ある気功師・49
約2週間経った朝、いつものように母の頭に手を伸ばした。
直接触る事なく、10センチほど離した状態だ。
その瞬間、ものすごい痛みを掌全体で感じた。
感じるなんて優しい曖昧なものではない。
実際にとても痛い、痛いのだ。
同時にこの痛みは母の痛みだと判る。
母の症状は強い痛みだ。
風が吹いても痛がるほどだ。
酷い状態の時には、眠れない、食べられない。
話す事もほとんどできない。
震せんという頭の震え状態になる。
眠れない、食べられないのだから体力激減となる。
私や兄姉は、その度に覚悟をする。
車で動かすと更に苦しみが加わる。
痛み止めの薬も身体に合わなくて、苦しむ。
温めて痛みを和らげる以外に手がないのだ。
そうして何十年も過ごしてきたのだ。
発作状態が直接命を縮めるわけでもない。
痛み、苦しむ状態だけなのだ。
私も物心つく時から、痛む母の姿を見てきた。
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