露地もののトマトが旬を迎える。本来トマトは乾燥を好むので、高温多湿の真夏よりも日差しが強く比較的乾燥した季節のほうが、糖度は高くなると聞いた。トマトの栄養といえば、赤い色素成分のリコピンだ。スイカ、ピンクグレープフルーツ、パプリカなどの赤い野菜に多く含まれる。
抗酸化作用が強く、動脈硬化を予防するとされるほか、アメリカのバーバラ・アン・カルマノスがん研究所の研究によると、リコピンを含む食物を摂取することによって前立腺がんの再発抑制が見られたという報告がある。最近話題の「時間栄養学」では、リコピンは朝食に取ると吸収率が高まるというデータがある。リコピンは、加熱したり油脂と一緒にとるとさらに吸収が高まるので、トマトの卵炒めなどにすると良さそうだ。
一方、ミカンやグレープフルーツなどのかんきつ系は、空腹時よりも食後に取るほうが良い。かんきつ系にはビタミンCが多く含まれるが、水溶性で排出されやすい。おなかに何か入っている時のほうが
排せつされにくく、体内に留まってくれる。
□南雲つぐみ(医学ライター)「朝食にトマト炒め ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年5月29日)を引用
抗酸化作用が強く、動脈硬化を予防するとされるほか、アメリカのバーバラ・アン・カルマノスがん研究所の研究によると、リコピンを含む食物を摂取することによって前立腺がんの再発抑制が見られたという報告がある。最近話題の「時間栄養学」では、リコピンは朝食に取ると吸収率が高まるというデータがある。リコピンは、加熱したり油脂と一緒にとるとさらに吸収が高まるので、トマトの卵炒めなどにすると良さそうだ。
一方、ミカンやグレープフルーツなどのかんきつ系は、空腹時よりも食後に取るほうが良い。かんきつ系にはビタミンCが多く含まれるが、水溶性で排出されやすい。おなかに何か入っている時のほうが
排せつされにくく、体内に留まってくれる。
□南雲つぐみ(医学ライター)「朝食にトマト炒め ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年5月29日)を引用