そうして読むと小兵衛だけじゃない。
この物語は、結構名人が多い。
あるいは、名人に近い人が多い。
名人に近づくと、人が練れている。
生き方、考え方が柔らかい。
底が優しいのも特徴だ。
そして、何より生きる事を愉しもうとする。
きっと、笑顔が多いだろう。
ワシが惹かれた理由も、そこにあるようだ。
それらは生命力が活性している証拠だ。
まだ一途に生きる段階の大治郎や三冬も可愛い。
小兵衛という中心人物に影響され、次第に変わっていく。
大治郎が蕎麦屋で酒をたしなむようになっていくのだ。
人の心を考えて、簡単に白黒つけなくなっていくのだ。
人が成長する、というのは、柔らかく変わる事かもしれない。
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