水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」
カルテ番号 あ・28 再び(4)
長寿体質は単に細胞再生回数が7~8倍だけなのだ。
それによるアポトーシスという種目毎の自然死の特異なだけだ。
例えば通常の犬の自然死(細胞再生回数が尽きる)が15年なら、100年生きてしまう犬だ。
遺伝はしないが、本体の自覚があると隠す、隠れるという防衛機能が働く。
つまり、別な場所に移動して暮らすようになる。
それは、あらゆる生物の種目のある個体に存在する最初からの生命の仕組みの一部だ。
だが、人間種は嫉妬する。特別なモノを欲しがる。
例え対象を滅亡させても追い求める。
今の人間の意識が変わらぬかぎり、隠れるか、隠す以外に道はないのだ。
人の文明が急カーブで加速し、記録の保存方法が発展した。
コンピュータという電算機により、集積、解析力が桁違いに早くなった。
個人個人のデータ管理が為政民間問わず把握されている時代になったのだ。
隠れる、隠すという生き方が、とても難しい。
人はぎっちり管理されては生命力が低下する仕組みだ。
自由が生命力の本質だからだ。
つまり、現代社会は自分で自分の首を絞め続けている。
人類種に未来が無いのは、自分の行いからなのだが、それに気付く為政者はいない。
困ったもんだなぁ・・・
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カルテ番号 あ・28 再び(3)
愛田恵子の店には政府関係者、財界人、学者が多い。
マスコミはもちろん、小さな会合でも話さない、話せない事柄は多い。
それが口の堅い一流のクラブだと緩むことがある。
特に気に入ったホステスやママの前だと、特別な話で引き付けたいらしい。
どんな立場でもオトコのほとんどは、単なるスケベなのだ。
職業倫理として、店の中での話は口外しないのは当然だ。
だが、その内容が自分達の隠れた特異体質に関する事なら別だ。
それに口外といっても、同じ長寿族の陽水にしか話せない内容でもある。
「政界、財界、裏財界が学者を引き入れての秘密結社があるのよ」
秘密結社は古今東西、幾つもある。
フリーメイソンやテンプル騎士団などは知られているが、ほとんどは知られていないから秘密結社なのだ。
「それもね、同じ目的で幾つもの国が独自で持っているの」
のんびり暮らしていた陽水だが、それを想像しなかったわけではない。
「不老不死、あるいは超長寿が目的の結社だね」
「病気はしないし、怪我もたちまち治り、いつまでも若い肉体が得られるとと勘違いしている人達なのよ」
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カルテ番号 あ・28 再び(2)
愛田恵子の180年は同族の人と特異体質の話をしたことが無かった。
同族だと思っても基本的に知らないふりで交流はしない。
それが陽水と出会い、自然と正体をさらけ出してから、いろいろ知りたくなったのだ。
銀座の一流のクラブだ。各分野の一流が集まる。情報を集めるつもりなら理想的だった。
もちろん会話のプロだ。知りたい事を誘導し聞き出すなどわけもない。
「秦の始皇帝が不老不死を求めて世界各地に人を送ったのは有名だよねぇ」
始皇帝は紀元前250年くらいだが、もっと古くから世界各地で同じような事をしていた。
シュメールは皇帝がいたとされる紀元前3000年。
その頃から不老を求めていたのは当然だった。いつの時代でも同じなのだ。
そして、生物発生からの仕組みとして、各種族に長寿の個体が出現する。
だが、その特異体質は遺伝しないで、あくまでも個体のみだった。
時にそういう噂を聞き、皇帝や王などの絶対支配者は何とか自分のモノにしようとしていた。
「あれね、現代でもずぅ~と続いているんだって」
200年前から科学主義というのが世界中に広まって、科学的でない話は迷信とされていた。
陽水達にとっては迷信とされた方がありがたい。
現代で人類が800年から1200年も生きるとは、学問ある人は誰も信じないだろう。
それが、権力者となると違うらしい。
陽水達にとっては迷惑な話だ。
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カルテ番号 あ・28 再び(1)
「センセー、元気~?当たり前だよね~」
愛田恵子のテンション高い声が携帯から聞こえた。
「今回は行けないけど、電話で話そ」
愛田恵子は陽水より120歳ほど年上だ。
現在は銀座のクラブのオーナーママをしている。
発動(46歳)前は幕末の京都伏見寺田屋でお登勢という名前だった。
陽水と同じ長寿族で、偶然出会った。
「あのね、新しい情報だよ」
見た目は50歳前で、話し方は江戸っ子的だ。とても銀座のママの話し方ではない。
店が安定するまでは、それらしい話し方や態度だったが、安定してからは自由気ままだ。
身内親族を含め、周りの人達の最後を看取ってしまう体質だ。
人間社会の体制が簡単に変わるのを目撃してきた人生だ。
社会に合わせた態度は本来無縁となる。孤立しているのだから必要ない。
「普通の人が王様とか皇帝とか権力も金も独占できると、次は何を欲しがる?」
愛田恵子は最近ますますタメ口で話してくる。
まぁ、陽水も愛田恵子もそんなことはどうでもいいと思っているが。
「長寿、できれば不老長寿を願うようだね」
「ホント、ワンパターンだよねぇ」
古今東西、権力と金(現在は金が権力を上回る)を握ると長寿を求めたり研究したりする。
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カルテ番号 お・11(18)
大空晴美はキチンとした生き方をしてきたつもりだった。
それは対両親であり、対社会を常に意識した生き方だった。
ところが晴美からすれば、ほとんどの人の言行に誤りや誤魔化しがある。
一々面と向かって指摘や対立はしないが、腹の中で怒る事は往々にしてあった。
顔で笑って、心で怒り、軽蔑し、憐れんでいた。
そして、自分自身の心にも、悪い事に興味があり、卑怯な部分、汚い部分がある事に気付いていただけに、決して表には出さなかった。
そうした抑圧が自分で自分を傷つける病になった大きな要因の一つだと教えてもらった。
陽水はのんびりと言う。
「心なんて、多種多様な塊が星の数ほどあります。当然相反する塊、矛盾する塊があるものなのです。全てを認めた上で選択するならいいのですが、正誤や善悪で判断すると、誤りや悪と思える部分を認めないで押しつぶして隠すのですねぇ」
「わかります。自分の誤りや汚い心が有る事を知られないようにしていました」
「オープンの方が楽ですが、知られないようにするのは社会で暮らすテクニックの一つですから問題ないのですよ」
陽水は笑いながら言う。
「人前で裸になれるタイプの人もいますが、通常は隠していいのですよ」
大空晴美は理解していた。
「自分自身を否定していた事が病の元だったのですね」
「社会はいろいろメンドウなので、外面を合わせておけばいいのです。裸族の私だって服を着ているのですよ」
この後の大空晴美の症状は上向きに改善され、いざっていたのが立って歩き、杖を使いながらも外出が増え、何よりも表情が明るくなった。
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カルテ番号 お・11(17)
大空晴美は優しい顔になった。
「私、人は正しい生き方、考え方をしなければならないと思っていました」
「正しい生き方も趣味ですから、好きならいいですよ」
「人は誰でもキチンと生きるべきだと思っていました」
陽水は笑った。
「私など人間失格になりますね。反社会的な生き方を勧めたりしますし」
大空晴美は素直に言った。
「でも、自分の心には嫉妬も憎悪も嫌らしい事も意地汚い事もありました。それを人前には出さないのがキチンとした人だと思っていました」
「それも趣味ですからいいですけどね」
陽水はどんな生き方も趣味という言い方で認めていた。
「嫌悪な部分は心の底に押さえつけていたのです」
陽水はうなずいて言った。
「リウマチは自分の正常な細胞が自分の正常な細胞に八つ当たりをする病気ですよね」
やっと、この先生の言おうとしていることが解った。
「良い、悪い、正しい、間違いが問題ではなく、固定した無理な生き方で自分を苛めていたのだと思いますよ。もっとやわらかく生きると心はもちろん、身体も楽になりますね」
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カルテ番号 お・11(16)
今まで大空晴美は目的を目指して動いた。
その目的、別のホームが観えないから動かなかった。
闇雲に動いても無駄ではないのだろうか?
「考えてから動く。見てから動く。そういう場合もありますが、解らない事に出会い、それから脱却するのなら、最初は動くことからなのです」
陽水は大空晴美に一言一言をゆっくり話した。
何故、病気になったのか?
解らないから考えていた。悩んでいた。
陽水は更に続けた。
「見えてから向かうのではなく、動けば見つかるのですよ。必ずじゃないけど」
必ずじゃない、というところが信頼できる、と大空晴美は思った。
それにしても、動く、移動する、とは具体的にどうすればいいのだろう。
「ホームは、固定概念ともいいます」
陽水のこの言葉に大空晴美は光を見た。
「私、考えが固まっていたのですね」
「正しい事を追い求めると、どうしても固まってしまうのですよ。リウマチは固くなる病ですよね。生真面目で正誤にこだわる人がなりやすいような気がしますよ」
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カルテ番号 お・11(15)
自由周遊券?それが自由に生きていいという意味だろうか?
寒い方向に行くのも、暑い方向に行くのも自由。
でもホームを間違うと望んだ方向に行かない。
ホームとはなんだろう?考えたこともなかった。
大空晴美は自分の病が自分で選んでしまった事に気付いた。
「私、自分でリウマチを作ったのかもしれない」
「幾つかの要素が合わさっていますから、晴美さんの勘違いだけでもないのですが」
「先生、初めて優しい言葉」
大空晴美の表情がやわらいだ。
「え~、優しくなかったかなぁ・・・」
風間陽水は相変わらず、のんびりと答えた。
「でも、ホームの意味がわからないです」
大空晴美は、今度は素直になって言った。教えてくれなくてもいい、と思っていた。
「ホームって固定してありますよね」
また、ヒントか。
「ホームからは専用の行先の車両しか乗れません。別の行先の車両に乗りたいのなら、別のホームに移動する。移動は自由なんです」
だから、別のホームが観えないの。
「別のホームはすぐ近くにありますが、自分のいたホームから動かない人が多いんですねぇ。観えないのではなく、動かないのです」
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カルテ番号 お・11(14)
「ホームの意味がわかりませんし、ホームを変える方法がわかりません」
大空晴美は降参して言った。
「自分の立ったホームに九州行きが来るはずだ、と決めつけていませんか?」
私の勘違い?私の間違い?わからない。
「他のホームは見えませんか?」
ますます言っている意味がわからない。
陽水は大空晴美の考えている時間を黙って過ごした。
やがて大空晴美は言った。
「私の生き方が間違っているという事ですか?」
「何度も繰り返しますが、生き方の間違いなんてほとんどありませんよ。あるのは勘違いです」
勘違い?ホームに九州行きが来ると思い込んでいる?
陽水はそういう晴美の顔の変化を見取った。
「では、チケットはどうなっていますか?」
「チケット?切符は・・・わからない・・・」
「チケットは誰でも同じものしか書かれていません」
陽水は微笑んだ。
「自由周遊券のチケットしかないのです」
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カルテ番号 お・11(13)
「ところが駅に降りても、また北海道行きに乗ってしまいました。どうしてでしょう?」
大空晴美は、いくら私がうっかりしていても、そんな事はないだろうと思った。
「新幹線の車両内は同じですが、どんどん寒くなるので、また方向が違うと気付きます」
うっかりする事はあるかもしれないが、次で乗り換える。
「次の駅で一度は降りるのですが、どうしてか、また北海道行きに乗ってしまいます」
「それはないですよ」
「現実にあるじゃないですか。どうしてでしょう?」
大空晴美はこれがリウマチになっている現状を例えているのだと気付いた。
「わかりません。だから先生に教えていただこうかと」
「独善解釈ですが、今答えているのですがねぇ」
「質問していますが、教えてくれてないです」
「困りましたねぇ。一応教えているつもりなんですよ」
「行きたい方向違いには気付き駅で降りていますが、また同じ方向の車両に乗ってしまいます。どうしてでしょう?」
大空晴美は判らないまま答えた。
「乗るホームを変えていないから・・・かなぁ?」
「そうです。解ったじゃないですか。ホームは専用の方向の車両が来るのです」
そのホームが何を意味しているのか、わからない。
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