「クロッカス」、背の低いおしゃれな感じの花です。
何故か私には、この花の印象は強く、まだ小学生(1955)だった頃には、既に実家の庭の
一角に植えてあって、毎年、早春に薄紫色の花を着けていました。
とても背の低い花で、気が付くと、「あ~、今年も咲いているな~」と、思うほどの花ですが、
今でも印象強いものがあります。
そんな訳で、スケッチの傍ら、この機会にと、少し調べて見ました。
この花は地中海沿岸等の原産で、花言葉を「貴方を待っています」「私を信じて下さい」
「信頼」「永遠の愛」などとあります。
「クロッカス」の花名の由来については諸説あるようですが、ギリシャ神話からの1つは、
~~青年ヘルメスには美しい婚約者がいて、冬のある日、谷間で遊んでいた二人は、急
に天候が変わり強い風が吹いてきたため、急いでソリで帰宅しようとして、婚約者を
先にソリに乗せました、そした自分も乗ろうとした時、突然ソリが滑り出し、婚約者だけを
乗せたまま、谷底に落ちて行きました。
青年は、婚約者を助けようとして、あわてて谷底に降りて行きましたが、谷底には無残
にも、血を流し息絶えた婚約者の姿が横たわっていました。
青年は、必至で生き返らせようと手を尽くしましたが、彼女は永遠に生き返ることはあ
りませんでした。
翌年、青年は婚約者が死んだ谷にやって来ると、そこには可愛らしい花が咲いていま
した。
青年は婚約者の名を取って、この花に「クロッカス」と名付けて、彼女への永遠の愛を
誓いました~~ 、とあります。
花言葉の、「永遠の愛」を謳う逸話です。
その昔、実家の庭先にこの花を植えたのは、果たして父であったのか、あるいは母で
あったのか?
今となっては、永遠の謎です。