ある気功師・523
ある意味、相手にしてくれる治療者がいなかった。
Eさん自身も自分の状態を知っていた。
だから一家そろって熱心に私の治療院に通った。
ほぼ毎日、自営の仕事が終わってから三人で来ていた。
治療が終わってから夕食だったそうだ。
その治療は私の中でも特別だった。
私は気功とはいえ、身体に触れるようにしている。
皮膚に病が無いかぎり、基本的には触る。
ところが、Eさんは触れることが出来なかった。
手を近づけるだけで激痛が走る。
近づけるのも急には動かせない。
最初は20センチ以上離さなければならなかった。
それでも痛くて痛くて、毎日帰りの車内で泣いていたそうだ。
触りもしないで、これほど痛いのだから変化があるはずだ。
そう思って、夢中で通ってきたそうだ。
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