黄昏時の田園地帯を高台から眺めると、西の空に陽が傾き、くねくねと蛇
行する大橋川が光って見える。
川の両岸には、私達の命を育むお米の採れる、大地が静かに広がってい
る。
永い冬眠からやっと目覚め、桜の春が行くこの時期になると、水もぬるんで
きて、田んぼの畦道が少しずつ若草色に色着き始めて来る。
やがてこの田園地帯が一気に活気づき始動する。
これから稲作の準備の為に、田んぼのあちこちに、農家の人が総出の、
「荒越し」、水を一杯に張っての「代掻き(しろかき)」、田植、田の草取りな
ど、この景色が急に活気づいてくる。
雪の下から抜け出し、過ごし易い季節の春・夏は、自然も人も躍動する
季節であることを実感させられる景色でもある。
何でもない、いつもそこにある景色に、今日はちょっと感動したので、描き
止めて見た。
~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~
~稚魚から2年立派に育った出雲ナンキンの雄姿~