運動中に起こるが、安静にすれば数分以内で治まる。一方、心筋梗塞の発作は時間生理学により、夜中から朝にかけての時間に起きやすいことが実証されている。安静にしても治まらないのが特徴だ。
 発作が起こったら、救急車を待つ間に、ベルトやネクタイなどを緩め、できるだけ心臓や肺に影響を与えない姿勢で安静を保ってほしい。意識がない場合は、寝かせて気道を確保する。方法は片方の手のひらを患者の額に乗せ、反対の手の人さし指と中指をそろえて顎の下に当てて、軽く上に引き上げる。こうすると喉の奥の気道が開き、窒息を防ぐことになる。
 呼吸や心拍がないときには周囲にAEDを探して、ためらわずに心肺蘇生法を行う必要もある。AEDはカバーを開くと自然に電源が入るので、説明書通りに電極を患者の胸に貼って、通電させればいい。

□南雲つぐみ(医学ライター)「緊急時の対応 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年5月16日)を引用
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【佐藤優】魂は一つではない ~沖縄の生命観~

2018年02月17日 | ●佐藤優
 <沖縄には独特の生命観がある。一人の人間に魂が複数あるのだ。その一つひとつの魂が個性をもっており、それぞれの生命をもっている。従って、一人の人間は複数の魂に従って、いくつもの人生を送ることができる。複数の魂によって多元性が保証されている。魂の数だけ、真理もあるのだろう>

 こう書いて、佐藤優は、作家にして臨済宗福聚寺副住職の玄侑宗久の一文を引く。以下、要旨。

 魂が一つしかないということ自体、西洋的な見方にすぎない。ユングも、その見方は世界では少数だ、と書いている。沖縄では一人の人間に魂は六つ、ラオスでは32あるという。それほどあると、なんだか「ゆとり」を感じてしまう。
 土地ごとに魂のことを語るレトリックがあり、その土地ではその土地に根ざした真理があるのだろう。真理は一つではない、と思いたい。
 魂は6個かもしれないし、32個かもしれない。宗教者としては、その豊かさのほうを尊びたい。

□佐藤優『沖縄・久米島から日本国家を読み解く』(小学館、2009)
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【南雲つぐみ】鼻呼吸の重要性 ~睡眠時無呼吸症の防止~

2018年02月17日 | 医療・保健・福祉・介護
 生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳やミルクを吸うために鼻呼吸をしている。ところが、鼻炎などをきっかけに口呼吸を覚えると、鼻呼吸はあまりしなくなるらしい。口呼吸の方が一度に空気を多く取り込めるからだ。
 口呼吸は、口が開くので口内が乾燥しやすい。口や喉の粘膜は、唾液の殺菌作用に依存するところが大きい。それ故、口呼吸ばかり行っていると前歯が乾燥して虫歯になりやすいとか、歯周病が増える、口臭が強くなる、へんとうに炎症が起こり風邪をひきやすいなどの症状が起きるそうだ。
 朝起きた時、喉が乾燥している人は、寝ている間に口呼吸になっている。この状態は、睡眠時無呼吸症の原因になるようだ。
 口呼吸を改善するためには、閉口時の舌の位置を、意識して変えると良いと聞いた。口呼吸の人は、口を閉じると舌が下顎に落ち、舌の先端が下の前歯の裏に付いていることが多い。鼻呼吸を行う時の舌の位置は、上顎に付け、舌の先は上の前歯に付けるようにする。歯は強くかみ合わせず、上と下の歯は少し空けておくと良いらしい。 

□南雲つぐみ(医学ライター)「鼻呼吸の重要性 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年5月2日)を引用
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【雑学】「ぜんざい」と「おしるこ」はどう違うか?

2018年02月17日 | 生活
 (1)関西 
  (a)おしるこ・・・・こしあんで汁気のあるもの。
  (b)ぜんざい・・・・粒あんで汁気のあるもの。
  (c)「亀山」「あんもち」・・・・粒あんで汁気のないもの。

 (2)関東
  (a)おしるこ・・・・汁気のある粒あん、こしあん。
    ①「田舎汁粉」「小倉汁粉」・・・・粒あんを使う。
    ②「御膳汁粉」・・・・こしあんを使う。
  (b)ぜんざい・・・・汁気のないあんを餅や白玉に添えたもの。

□雑学総研『大人の博識雑学1000』(KAOKAWA、2016)
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 【参考】
【雑学】摩周湖は単なる水たまり
【雑学】6種類の「日本犬」
【雑学】東京の、複数の区にまたがるJR板橋駅の住所はどこか?
【雑学】日本で2番目に高い山
【雑学】「〒」マークの由来
【雑学】肉の焼き方の違いは? ~グリル・ソテー・ロースト~
【雑学】ホットドッグのドッグはどのドッグのことか?
【雑学】ショートケーキは短くない
【雑学】あの記号をどう読むか?
【雑学】品川駅は品川区になく、目黒駅は目黒区にない
【雑学】よく見るアレの正式名は何という?
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【本】日本銀行はどのようにして政治的に追い込まれたのか ~『日銀と政治 暗闘の20年史』~

2018年02月17日 | 批評・思想
★鯨岡仁『日銀と政治 暗闘の20年史』(朝日新聞出版 2,000円)

 (1)経済学の理論モデルでは、専門家集団を率いる中央銀行の総裁が、政治的な雑音のない静かな環境の中で、メリットとデメリットを比較考量しながら、不確実な将来をにらんで金融政策の運営を行う。
 だが、現実の世界ではどうなっているか。
 本書は、1998年の日本銀行法の改正から、異次元緩和までの20年に及ぶ金融政策をめぐる政治との攻防を、第一線の経済記者が綿密な取材を元に描いた秀逸のドキュメントだ。当初、少数派だったリフレ派が政界で影響力を広げ、アベノミクスとして採用されるまでの経緯が詳しく描かれる。
 目玉は、2013年の正副総裁の選定過程を明らかにしたことだ。18年の正副総裁人事でも、麻生太郎財務大臣と共に本田悦郎スイス大使が鍵を握るのか注目される。

 (2)法改正で日銀に与えられた独立性は、選挙に直面する政治家からの金融緩和圧力を遮断するために導入された仕組みだ。
 しかし、経済低迷が長引いたこともあり、法改正後、独立性はむしろ損なわれていく。自由民主党が政権を奪還した12年末の衆議院議員選挙では、金融政策が争点とされ、先進国では異例の展開となった。
 ただ、野党時代に日銀を擁護した民主党も、政権を獲得すると日銀への圧力を強めたのは事実であり、金融政策の政治利用はアベノミクスに限った話ではない。
 こうした政治介入は、90年代以降の政治改革や行政改革によって、首相官邸に大きな権限が集中するようになったことも影響しているのだろう。かつては専門家に任せ、人事も財務省に一任されていたが、任命権をバックに政権が金融政策を政治活用するというのが今後も一般的になるのかもしれない。正副総裁3人の任期が同時期に集中するという制度上の欠陥も、こうした傾向を助長する。

 (3)中央銀行の独立性はインフレ抑制のためのものであって、デフレ脱却には弊害が大きいという反論もあるかもしれない。ただ、より本質的な意味合いは、財政赤字の中央銀行ファイナンスを回避することにある。終章で論じられる通り、財政と金融が統合に向かいつつあることを強い懸念材料である。
 改正日銀法のスタート時に、インフレ時代の中央銀行像を抱えた速水優氏が総裁に就任したことが、政治との大きな亀裂をもたらした。その後、日銀は修復を試みたが、失敗。それが独立性喪失の遠因にもなった。日銀が手にした独立性は、あくまで大蔵省解体という、言わば棚ボタによるものに過ぎなかった。真の独立性は、将来、異次元緩和の出口の際に、政治との闘争の中で培われていくのかもしれない。

□河野龍太郎(BNPパリバ証券経済調査本部長)「日本銀行はどのようにして政治的に追い込まれたのか ~私の「イチオシ収穫本」~」(「週刊ダイヤモンド」2018年2月17日号)
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 【参考】
【本】最悪の選択は現状維持と分析 ~黒田日銀の5年間を問う好著~
【本】麻薬撲滅のための経済学思考 ~アピールと説得の理論と方法~
【本】モンゴルのユーラシア制覇 ~『モンゴルvs.西欧vs.イスラム 13世紀の世界大戦』~
【本】歴史はどう繰り返すのか ~『歴史からの発想』~
【本】社会変革のヒントを得る ~『フィンランド 豊かさのメソッド』~
【本】時流に流されないために ~『誰か「戦前」を知らないか 夏彦迷惑問答』~
【本】戦争の矛盾がよく理解できる/存在自体が珍しい軍事技術書 ~『兵士を救え! (珍)軍事研究』~
【本】北朝鮮核危機を描く労作 ~『ザ・ペニンシュラ・クエスチョン』~
【本】スウェーデンの高福祉で高競争力、両立の秘密 ~『政治経済の生態学』~
【本】ネット時代のテロリズムはどこから生まれてくるのか ~『グローバル・ジハードのパラダイム: パリを
【本】1920年代の経済報道に学ぶ ~『経済失政はなぜ繰り返すのか メディアが伝えた昭和恐慌』~
【本】朝日新聞・書評委員が選ぶ「今年の3点」(抄)
【本】著者の知的誠実さに打たれる日韓問題を深く理解できる書 ~『「地政心理」で語る半島と列島』~
【本】人の判断はなぜ歪むのか/2人の研究者の友情物語 ~『かくて行動経済学は生まれり』~ 
【本】エネルギーの本質を学ぶ ~『エネルギーを選びなおす』~
【本】JR九州の勢いの秘密を凝縮 ~読んで元気が出る人間の物語~
【本】日本は英国の経験に学べ ~『イギリス近代史講義』~
【本】噴火の時待つ巨額損失のマグマ ~『異次元緩
【本】“立憲主義”の由来を知る ~『立憲非立憲』~
【本】日本語特殊論に与せず ~『英語にも主語はなかった』~
【本】小国の視点で歴史を学ぶ ~『石油に浮かぶ国/クウェートの歴史と現実』~
【本】日本における婚姻を考える ~『婚姻の話』~
【本】元財務官僚のエコノミストが日本経済復活の処方箋を説く ~『日本を救う最強の経済論』~
【本】歴史を知らずに大人になる不幸 ~『戦争の大問題 それでも戦争を選ぶのか。』~
【本】私たちの食卓はどうなるのか ~工業化された食糧生産の脆さ~
【本】歪み増殖していく物語に迷う ~『森へ行きましょう』~
【本】加工食品はどこから来たのか ~軍隊と科学の密な関係~
【本】80年代中世ブームの傑作 ~『一揆』~
【本】万華鏡のように迫る名著 ~『新装版 資本主義・社会主義・民主主義』~
『【本】『世界をまどわせた地図』
【本】率直過ぎる米情報将校の直言 ~『戦場 -元国家安全保障担当補佐官による告発』~
【佐藤優】宗教改革の物語 ~近代、民族、国家の起源~」」
【本】舌鋒鋭く世の中の本質に迫る/地球規模で読まれた洞察の書 ~『反脆弱性』~
【本】【神戸】「自己満足」による過剰開発のツケ ~『神戸百年の大計と未来』~
【本】英国は“対岸の火事”にあらず ~新自由主義による悲惨な末路~
【本】人材開発でもPDCAを回す ~戦略的に人事を考える必読書~
【本】仮想通貨が通用する理屈 ~『経済ってそういうことだったのか会議』~
【本】進化認知学の世界への招待 ~『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』『動物になって生きてみた』~
【本】「戦争がつくっった現代の食卓」 ~ネイティック研究所~
【本】IT革命、コミュニケーションの変容、家族の繋がりが希薄化 ~『「サル化」する人間社会』~
【本】生命はいかに「調節」されるかを豊富な事例で解き明かす ~『セレンゲティ・ルール』~
【本】メディアの問題点をえぐる ~『勝負の分かれ目 メディアの生き残りに賭けた男たちの物語』~
【本】テイラー・J・マッツェオ『歴史の証人 ホテル・リッツ』
【本】中国から見た邪馬台国とは
【本】核兵器は世界を平和にするか ~著名学者2人がガチンコ対決~
【本】『戦争がつくった現代の食卓 軍と加工食品の知られざる関係』
【本】梅原猛『梅原猛の授業 仏教』
【本】東芝が危機に陥った原因は「サラリーマン全体主義」 ~『東芝 原子力敗戦』~
【本】バブル崩壊後の経済を総括 ~『日本の「失われた20年」』~
【本】20世紀英国は実は軍事色が濃厚 ~通念を覆す『戦争国家イギリス』
【本】時代による変化、方言など ~『オノマトペの謎 ピカチュウからモフモフまで』~
【本】冷笑的な気分に喝を入れる警告と啓発に満ちた本 ~『日本中枢の狂謀』~
【本】物質至上主義批判の古典 ~『スモール イズ ビューティフル』~
【本】日本近現代史を学び直す ~『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』~
【本】精神の自由掲げた9人の輝き ~『暗い時代の人々』~
【本】遊牧民は「野蛮」ではなかった ~俗説を覆すユーラシアの通史~
【本】いつも同じ、ブレないのだ ~『ブラタモリ』(1~8)~
【本】分裂する米国を論じた労作 ~『階級 「断絶」社会 アメリカ』~
【本】否応なきグローバル化、つながることの有用性 ~「接続性」の地政学~
【本】読書の効用、ゆっくり丹念な ~より速く成果を出すメソッド~
【本】国谷裕子『キャスターという仕事』
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