タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

~源氏蛍を誘う、ホタルブクロの花~

2015-06-10 | その他

 提灯を下げた様な形で俯いて咲く『ホタルブクロ』、むかし提灯の古名を

「火垂」 と呼んでいました。

そんな事もあってか、昔々子供達が、蛍をこの花袋に入れて遊んでいたと

ころ、ぼんやりとその光が外から透けて見えたことから、ホタルブクロとなっ

たとか・・・花の名そのものが、なかなか趣のある野草ではありませんか。

初夏からひと月余りに亘って、野山や庭先に咲いています。

また時期を同じくして、「ゲンジボタル」が、すぐ近くの谷川の草叢や闇を、

乱れ飛んで、とても幻想的な雰囲気を醸し出しています。

このホタルブクロに止まる『ゲンジボタル』の名の由来も・・・まだ平氏(平

家)全盛の時代、源氏の長老として源頼政は、中央政界(平家)に留まっ

た。

しかし後に、念願の平氏打倒を計画したものの、その計画が露見し、平家

の追討を受けて戦いに敗れ、遂に自害して果てた。

その頼政の怨念が、亡霊となって平氏と戦うために、蛍となって彷徨ってい

るとして、『源氏蛍:ゲンジボタル』の名に由来しているそうである。

一の谷や屋島の合戦で、奇襲の名手・義経の兵に敗れた、平氏は安徳天

皇を奉じて西へ西へと逃れ、あの源氏・平氏の最後の戦い『壇ノ浦(下関市

の合戦』で、関門海峡において、平氏は源氏の源義経の軍と決戦の末に敗

れた。

平氏が奉じたまだ幼少の安徳天皇をはじめ、平家一門の多くは海に身を投

じて果て滅亡している。

野辺の花や闇を飛び交う蛍にも、こんな伝説に想いを馳せ、噛み締めなが

ら、愛でるのもまたいいです。

~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~

ブルー・ムーン~ジュリー・ロンドン