今日の独善つぶやき・・・
桐生へ一日治療に行った。
嘗て織物の街だった。
だが、シャッター街の通りもある。
学校が多く、学生が多いのはいい。
「迷解剣客商売・26」
小兵衛の碁敵でもある町医者の小川宗哲。
金の有る無し、身分の上下に関わらず行き届いた治療をする。
生き神さま、と慕われるほどの老医でもある。
「わしは金を恐れ、金を避けてるにすぎないのだ」
嘗て、金がどしどし入ってきて、金を貯める事に夢中になった。
ある時、ハッと気づく。
こんな事(金儲け)してて何が面白いのか。
自分は死なぬと思って、頼もしい金を数えている。
幸い医者だから、人の寿命や死を知っている。
冷静に観れば、人の命は儚い。
いつ、どこで、どのように死に旅立つのかもわからない。
20年30年経つのも、あっ、という間だ。
以後、本当の医道を歩むことになる。
そんな宗哲だからこそ、小兵衛の金の扱い方に感心している。
「大金をつかんでも、たちまちこれを散らし、悠々としている。
小判のヤツどもを、あご、で使っていなさるわえ」
小兵衛は、使い方が上手い。
見返り無しの相手に、負担無いように嬉しい金額を渡す。
心がこもっているから、金でつながる関係にならない。
心で慕う関係になるのだ。
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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