カルテ番号 め・3(55)
三木裕子は笑顔で言った。
「礼子さんには感謝しているわ。
不思議な縁だと思っている。
それで、いきなり扉が開いた感じよ。
私は、良い事、嬉しい事、愉しい事は沢山溜めればいい、と思っていた。
悲しい事、辛い事は、忘れるようにすればいいと思っていたわ。
どうしたら幸せになれるか、なんて本にはそう書いてあったし・・・
でも、あの先生と話してから、そんな言葉がとても薄いと判った。
本の言葉は心地よい言葉だけど、中身が薄いのよ。
だから本など読んでも、幸せにはなれない。
そういうセミナーなどは、表面だけの言葉。
建前だけの言葉だから。
私達、毎日いろいろな事に会って、生きているのね。
当たり前だけど。
ショックだったのは、嬉しい事、愉しい事も溜めない。
生命は巡らすところにある、って言葉だった。
目が覚めたような気がしたわ。
不思議ね。嬉しい事、愉しい事にこだわらなくなると・・・
悲しい事、辛い事も無理して乗り越えなくても薄くなるのよ。
これからの人生、楽に生きられる自信になる」
そう言って、三木裕子は礼子に向かって頭を下げた。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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